2019年12月31日火曜日

年末年始

大晦日ですがみなさまいかがお過ごしでしょうか?
こちらはしめ作業とかやってます。
このくすりのはなしも今年最後の記事を書いていこうと思います。
今回は年末年始の薬局の状況について。
医療機関っていのは軒並みやっていないんだけど、薬局はやっているところもあったりします。
弊社は3日まで休みなんだけど、やっているところもあります。
ここで困ったことになるのは処方箋の期限のはなし。
発行から4日間が有効期限でそれを超えたら無効です。例えば今日は大晦日なんだけど、12/28の処方箋までは有効で
それより前のものは無効なのです。
行こうとしたら薬局がやってなかった、っていうのは言い訳にならないのでお気をつけください。
やっているところは少なからずあるので、探してみるとよいかもしれませんね。
一番困るのは薬局はやってるけど医療機関はやっていないっていう状況のはなし。
処方箋持ってきたが期限切れてて出せない。じゃあどうすればいいんだ!っていうことになるんだけども。
ルール自体は変わっていないんだからそれを知っていないってのがいけませんねぇ。
なので期限のある処方箋を持っている場合は早めに持って行ってあげてください。
1/1にやってるというところもあったり無かったりするからねぇ。
一応、薬局側に「急ぎだから開けろ!」という連絡して開けさせることもできなくはないんだけど、高くつきますし
働いている人の休みがつぶれるという話なのでなるべくやめてあげてね。
いや、ほんと休み少ないんですよ、この業界。
軽微なものならば市販の薬でもなんとかなったりすることがあるのでこっちも活用してあげてください。

と、今回は短めだけどもこんなところで。では皆さん良いお年を

2019年12月23日月曜日

ビバンセについて追記。


流通管理委員会にいろいろ提出した結果、わたくしもビバンセを取り扱っても良いようになりました。
データベースが見えるようになったんですが、あまりに処方できる医師は少ないのですね。
12/23現在で延べ60人、実質全国に40人いないというありさまで処方できる医師がいない県も結構あったりします。
この制度が出来たのが今月の頭であり、書類等の不備があったとはいえ、わたしが登録終わるまでに2週間程度かかったってのもあるんだけどね。
このビバンセについてざっくりと説明しますか。
・適応は18歳未満のADHDの患者。大人には使えない。
前にビバンセについて書いたときに引用リツイートで使ってみたいみたいなこと書いてた人がいたけど大人には出ないからね。
・小児のADHDなんだけど6歳以下の安全性が確立されていないため、あまり年齢が低いと出ないと思う。
実際問題12~18歳限定で、選ばれた医療機関のみ使えるって感じですね。
・薬の実態としては「制御できるレベルで覚せい剤を投与して集中力を高める」っていうもの。
患者さんには悪いんだけど、こんなものは使わないに越したことは無いんだけども、使えるならば使ってなぜ悪い?っていうのもわからんでもない。
コンサータで済むならばそれに越したことはないので、コンサータでダメだった場合という状態に限られるのではないだろうかね?
・流通管理体制がくっそ厳しい。麻薬とかよりも厳しいレベル。
処方箋が来たら裏取りしないとならない。裏取りできなきゃ出せないっていうか状況によっては警察に通報ということもある。
麻薬とかだと偽造処方箋でワンチャン詐取も可能だけど、これは薬局がルール遵守していればそういうことが起こりえない。
薬局がルール守らないとペナルティが当然あり。一回ペナルティ食らうと二度と管理者としての申請はできないって書いてあった。
患者にも「わたしはビバンセ使ってます」カードみたいなのが発行され、それを持っていないとその段階で門前払いされる。
ADHDの患者だとなくしちゃうこともあるような気もしますが、適応が小児しかないから保護者が管理する形になるんだろうかね?

流通管理体制理解してないと偽造処方箋でなんとかっていうこともあると思うんだけど、そういう浅はかなことをするとパクられるから注意ね。
・処方可能医師って流通管理委員会にログインしないと見れないような気がするし、扱い薬局ってリストあるのかしら?
仮に処方がでたとして、扱える薬局ってのがなくてウボァーってなるような気がしますね。
医師ですら40人ぐらいなんだから、薬局ってもっと少ないんじゃないんかなぁ?
ちかくの医師から「ビバンセ出すから準備しといて」って言われた薬局の管理薬剤師がとる感じなんかね?
だいたいこんなところかな?
裏取りのやり方についても書いておきますか。
・医師が診察して、処方が出す場合データベースに処方内容及び患者のイニシャルを登録し処方箋を患者に渡す
・薬局に処方箋をもっていく。この時に「わたしはビバンセ使ってます」カードを提示する。提示しない場合薬局は「帰れ!」と言ってよい。
これについては処方箋をたまたま拾ったとかそういう状況で詐取を防ぐって感じなのかな?
・薬局はデータベースに該当処方箋が載っているいることを確認する。確認できない場合は偽造の可能性があるので委員会に連絡する
処方医が資格持っていないって場合もあるんだけどもその場合、処方医師がリストに載ってないからその時点で処方箋を預かる。
患者には医師が資格ないから出せないよっていう話をする(薬局の窓口で揉めそうな予感がするなぁ)
きっちり運用すれば漏れはないと思うんだけど現場のやることは増えますよねぇ
こんなところで今週は終了
また来週お願いします。

2019年12月15日日曜日

割増料金

医療機関での割増料金。
今年もあと半月になりました。年末年始ってあんまり関係ない仕事ではないんですが

さて、皆様は病院や薬局はいつかかっても値段が同じというわけではないというのはご存知でしょうか?
実際は夜間休日加算と時間外加算というものがあってそれが付くと高くなります。
今回はこれについて書いていきましょう。

まずは時間外加算
これは営業時間外に行くとかかる加算。
いわゆる手数料的な部分の点数が二倍になるというものになります。
ただ、これは「薬局が閉めている状態から開けた場合」にかかるものであって、患者が多くて通常の営業時間を超えてしまった場合には
適応されません。
この業界のブラックなところなんですけど、営業時間が2000までとして2010に最後の患者の投薬目途がついて閉店しようとしたとする。
投薬終わったあと、さあ閉店するぞっていうタイミングで「まだいいですか?」って感じで入ってこられると時間外扱いにはならない。
もちろん、「営業終わったから今日は無理です」みたいなことは言えるんだけど、「応需義務が」みたいな面倒なこと言ってくる相手だと
間違いなく状況がこじれるのでそのままやったほうが早く終わることもあります。
ま、時間外加算っていうのはあんまり発生することはないです。タブンネ。
上に書いたけど手数料的な部分が二倍なので内容によって差額が違うよということです。

もう一つの夜間休日加算
こっちが結構理解が浸透していないのかなぁ?と思っています。
薬局の場合、平日1900以降、土曜1300以降、日祝は終日40点(3割だと120円)の加算が付きます。
これについては営業時間とかは関係なく、営業時間中であっても付きます。
ほかの業界でいうと、ファミレスとかで2200過ぎると10%増えるとか、温泉とかに日曜行くと100円高くなるとかそういうやつですね。
国が決めた公式ルールなので掲示する必要はないんですが、「そんなん知らんわ!掲示しとけ!」ってブチギレる人が何人もいたため弊社は貼っています。
これは時間外と違うのは定額っていうことね。
夜間休日加算ってのは比較的新しい制度です。
できた理由ってのがちゃんとあってですね。
医院は1700には午後診やらんし、薬局も1800には閉まってしまう
→働き方とかがいろいろ変わってきた結果、上記時間に閉まってしまうと困る人が出てきている
→それではこまるからもうちょっと営業時間延ばしてほしいなぁ
→報酬をつけるから営業時間のびないだろうか?
そんな感じで発生したものです。
色付けないと働いてくれないからね。
説明すればりかいできるかもだけど、知らないとなんでだ?って感じになるよねぇ。
ということで、今回はここまでまた来年よろしくお願いします。

2019年12月6日金曜日

ADHDのくすりがちょっとかわるよ

千葉に行っているので前倒し更新
ADHDのくすりの流通規制。
前に流通管理委員会がある薬の話を書いたのですが、それの最新版の話題。
コンサータっていうADHDの薬があるのですが、治療薬としてビバンセっていう薬が追加になりました。
これはコンサータよりも「面倒」な薬でして扱うにあたってお勉強しないとならんのですね。
このビバンセって薬の成分名はリスデキサンフェタミンというもの。
これだとパッとしないので英語名で書いてみますと Lisdexamfetamin
Lisdex amfetamin こう書くとわかるのかな? アンフェタミン(覚醒剤)のの親戚だったりするんです。
法律区分としては覚せい剤原料というカテゴリーで向精神薬よりも厳しい取り扱いで、このカテゴリーの薬はいままでで2種類目。
それぐらい扱いが厳しく、濫用の可能性が高いのでADHDっていうカテゴリーでまとめて管理することになりました。
今月からこの制度が出来て、移行期間は来年の6月まで。
コンサータについてはそれまでは取り扱えるのだけど、ビバンセは今回の制度変更の書類を出さないと扱えません。
処方せんが来ても「この施設は不勉強なためこの処方せんは受けられません」っていうのは薬剤師の名折れなので、わたしは昨日触ったところ。
まずこのシステムに入るには薬剤師の場合eラーニングをやった上でテストで3科目合格しないとダメです。
科目は
・ADHDについて
・コンサータとその流通について
・ビバンセとその流通について
このテストで100点取らないとダメ。まぁ再受験はできるんだけど、問題は固定ではないです。
最初の二つは一発で通ったけどビバンセは1問ミスで再試験になってしました。。

合格するとエントリーフォームが解禁され、誓約書にサインしてアップロード(紙で送るではなくアップロードしろって言われた)
して事務局に承認されると取り扱えるようになります。
今までのこういう系統の委員会より結構めんどくさい感じではありますね。
それで実際の診察、薬の交付の流れとしては
医師も同様のシステムに登録かける必要がある。
処方せんを交付する時に委員会のデータベースに処方せんの発行日、医師の氏名、医療機関名、患者のイニシャルと出した薬とに日数を登録する
患者は登録カードっていうのを持つことになり、薬局では処方箋と一緒に毎回提示しないとだめ。忘れると薬は出せない。例外はなし。
薬局はその提示されたカードと処方箋からデータベースの裏取りを行う。裏取りができない処方せんについては薬は出せない(これについては厳しいながら例外あり)。
偽造処方せんっぽい場合は処方せんを薬局で回収、委員会に連絡、状況によってはポリスに通報することも。
ざっくり書くとこんな感じですね。
抜け道は無いとは言えないけど、きっちり運用することを前提とするとすり抜けてやるとなると結構むずかしいんじゃないかなぁと。
上記照会作業が毎回発生するので結構時間いただくことになると思います。
コンサータ、ビバンセ出ている方についてはご理解いただけると助かります。
前にもでてても今回出てるかの突合とかもあるので、2回目はいけるでしょっていうこともないのです。
ぱっと思いついた抜け道っていうのは同じ処方せんをコピー取って印鑑をどうにかできればこのチェック方法ではすり抜けちゃうだろうなぁというところ。
薬局が調剤した場合のチェックってのが多分ないんだよなぁ、これ。あったとしても即座にチェックせずにあとからでいいやとかなると付け入る隙になったり。
説明して欲しい所や質問があれば随時うけますので、あればコメントやツイッターのほうでお知らせくだされ

2019年12月1日日曜日

医療費の負担額が上がる?

保険の話の時事ネタ
なんか後期高齢者の医療費があがるとかあがらないとかという話をしてるんですが、現在の保険医療の負担額について書いてみますか。
現状、原則6歳以下が2割、それ以上が3割、前期高齢者は所得によって1割、2割、3割、後期高齢者が1割もしくは3割
こんな感じ。
高齢者が結構まちまちだったりするんですが、これは所得によるものだったりします。
あくまでこれは原則であって、各自治体が補填する場合もあったりします。障害があったり、所得が少なかったりとかそういう場合ね
このあたりは自治体の裁量っていうのも多かったりします。
高齢者で3割負担というのは現役並みに所得がある場合というもの。自営業とか定年がないような仕事とかだと年齢はあんまり関係なかったりするからね。
意外といたりします。
子供に対する保険っていうのは自治体によって結構違ったりします。
中学生まで持つっていうところが多いけど、お金がない自治体だと小学校までというところもあるけど、お金持ちの自治体だと18歳まで持ったりします。
さて、後期高齢者でいわゆる年金で生活している人は基本的に1割負担なんだけどそれが2割にするぞっていう話なのですよな。
なんでこんな話が出てきているかというと、いわゆる団塊の世代が後期高齢者になるからっていうはなし。
もともと医療っていうのはいつでも金がないっていっているわけなんだけです。
団塊の世代っていうのは人口が多い層であるわけなんだけど、それが3割負担だったからそこまで問題にはならなかった。
が、そういう世代が1割負担になったら財政が火の車になるから、やっていけるように2割負担にしようということに。
ただ、制度として75歳以上の制度なので75歳であろうが100歳であろうが制度的には同じものであること。
新入りがいっぱい入ってきたから前にいた人の負担も増えるっていう状態なのよね。
どうだろう、既得権持っている人は文句もでる話なのかなぁ?と。年金問題とかだと当たり前のような話だったりするんだけど
医療ではいままでよく頑張ったのかもしれんね。
今までの支払いが倍になるから反対って言っている人もいるんだけども、それを言っている人がどういう人かっていうのは見ておいた方が良いかもしれませんね。
月額限度額っていう制度もあるのでそういう話をせずに金額の話をしている人いたら与党を殴りたいだけの人だぁってわたしは思ってしまいます。
年金高齢者の上限額って8000円/月とか18000円/月とかだったりします。まぁ年間の金額が倍になる的な話をいているかもしれんですけどもね。
とまぁ、いろいろ書きましたが公費で医療やるにしても財源が必要であって、対象者が増えれば必要な金が増えるっていうのは当たり前の話。
私自身はやむなしと思っています。すでに年金でも似たようなことやってるんだからね。
あんまり薬のはなしではないけど今回はここまで

2019年11月24日日曜日

クスリのはなし

ドラッグのニュースがあちこちで出てますね。
国母の大麻、田代の覚せい剤、沢尻のMDMAなどなど。
今回は覚せい剤と医薬品のお話をしてみましょうか。
覚せい剤と麻薬って一般のひとから見たら似たようなものに見えるかもしれませんが、実際は真逆なことが多いです。
覚せい剤アッパー系、麻薬はダウナー系っていえばわかる人にはわかるんでしょうけど。
アルコールはどうなのだ?いう話もあるんだけど、基本ダウナー系。でも暴れるひともいるじゃないかってはなしもありますよね。
これはブレーキが抑制されると見かけ上アクセル踏んだ状態と同じ状態にはなっていることもあるのです。
なのでダウナー系の薬剤でもアッパー系に見えることもあるという話なのですね。
覚せい剤の説明
一般的にアンフェタミン、メタンフェタミンの2種類を指します。主に静脈注射によって摂取され、一時的に気分が高揚し、自信が増し、疲労感が取れたように感じますが、
効果が切れると激しい疲労感、憂鬱感に襲われます。繰り返し使用するうちに、中枢神経に異常をきたし、幻覚や妄想におびやかされます。
また頬がこけ、歯が抜け落ちるなど、身体的影響も大きく、大量に摂取すると死に至る場合もあります。最近では、吸入型の乱用もみられますが、危険性は静脈注射と大差がありません。
まぁなんだ。エネルギーを強制的に注入しているようなもんだからそうなるわね。
トップギアで走っていたのにそれがいきなりローに戻したら体もおかしくなる。
使っていれば気持ちいわけで、切れるとまた使いたくなる。そういう依存性があるのですよね。
なのでこんなものは使わないに越したことないんですが、最初の一回踏み外してしまうとわりと立ち直れないっていう状態になります。
田代さんなんてその超反面教師だと思うのですよね。逮捕されて、やめると言って、再度やって逮捕されてっていうのを20年やってます。
それぐらいかかっても脱却できないっていうのが覚せい剤というものなのです。
これだけ体に対して作用するものなんだから医薬品として使えないものか?っていうのはあると思います。
一応、ヒロポンって薬価収載あります。
注射だと1本623いぇん。
効能は
下記疾病・症状の改善
ナルコレプシー、各種の昏睡、嗜眠、もうろう状態、インシュリンショック、うつ病・うつ状態、統合失調症の遅鈍症
手術中・手術後の虚脱状態からの回復促進及び麻酔からの覚せい促進
麻酔剤、睡眠剤の急性中毒の改善
・・・なんだけど、実際には使われることは無いです。
覚醒剤施用機関の届け出を行った上で使うことによるリスク、他の薬でなんとかならんか考慮ってなるとなかなか難しいと思います。
いや、わたしを含めて一般的な医療ルートでそういう情報が上がってこないだけでこっそり使ってるのかもしれんけど
一般ルートだと「あるけど使えるところはない」っていうイメージです。
ただし、覚せい剤原料っていうカテゴリーの医薬品は存在してます。
そのものズバリではないけどちょこっといじくると覚醒剤になってしまうので結構在庫管理や受け渡しが面倒だったりします。
麻薬よりちょっと劣るっていう程度の管理を要求されます。いちいち書面を交換して商品の受け渡しをやったりします。
エフピーていうパーキンソン病の薬なんですが、これしか作っていない専用の会社があったりします。
まぁもともとは大きな会社でその部署が独立したって感じなんでしょうけどもね。
身体がうまい事動かないのを外から薬入れて動くようにするって感じの薬。
最近はほかの系統の薬がでてきてますけど、根本的なところに働くためいまだに使われている薬だったりします。
完全上位互換の薬って難しいからこれもしばらく使われる薬なんじゃないかなぁ?

とりあえずドラッグはダメ、ゼッタイ!。
興味本位で手を出すと取り返しのつかない事になりますからね。

2019年11月15日金曜日

風邪に抗生物質を使わない理由

先週記事が書けなかったのでやっつけ記事をアップ

まず、抗生物質ってのはなにか?
細菌に特効がある物質でかつ人体には影響があんまりない物質。
細菌はやっつけるけど、人間もやっつけてしまっては薬にならないので、そのあたりはうまいこと調整してあります。
風邪ってのはウイルス感染とか免疫力低下が原因で発生するバッドステータス群。
細菌が原因することは0ではないんだけど、ほとんどあり得ないっていうのが現状です。
抗生物質は細菌を攻撃するものなので、居もしないものに対して攻撃なんてできるわけないからもったいないと言っています。
とまぁ、これはわりと軽微な問題。これは医療費が上がるとかそういう話で済むだけだからね。
もう一つの問題が耐性菌問題。
抗生物質っていうのは細菌を絶対殺す必殺技なんだけど、効果範囲外でじっくり観察すれば見切ることができることもある。
そういうのを乱発してれば「その技は見切った!」っていう細菌がでてくることになるというのが問題。
いざそういうのが人体に悪さし始めた時に抗生物質があるから問題ないって思ったら効果が無くて死んだ。
こういうことがあると困るし、実際あったりするので必要ないのに使うのやめてって言っているのです。
ただし。
風邪ひいて細菌が原因でなくて、抗生剤をだしたからと言って困るのは今すぐの話ではないってのがややこしくなる原因なのかもしれません。
耐性菌発生するのは数日とかいうスパンじゃないですから、今ひいている風邪が抗生剤使っているからといって治らなくなるというわけではないのです。
将来的に今の薬では治らない病気が出てくるという話で、それが出てきてもかかるのは俺じゃないかもしれない、俺が死んだあとかもしれない。
そういう感じの案件なので結構難しい話なのかもしれませんね。
抗生物質を出す医師を叩く傾向があるんだけど、一番悪いのは患者なのかもしれません。
抗生物質がでた時にちゃんと飲み切ってますか?
細菌感染症って、細菌が免疫力でフォローできないレベルのダメージ出して来たら症状がでるわけです。
で、抗生物質で叩いた結果免疫力でなんとかできるレベルまでダメージが減ったタイミングで薬を止めるというのが最悪の結果になります。
Twitterにも書きましたが
これはどういう状態かというと、瀕死の相手に
「このまま抗生物質使えばお前を殺すことはたやすい。だが、それでは面白くない。生かしておいてやる」
って言って立ち去るのと同義
こうなるとどうなるかっていうのはだいたいお察しでしょう?
細菌っていうのは聖闘士でもありサイヤ人であったりするので、必殺技の直撃食らって生き残ってるってことは遠くで見るよりも経験値が高いわけですし
瀕死から復活すればより強力になりかねないってお話です。
なので、抗生物質はきちんと飲み切ること。きっちり止めを刺すことが大事なので自己判断でやめないこと。
これまたちょっと前にTwitterに書いたんだけど「何で家に前にでた抗生物質が残ってるんだ!」ってやつ。
こういうことやってるから耐性菌ってのが起こりうるんだぜって話です。
と、取り急ぎこんな感じで。

2019年11月4日月曜日

病院と医院

FSとMD千代田お疲れさまでした。
わたしは体調不良でスポット参戦って感じでしたが。
今回もちょっと軽めな内容というかあんまり薬は関係ないかなぁ?というはなし。
病院と開業医の違いのはなし。
病院って待ち時間とかやたらあって、行ってると半日とか一日かかってしまうんですが、これについては病院側もなんとかしたいと思っています。
制度的にも紹介状とかそういうの無しでいきなり総合病院かかる場合「わたしは割増料金払ってでも総合病院にかかりたいんです」料っていうものがかかります。
3000~5000いぇんぐらいで当然保険は効かないわけで。
何でこういうことやっているかというと、総合病院っていうのは高度な医療に対応したいわけで、開業医でも対応できるもんはなるたけそっちに行ってねという話なのです。
入院も最低限、治る病気は治すけど、ゆっくり休むしかないとか、治療法がなくて家でもかわらん状態ならば在宅でっていう流れになってきています。
要は病院でないと対応できんもの以外はあんまり来てほしくないって感じですね。風邪ひいたとか足をひねったとかそういうやつ。
状況によっては病院が開業医に対して患者を振るということもあります。
また、定期患者っていっぱいいると通院間隔広げないとならんから、容体安定しているなら3か月に1度とかいうのお結構あったりします。

一方開業医ってなんのために開業しているかというと、極論お金のためなんですよね。
総合病院っていうのは給料で医師が雇われているけど、開業医ってのは患者いなければ食っていけないし、やったらやっただけお金になる。
そうなると方針が変わって来たりします。
病院ってのは本来ならば月1ぐらいで見ていきたいけど、それだと患者が大杉でみてらんない。
給料制だとひまでも忙しくてもギャラは変わらんから、あんまり働きたくないって流れにもなりかねない。
逆に開業医というのはその反対。やった分だけお金がもらえるから病院みたいに3か月分薬出してよ!っていうと「それだときちんと見れないから」と言って
1月とか2週間後にまた来てくださいって感じになったりします。
これについては良し悪しっていうのはあると思いますが、あんまり頻繁に来てくれというところはあんまりお勧めしないかなぁ?と思ったりもしています。
皮膚科に帯状疱疹でかかって、1日分だけ薬をだして様子を診たいからまた明日来てくださいというところもあったりしますが
さすがにそれってどうなのよ?と思うのですよね。
標準治療期間である5日か1週間だして、良くならなかったらまた来てねって感じのところの方がいいと思うんですけどもねぇ。
上記のことは一般的な方向性の話であって、こまめに見る病院も(私立とかだと)あるかもしれないし、患者都合を優先してくれる開業医もあったりしますからねぇ。
なので、自分にあった開業医を探すっていうのは大事なのかも。
ほけんの窓口みたなかんじでお医者さんの窓口的なものってあったりしないんだろうかね?
結構需要あると思うんだけど。
今回はここまで。また来週もお願いします。

2019年10月27日日曜日

インフルの季節

なんかインフルが今年は結構早めに流行しているみたいで。
わたしも風邪をこじらせていてつらい状態だったり。皆様もお気をつけて。
今回はインフルの薬についてちょっと書いてみましょうか。
去年ゾフルーザが発売されて結構使われました。それの反省がいま出てきてまして、子供にはあんまり使うなという話が上がっています。
これは効きがどうこうじゃなくて、子供に使った例で耐性ウイルスが出てくる例が多いということらしいです。
まぁゾフルーザって体重によって分量が決まる薬で、小児用の投与量があんまり適格じゃなかったということなのかもしれませんが。
なので今年は子供にはあんまりゾフルーザは使わない感じだと思います。
大人には相変わらずでるのではないでしょうか?

では、使う薬のメリットデメリットなどを
タミフル
メリット
一番最初の抗インフルエンザ薬でデータがいっぱいある
他の薬比べて安価。ジェネリックもある。
飲み薬であるので服薬に失敗がない
粉薬もあるよ。
デメリット
耐性ウイルスが他と比べて多いとされている
5日間飲まないとならない。

リレンザ
メリット
耐性ウイルスが少ないらしい。
タミフルに次いでデータが多い。
デメリット
5日間使わないとならない上に、手技が面倒。とくに老人が一人で使うとなると失敗することもある

イナビル
メリット
1回で済む。
デメリット
結構高い
手技がリレンザよりはよいが1回だけしか使わないので失敗すると致命的

ゾフルーザ
メリット
1回で済む内服。一番失敗しない
デメリット
高い。体重が80㎏超えるととんでもない値段になる
分量の調整が難しい。耐性が出てきてるから逆風か
こんなところかしら。

ゾフルーザがよくてタミフルがダメってことはないです。
そもそもインフルは5日間ぐらいは安静にすべきですし、ゾフルーザ飲んだからといってすぐ良くなるわけではないのでね。
なのであんまり薬のリクエストってのはしない方が良いかもしれません。
あと、保険適応じゃないですが、ゾフルーザの予防投与っていうのをシオノギが申請しているという話もあります。
あんまりこれはどうなのよとも思うんですけどもね。
体調がいまいちなので今回はここまで。
また来週もよろしくお願いします。

2019年10月20日日曜日

血液クレンジングってどうなのよ?

ちまたで流行りの血液クレンジングについて。
最初に私の見解を言わせてもらうならば
「効果がないとは言わんけど、そこまで効果があるとは思えない、金銭的な問題やリスクの方がでかいからやめとけ」
です。
とあるサイトから引用
100ml~150mlの血液を専用ボトルを用いて採取します。
採取した血液に代謝と免疫系を活性化するためにもっとも効果のある量のオゾンを正確に投与します。血液とオゾンが反応すると黒い血液が一瞬で鮮やかな赤に変色します。
そして、オゾンで活性化された血液をボトルから再び体内に戻します。
これだけでも脳と目に酸素がいきわたり、また冷え性の方などはポカポカと温まるのを実感していただけます。
日本国内ではまだあまり知られていませんが、イギリス・ドイツ・イタリア等のヨーロッパ諸国では既に確立された治療法で、アンチエイジング、動脈硬化疾患、関節、筋肉などの運動疾患、そしてがん治療までに応用されています。
血液クレンジング療法(オゾン療法)は、専門病院が存在するほど、スタンダードかつ安全な治療法
だそうです。
血液とオゾンが反応すると黒い血液が一瞬で鮮やかな赤に変色します
これは生物学をちょっとかじったことあればわかる話なんだけども、こんなのはオゾンでなくてもできますし、ガス交換や静脈血と動脈血の違いを知ってればわかります。
一酸化炭素でも真っ赤になるし、時間がたっても黒くなることもなかったりするぞ!
でもそれだと死んじゃうぞ!
酸素がいきわたって冷え症や体が温まるのが実感できるとあるんだけども、これは正しいです。
ただし、血液抜いてオゾンを反応させて戻すっていうことをしなくても酸素カプセル、もっというと空気のきれいなところで深呼吸と差があるかというとどうなのよ?
と思います。
血液って5リットルぐらいあるとして、そのうちの1/50ぐらい抜いてそれをオゾンを入れてそこまであるのか?と思いますがどうなんだろうか?
要は酸素が体すみずみにいきわたらせればよいのだけど、それに対して過激な手段を取っているということかなぁと思っています。
データがないんだろうけど、炭酸泉のぬるい湯に30分入ったのと比べて有意差出るんだろうかね?そんなレベル。
血液抜いて戻すっていうことを考えるとそんな頻繁にできるもんでもないでしょうから、花王の某泡がでる入浴剤みたいな頻度で行えません。
月2回ぐらいやるといいみたいなこと書いてあるんですけどもねぇ。
お値段はこちら。
https://www.kenkoin.jp/prophylaxis/prophylaxis02.html
自由診療なので値段は好きにつけるし、複数回やるとディスカウントもあったりします。
続いてリスクの問題。
きちんとやっているのならば細菌感染というのは発生しないっぽいように見えますね。
専用の容器できっちり滅菌して、きっちり戻すということができるのならば。場末のクリニックだと結構怪しい所もあったりですけども
あと個人的には血栓リスクが気になりますね。
血液っていうものは体の外に出すと固まります。それを防ぐためにヘパリンとかつかうとは思うんだけど、このあたりはノーリスクというわけではないと思います。
サイトカインストームのケアまで考えるべきなのかもだけど、そこまではやらんだろうなぁとは思う。
個人的には
血液クレンジングはハイリスクローリターン
水素水はノーリスクノーリターン
こんな感じかなぁと思っています。
効果がないとは言わんけど、リスクと値段考えたらお勧めできない、そんな感じですかね。
なのでやるな、とは言わんけど一度考えてみてください。ってところで。
他のことをやってダメで、どうしても改善させたくてお金はかかっても良いっていう人ならばありかなぁ?
そんな感じ。
一番大事なのはうのみにせずに考えて決めることだと思いますね。
分からん時は一旦保留にして意見を聞くというのも大事よ

2019年10月11日金曜日

ザンタック回収

ラニチジン回収について。
先月にぐらいから騒がれている案件で対応が決まったようなので記事にしてみます。
ラニチジン(先発名だとザンタック)っていう薬に発がん性がある不純物(ニトロソアミン)が入っているっぽくて回収になりました。
発がん性物質が入っているっていうのも問題なんですが、本当に良くないのは代わりの品がないというもの。
これはどういうことかといいますと、薬ってのは製薬会社何社も薬をだしているんだけども、原料作っている会社っていうのはあんまりないのです。
分かりやすく言うと、食事処はいっぱいあるんだけど、調味料の塩がやばいことになっていると塩が入っているメニューは全部ダメになる。
そんなレベルの状態だったりします。
最初はクラスⅡていうそれほどでもないリスクだったんだけど10/9にクラスⅠっていうマジやばいっていう判断となりました。
具体的に患者に渡っている薬も回収するというレベル。
実際ガンができるかっていうとできないとは思うんですけども、ご時世がご時世だけにね。
誠意のある対応やっとかないと叩かれる種になるからですね。
今回の回収は結構気合が入っていて、発売会社のグラクソスミスクラインが以下の分を負担するというもの
・代替薬剤費
・その代替薬処方のための再診料
・上記処方のために発生した交通費(一律3000いぇん)
ただし、残っているザンタックに対して返品&返金はやっていない。
その切り替え先の薬についてグラクソが持つよ!って感じのものでした。
胃酸を止める薬なのでファモチジンかラフチジン、シメチジンとかなんすかね?変えるとしたら。
いっそのことPPIに変えるべきかもしれんけどもどどうなんだろうか。
とりあえず、いまんところは回収開始したのは先発メーカーのグラクソのみなんだけどジェネリックメーカーってやれるのかしら?
結構とんでもない額になると思うんですけども。

2019年10月5日土曜日

治療しない薬。

ステロイドの話。
Twitterでステロイドのことを「よく効く解熱剤」だと思って年老いた親が発熱する度に飲ませてて、その結果敗血症と思われる症状で
おじいちゃんがお亡くなりになってしまったみたいなのがあってちょこっとコメントしたんだけども。
ステロイドってのは何ですか?って聞かれてきちんと、というか一般の人が理解できるように説明できる人ってどれだけいるんだろうか?
ぶっちゃけ薬剤師であっても「一般人が理解できるように」説明できる人ってホント一部なような気がします。
副腎皮質ホルモンで炎症をおさえたりいろんな効果がある薬です、って言っても「??」という感じになるでしょうし。
ということで、一部の人にわかるように説明します。全員に理解っていうとなかなか難しいので、あえて極端かつ一部の人にしかわからんだろうなという
例えをしますので許してちょうだい。
ステロイドは基本的に治療薬っていうことでは無くて、体から出ているアラート(誤報レベルのものも含む)を止めるというものになります。
火災報知器のセンサーに異常があって常にアラームがなる状態になってるとしましょう。
火事の気配はなく誤報っぽいんだけど、ずーっとアラームが鳴ってて非常にうるさい。どうにかこれを止めたい。
その場合どうしたらいいか?
もちろん修理すればいいんだけど、それがお金がないとか、業者に連絡がつかなかったらどうしたらいいでしょう?
修理できるまで鳴りっぱなしではさすがに困るのでどうにか止めたい。どうしたらいいでしょうか?

解答
「電源を切る」
え、そんなことしたら火事になったときに検知できないじゃん!
→そうだよ。でもうるさいのが困るでしょ?アラームが鳴りっぱなしとどっちがいい?
→・・・そういうことなら仕方ない。直るまでは火事とかに対して目視で警戒しないとならんね。
そんな感じになるのです。
頭のところで紹介した例は
ボヤが発生しているのに火災報知器がうるさいので電源切った。
くすりってのは飲めば永続ではないの自動でスイッチが戻るようになっているんだけど、報知器が鳴るたびに
電源を切るというのを繰り返していた。
火事です!って言っているのにそれをずっと無視し続けたらどうなるか?
そりゃ大炎上して取り返しのつかないことになってしまうでしょ?っていうお話です。
仕組みが分かっていればこんな感じで説明できるんだけど
・なんかよくわからん機械があってそれがビービー鳴ってうるさい
・ステロイドを使ったらなってる音が止まる
・機械がうるさいこといいはじめたらステロイドを使えばいい(と思っていた)
・それを繰り返してたらなんか爆発した。どういうことだ!
多分こんなかんじなんでしょうね。薬とかに詳しくない人だとこういう感じの考え方になっても仕方ないと思うのです。

じゃあ、症状を治さずに放置するステロイドって要らない子なの?って話になるのですが
もちろんそんなことはないです。
これまた変な例えなんだけど
部屋の中で七輪でサンマを焼きたい。もちろんそんなことしたら火災報知器は鳴るに決まってる。
だから電源オフにして鳴らないようにした。
もちろん七輪とサンマからは目を離さずにきちんと処理するという条件です。
そういう状況なら・・・まぁって思ったりしませんか?
そもそも庭がないのに七輪を室内で使ってサンマ焼くなよという話なのかもしれませんけど、医療なんてわがままなもんでしてね。
無理だ!ってのをどうにかするのが医療でもあったりするのです
臓器移植なんて最たる例でしょう。
体の中に異物をぶち込むけどアラーム鳴らすの止めろよ。とか、普通考えたらありえんはなしでしょう。
この臓器移植にもステロイドってのは結構絡んでおりまして、臓器移植はいいけどステロイドはダメ!みたいなことはぶっちゃけあり得ない意見なのですよね。

直接病気を治療する薬ではないのですが、症状をでなくすることができる薬がステロイドっていうふうに見ると
どうやって使ったらいいか?どうやったらダメ?というのがわかるのでは無いでしょうかね?
実際使う例として
・一時的な大ダメージを食らったが回復方法が時間かけるしかない場合
虫刺されとかでもそういうのに該当することになります。
これは症状が治まるまでの短期間の使用になりますね。
使うかどうかの選択、いつまで使うかってのはちゃんと考えて使う必要があります。
逆に長期間使う例だと
・現在の医学では根本的な治療法がない場合で使うことによって症状や状態をコントロールできそうな場合。
これは移植とか膠原病の場合が多いのですが実際結構つかうこともあります。
大事なのは治す、ではなくコントロールするという話ね。
もし、今お薬を飲まれている人がいたら、それは治療薬かコントロールする薬なのかってのを考えてみると良いかもしれません。
といったところで今回はここまで。
また来週もお願いします。

2019年9月29日日曜日

麻薬とかのおはなし

今回は先週に引き続き痛み止め(麻薬)について。
オピオイドとともいうんですが、アメリカでのオピオイドの問題についてはツイッターにちょこっと上げました。
ざっくり書くと
・アメリカの麻薬作っている製薬会社が「安全性の高い薬なのでもっと使ってもいいのよ?」ってプロモーション活動をした。
・アメリカの麻薬管理って日本よりガバガバ&適応範囲が日本より広いっぽい。
・日本のロキソニンみたいな感じで安直に処方が切られるようになる
・薬の性質上正しく使わないと色々わるいことができるので規制すべきなんだけど、製薬会社のプロモーションが激しくどんどん出るようになった。
・「頭が痛い(方便)」→「じゃあオキシコンチン出しておきますね」こんな感じで出るようになった
痛いことにして麻薬を受け取って、それをつぶして水に溶かして血管からキメるといいぞ!ってのが流行った様子。
麻薬を血管から直接入れればどうなるか・・・まぁお察しください。
さすがにやばいと思った製薬会社が、そういうことができないように錠剤の形状を変更ってのが2年位前にあったんだけど
ジャンキーになったり死んでしまった人が戻ってこないし、アメリカは訴訟社会であるのでそれに対して訴訟が発生している。
1兆円越えの和解金がを払ってどうとかみたいなはなしがでている。会社潰れかねないんだけどねぇ・・・てところで現在進行中。

とまぁ、これはアメリカの法規制がガバガバだったから発生したものであり、日本ではこういうのは起きてませんし
医療用の麻薬を処方通り使う分には全く問題ないです。これが大事。

麻薬って何に使うかというとたいていは痛み止めで使います。あとは咳止めか。あんまり麻薬の咳止めってでませんけども。
日本の場合適応が「がんによる激しい疼痛」ってのがほとんどでがんでないと使えません。
例外的にフェンタニルっていう成分の貼り薬は慢性疼痛の適応があるんだけど、きっちりお勉強しないと使う許可がでないというやつ。
何にせよ、日本っていう国は欧米と比べると使用がかなり慎重なのでまだ問題になっていません。
最近は在宅とかそういうので結構使用量増えてきてますけどもね。厚労省も麻薬の取り扱いがない薬局は医療に貢献できてないっていう感じの評価をしてたりしますし。

麻薬の痛み止めっていうと大体2つに分かれます。
がんの痛みってのはずっと痛いっていうのと、突出した痛みっていうのがあってそれによって薬が変わってきます。
貼り薬ってのはずっと続く痛みに対して使います。薬の名前としてはフェントスとかデュロテップとか。
それで痛みにたいする防衛線をはって、それでもダメな時に飲み薬で調整するってことが多いです。
飲み薬でゆっくり溶けるものも同じような感じで使ったりするものありますが、貼り薬の方が一般的だったりします。
メリットとして貼り薬は剥がした瞬間に薬の投与が中止できることがあります。
効果不十分で量を増やしたら副作用が出たっていうときに対処しやすい、というわかりやすいでしょうか?
ゆっくり溶ける錠剤だとそれを取り除くことができないため、過量投与になったときに困ったことになります。
一方これを使っても突出した痛みがでてきた場合、粉や液体の麻薬が使われることがあります。
具体的な名前を挙げるとオプソとかオキノームとか。
口から飲めるというっていうのが前提なんですが、飲めないぐらいやばい状態だと坐薬とか点滴になります。
そういうのが出る状態となると「あっ(察し)」って感じになるんですけども。
あくまでこれは痛み止めなので根本的な解決にはなっていません。
化学療法なり、手術なり、運よくがん細胞がなくなるなりそういうことがない限りがんっていうのは治らない病気です。
昔は治すってのを重点に診ていた為、こういうのはあまりつかわれなかったというのもあるんですが
今はいかに苦しまずに終着点につくかっていうことが考えられるようになってきたので結構使われるようになってきました。
突出痛に対して麻薬を何度でも使っていいみたいな処方箋発行されたりすることもあります。
良いか悪いかはさておき、そういう選択肢ってのもあるということです。
あんまりまとまらなかったけどこんなところで。
他に解説したほうがいいことあったらTwitterなりコメントなりでください。
ではまた来週。

2019年9月23日月曜日

痛み止めの強さとか

MD高岡とかお疲れさまでした。
富山って海も山もあって個人的には好きなところ。飯もうまいし。
今日は痛み止めについてちょっと書いてみようと思います。
痛み止めの薬というとどういう薬が思い浮かぶでしょう?
おそらく一番有名なのはロキソニンなんでしょうが、種類っていうのは結構いっぱいあったりします。
市販薬の痛み止めっていうとどうだろう?
イブとかナロンエースとか。もちろんロキソニンSとかもあるとは思いますが、これについて強さを比べるっては結構難しかったりします。
例えばナロンエースとロキソニンSを比べるとどっちが強いか?っていうと一概に言えないのです
ナロンエースのレシピ
イブプロフェン144mg
エテンザミド84mg
ブロモバレリル尿素200mg
無水カフェイン50mg
ロキソニンSのレシピ
ロキソプロフェンナトリウム60mg
イブプロフェンとロキソプロフェンだとロキソプロフェンの方が強い成分なんだけどもナロンエースはほかの成分も入っているので
ロキソニンSの方が強いとは言えないのです。
エージェントにだけわかるように説明すると
ロキソニンSのMod構成はイージス1枚
ナロンエースの構成はレアシールド、レアシールド、ファースアンプ、リンクアンプ
おおざっぱに書くとこんな感じかなぁと。
XM所持が少ない相手だとナロンエースの方が良い場合もあったりします。
ちなみにロキソニンSプラスのMod構成はイージス、ヒートシンクって感じ。防御力自体は変わらんです。
ロキソニンSプレミアムだとイージス、ヒートシンク、フォースアンプこんな感じ。
ここまで来るとナロンエースよりは強いって言えるのかもしれません。
イブ(糖衣錠)はレアシールドのみ、イブAがレアシールド、フォースアンプって感じかね?
売り分けとかあったりするけど、この辺りは登録販売者さんや薬剤師捕まえて聞いてみましょう。

医療用の方は基本単品の成分が多く、一長一短だったりします。
よく出るところをちょっと説明。
カロナール(アセトアミノフェン)
効きはそれほどではないが副作用が少なく、子供やお年寄りに使いやすい。
安全性が高いから高容量使うこともある(1日4000mgまで)
ボルタレン、ロルカム
系統はちょっと違うけども、ロキソニンより痛み止めとしては強いけど副作用も強いって感じか?
どうしても痛い時とかに使う。歯の痛みとか。そんなに使用頻度は高くない。
ハイペン、オステラック(エトドラク)
難しい話をするとCOX-2を選択して阻害する薬。簡単に言うと副作用が少な目の痛み止め。
とはいえ、一緒に胃薬も添えられることも多いんだけども。
痛み止めの強さとしてはそこそこなんだけど、副作用が少ないので整形領域での慢性的な痛みに対して使うことが多い。
ロキソニンやボルタレンなんかは長期間飲むには向いていません
セレコックス
エトドラク改って感じの薬。慢性的な痛みに対して一番使われているんじゃないかなぁ?
まだジェネリックが出ていないのでお値段は他と比べると高くつくかも?
リリカ
これを痛み止めというとちょっと語弊があるかもなんですが
神経の伝達をちょっと抑えることによって痛みをとめる。
神経痛とか帯状疱疹の痛みとかで使うことが多いんだけど、その性質上他の神経の伝達も抑えるので
眠気ふらつき等の副作用に注意。使っていくとなれることもあるんだけどもね。
結構お高い。
トラマール、ワントラム、トラムセット
これまた神経の伝達系をいじる薬。トラマドールっていう成分が主成分でトラムセットはアセトアミノフェンとのセット商品。
麻薬を除くと最強クラスの痛み止めなんだけど、他の神経をいじる手前便秘とか吐気とかの症状も出てくる。
なのでノバミンとかの副作用止めも一緒に出てくることも多い。
専門医でないとあんまり使いたがらない感じですかね?
ノイロトロピン
ウサギにとあるウイルスを感染させて出てきた液を精製するとできるよくわからん薬。
なぜ効くのか?とか、どういう物質が効果があるのか?そういうのが分かっていない不思議な薬です。
有効成分特定するコストが高いし、効果があるんだからまあいいじゃん?ってかんじなのかね?
飲み薬だとだいたいこんなところかね?
トリプタノールとかサインバルタも疼痛で使う事もあるけども元々はほかの薬なのでここでは語らないことに。

麻薬についてはニーズがあればやりますかね?
今回はここまで。
また来週よろしくお願いします

2019年9月15日日曜日

麻薬の廃棄

先週はまさかの飛行機ロスト。コース的には大丈夫と思ったらぎりぎりアウト。
2125に千歳発のがダメで2000発はセーフてのはほんと紙一重だったんでしょうねぇ。
あと昨日はフィールドテストお疲れ様でした。
わたしは福井のに参加しましたが・・・いろいろ課題がある感じでしたね。言いたいことはTwitterに書いたのでここには書きません。
で、今回のおはなし。
麻薬の廃棄の件について。

麻薬の廃棄ってのは大きく分けて二つあります。
・期限が切れたり破損したりしたものを廃棄する場合
・患者が死亡したり、もう必要なくなったものを回収した場合。
後者については患者が亡くなって、正当な理由がないのに家族の人が麻薬を所持したら逮捕されることもあります。
なので、麻薬が出ている患者さんがなくなった場合薬局が回収して廃棄することになります。
在宅で家に入っている場合は回収できるんですが、外来で麻薬出ている場合患者死亡とかわからないのでそのままになっていることもあります。
もしもそういうことがあったら薬局に連絡してくださいね。
前者は薬局の中で発生するのですが、これは何年かに一度あったりします。
きっちり包装単位で使い切るわけでもなし、患者が継続的に来るわけではなし。
普通の薬よりも期限切れというのが発生しやすい薬ではあります。
どちらも廃棄なのですがこれについては扱いが違ってきます。
麻薬っていうのは扱いが厳密であり、出入庫に帳簿をつける必要があります。
後者は出すときに麻薬の帳簿をつけているので、回収してもとくに帳簿をつける必要はありません。
ただし、期限が有効だからといって再利用はできないというルールはあります。
帳簿に載っていないものですが、ものがものだけに勝手に捨てられません。
何月何日に〇〇をいくつ廃棄しました。
廃棄方法は△△です。
廃棄した理由は患者の□□が死亡したため。
こんな感じで。
帳簿外であっても結構面倒な書類を出さないとならないのです。
ある程度まとめて出すこともできるし、自分の所で出してない薬も廃棄できます。
病院からの退院処方を使い切る前にお亡くなりになったとか実際ありますし。
届け出さえすればいいので廃棄はお店でやって構いません。

一方前者
こちらはさらに面倒。
帳簿から減らすということをやらないとならないので、麻薬取締官の目の前で廃棄をしないとならず、帳簿の書くのは
取締官もしくは取締官が見てる中で管理薬剤師が書いて認印をもらうことになっています。
お役所にアポをとって、出頭して目の前で廃棄して、帳簿つかておしまいって感じです。
廃棄の方法なんですが、これは普通の薬とあんまり変わりません。
錠剤だったら潰して水に流す、注射だったらアンプルあけて水に流す。
カプセルなら外して水に溶かして流す、張り薬ならば細かく刻んで燃えるゴミ。
座薬はお湯と洗剤で溶かして流す。
・・・なんですが、中にはどうにも処分に困る剤型の薬もあったりします。
タペンタとオキシコンチンTRがそれ。
ハンマーで叩いても砕けず、粉砕しようとすると刃の方がいかれるし、水につけるとゲル化するとかそういうものがあります。
オキシコンチンに関しては砕いて水に溶かして注射して速攻で気持ち良くするという感じで使っていたらしく。
そういうことができないように剤型変更してTRっていうのができたとのことです。
これの対処法は
・直接焼却する
・ガムテープでぐるぐる巻きにして回収できないようにして燃えるゴミとして捨てる。
ガムテで破棄ってのは本当にいいのかよと思いましたが、実際マニュアルにそう書いてあったりするんですよなぁ。
と、麻薬って捨てるの面倒なので在庫を持ちたくないっていうのは薬局あるあるだったり。
免許代もただではないですし。
なんでこんな記事を書いたって?
今廃棄しているからだよ! 在宅のがん患者さんって最後には麻薬で苦痛を緩和って感じになるので結構こういうのは発生するのです。
といったところで今回はここまで。
また来週もよろしくお願いします。

2019年9月1日日曜日

消費税があがると?

弊社は8月決算で、それに伴って棚卸があったりするんですが
その仕事が終わらないので軽めの更新で。
今年は10月に消費税改定があるため、薬価が変わります。
消費税の2パーセント分オンされるような改定でいいじゃんと思うんですが、医療費っていうのは減らしたいっていう傾向にあるので
チャンス!って感じで薬価が下がったりします。
まぁ上がるものもあるんだけど、トータルでみると下がる方が多いので会社からは在庫を減らせという話が来ています。
例えば1000万円在庫があって、その薬価が10%下がれば100万円の資産価値が減ることになる。
故に薬価改定のある9月末の在庫は減らしましょうということになります。
これを利用するとちょっと悪さすることもできなくもない。
9/30に処方箋を受け付けたとする。でも在庫が無くて当日お渡しできないことっていうのはあり得る話。
薬価改定後の薬は10/1に仕入れて置けば仕入れ値も安くなるだけど、保険請求は月締めで行うため
仕入れた金額は安いけど高い値段で請求かけることが可能だったりします。
意図的にやるところはないと思うんですが、上記の通り薬局ってのは9月末の在庫は減らしたいので在庫不足ってのはあり得るかもしれません。
また、処方箋の期限は4日間あるので9/30の処方箋を当日出すのと、1日あけてから出すとでは金額は変わってくることもあります。
これに関しては一般の商品も同じことだと思うんだけどもね。増税前に買っとけって感じだけど、薬に関しては逆の方がいいこともあります。
もっとも今回の改定はトータルではマイナスですが、消費税の分だけ加味した改定(2%弱プラス)っていうのも結構あるので
「10月の方が高いじゃないか!」って言われても責任は取れませんのであしからず。
そんな話もあるってぐらいで見ておいてもらえたら幸い。
今週はここまで。また来週もお願いします。

2019年8月25日日曜日

花粉症の薬が自費に?

今回は時事ネタ。
花粉症の薬が自費になるとかならないとかというお話について。
まず初めにこれの事実確認。
企業の健康保険組合で構成する健康保険組合連合会(健保連)は22日、医療機関で処方される市販薬と同じ成分の花粉症治療薬について、
医療保険の適用から除外し全額自己負担にすべきだとの提言を取りまとめた。
最大で年600億円程度の医療費削減効果があると試算。
というお話。
まだ「こうしたらどうか?」っていう段階であり、決定ではないっていう話。これだけは頭に入れておいてほしいです。
話しの出どころの健保連ってところは医療保険の組合でしてここは常々お金がないって言っているところなのです。
お金がないからといって保険料をいきなり上げるということもしづらいので、どこかで支出を減らすことになってくるんですが
それのやり玉に挙がったのがこの花粉症の薬なんですよね。
他にも
 健保連は、市販薬で代用可能な処方薬の医療費規模は2126億円と試算している。
これまでも医療機関で処方される湿布や保湿剤を保険適用から外すよう求めており「制度維持のため、一定程度の除外は必要」と強調する
こんなことを言ってたりします。
湿布や保湿剤のヒルドイドなんかは結構無駄遣いの温床になっているイメージがあるんだけど、本当に必要な人にいきわたらなくなるっていうのは
結構な問題なんですよなぁ。
これはあくまで健保連の意見なのだし、該当患者からみたら「どちらかと言えば大反対」って結果になるに決まっているんだけども
つかまる個人的な意見としては「一理あり」って感じだなぁと思っています。
なンで?って言われるかもしれませんが理由をちょこっと書いてみましょう。
①金額的な話
市販にも医療用にもある薬ってことなので、ぶっちゃけアレグラのことかなぁと思っています。
アレグラが28日分でたとして3割だと1550いぇん(弊薬局)ジェネリックで1050いぇんでした。
ただし、これは処方箋が必要なわけで、医療機関に診察を受けて処方箋を書いてもらう必要があります。
医科の点数ってよくわからんですけど、初診でなくて診察してもらって処方箋でると700いぇんぐらいかかるかね?
先発で2250いぇん、ジェネリックで1750いぇんといったところ
市販のアレグラの14日分の定価が2000いぇんぐらいで28日で4000いぇんと確かに高くつく。
が、安いジェネリック探すとアレルビっていう同成分の薬があって、これだと28日で1000いぇんぐらいで売ってたりします。
ネット通販でしか見たことないけども、店頭販売だともうちょっと高くつくのかな?
と、うまいことやると市販の方が安く上がったりするのです。
また医療費ってのは自己負担分だけでなく組合が払う分ってのもあるので、アレグラ2250いぇんって書きましたが実際はトータルで7500いぇんかかっています。
ジェネリックでも5800いぇん。
これを見ると市販のアレグラを買った方がトータルの医療費的には安く上がるのです。
でも自分で払う金額が・・・っていう話になってしまうんでしょうけど、これはセルフメディケーション減税をうまいこと使えば何とかなるのかもしれません。
マーめんどくさいからあまりこういうのは流行らんかなぁ?
②時間的な話
つかまるが言いたいのはむしろこっち。
医者に行って診察まで待って、その処方せんをもって薬局にってそこでも待って薬をもらう。
この移動、時間的なコストってわたくしから見たらすごく高いと思うんですけどどうだろうか?
市販品で済ませるなら、この分のコストがなくなるのでアリじゃねーのと思ってます。
実際問題、ロキソニン、ガスターが市販化されて結構流れが変わったってのもありますし
ロキソニンテープとかクッソ高いんだけど普通に売れたりするので、値段がかかっても手軽に買えるっていうのは需要があります。
とまぁ、個人的には「花粉症は医者にかかって薬をもらう病気である」が社会通念にあるっていうのが問題なのでは?って思ったりも。
風邪で医者にかかる人いるんだけど、風邪で医者にかかるのは正直お勧めでできない。
市販の風邪薬の方が性能がいいし、時間的なコストが圧倒的にもったいないからね。
こんな感じで個人的には反対意見は出るだろうけどありっちゃありでしょと思ったりしてます。
ただし、じゃあどうしたらいい?っていう誘導がないとなかなか定着しないのではないと思いますね。

???「わたしは医療費かからないからそんなことされたら困るし、先発品がいい」
こういう人は少なからずいるからこういう人を説得するにはどうしたらいいのかね?
と言ったところで今回はここまで。
また来週もお願いします。

2019年8月18日日曜日

薬屋のお休みとは

先週は東京でいろいろやっていたためお休みいただきありがとうございました
お盆休みっていうのがないお店なのでお盆の時期ってのはむしろ忙しかったり。
他の薬局が休みでその分集中してむしろ忙しいというやつですね。
今回は休みとか時間外とかのお話をしてみようと思います。
薬局って年中無休とか24時間営業っていうところもありますが、コンビニとかと比べても保険点数的に優遇されてたりします。
営業時間っていうのはある程度薬局が決めてもよい状態なんですが、あんまり門前の病院に合わせた営業時間にすると
新規での開局が通らなかったりペナルティがついたりすることもあります。
たとえば内科のお医者さんの真ん前に薬局出すとする
内科が水曜、土曜の午後休診、日曜祝日も休みとしてそれに合わせて薬局も休みにするとお役所からおとがめがくることがあったりします。
経営する側としては処方箋こないときにあけるというのもナンセンスだし、薬剤師も休みがとれなくて労働条件がってはなしになってきます。
お医者さんは中休み認められているけど、薬局は認められてないっていうのもちょっと変な感じですね。
お医者さんが0900-1200 1500-1800とかいう場合だと薬局は0900-1900っていう感じになりますね。
昼めしとかどうすんだっていうことになるんですが、複数薬剤師がいれば交代で外に食べにいくことも可能ですが居なければ中で食べることになる。
呼ばれたら対応する感じになりますか。
カップヌードルを作っていて呼ばれて対応して戻ったら、名状しがたき物体が机の上にあったりっていうのたまにあります。
夜間休日加算というもの
夜とか休日とかに受け付けると患者から追加でお金を請求することができます。
これっていうのは営業時間とは別であくまで日時によるものです。
平日の1900以降、土曜日の1300以降、日祝の終日はいわゆる休日料金みたいなのがかかるよって感じで思ってもらえたら。
平日と日曜で値段が変わる所って結構ありますからね、マンガ喫茶とか温泉とかそういうところ。
日祝は基本的にカレンダーの赤い日なんですが
休日加算の対象となる休日とは、日曜日及び国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)第3条に規定する休日をいう。
なお、1月2日、3日、12月29日、30日及び31日は休日として取り扱う。
とあります。
これをみてわかるんですがお盆は該当しないのです。
医療機関に合わせて臨時休業をとる薬局もあるんでしょうけど、弊社はそういうことはないです。
10年ぐらい前にこの夜間休日加算っていう制度ができたんですが
・医療機関薬局が平日18時にしまったり、土日やってないっていうのが現状
・生活リズムが多様化しているので夜とか休みとかもあけてほしいと政府が
・とはいえタダでは絶対に動かんよね
・色つけるのでちょっとお願いしますよ
そんな感じで発生した加算なんですよな。
弊社は昔から休みとかない環境だったので単純にプラス。
色がついたから営業時間延ばしたっていうところもあるのかもしれません。
ちなみにこれの点数は薬局40点、医療機関が50点
薬局の場合処方箋の持ち込みの期間が処方箋発行から4日間なので、うまいことやればこの40点を回避することもできるし
日曜もやってるから大丈夫でしょってことで40点食らうこともあります。
3割で120いぇんなので気になる方はずらしてみてはどうでしょうか? 
あ、でも期限内によろしくお願いしますね

ということで今回はここまで
また来週お願いします。

2019年8月4日日曜日

エボラ出血熱の疑い?

今日は時事ネタ
厚生労働省から本日こんな情報が来ました
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06025.html
エボラ出血熱の疑いの患者がでたというお話なんだけど、日曜であっても即座に第一報がでるあってあたりすごいなぁとおもいます。

エボラ出血熱っていうと一般の方でもちらっと聞いたことあると思いますがちょっと紹介。
厚労省のページより
○ どのような病気か
エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症です。エボラウイルスに感染すると、2~21日(通常は7~10日)の潜伏期間の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状を呈します。次いで、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)等の症状が現れます。
現在、エボラ出血熱に対するワクチンや治療薬の開発が進んでいます。

 ○ どうやって感染するか
エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。一般的に、症状のない患者からは感染しません。空気感染もしません。
感染症なので何もないところでは発生せず、流行しているところに行ったりすると拾うことがある。
上のどうやって感染するかていうのにもあるけど接触感染によりおこり、空気感染はしない。
感染していても発症していなければ「一般的に」感染しないとあるんだけど、これはどうなんかね?
そうなのかもしれないけど、わざわざ書くということは混乱を避けるためのものなのかもしれませんね。
疑いって段階で情報出さなきゃいいかもしれんけど、それはそれで隠蔽だーとか言われるだろうし、このあたりの情報管理は難しいかも。
厚労省のHPにはあえて書いてないんだけどwikiでは致死率は50~90%とあります。
これは発生しているエリアの医療、衛生状態を加味した数値であり、日本みたいなきっちりした治療すればもうちょっと下がると思います。
多分30%程度の致命率ぐらいになるのではないかなぁと思っていたり。
感染症って原因があって起きるので、下手に移動させるとそれはそれで問題になったりしますからねぇ。
隔離ってのが原則であるので治療率が低くても現地でやらんとならんっていうのが心苦しい。
二次感染防ぐのは治療よりも優先される。そういうこともあるのでしょうからね。
もうちょっとエボラというか病原体について説明。
リスクグループとバイオセーフティレベルのおはなし。
リスクグループってのその病原体がどれぐらいやべぇかっていうレベル
リスクがほとんどないものがグループ1、インフルエンザクラスがグループ2
当然このエボラは一番やばいグループ4
バイオセーフティレベルっていうのはその病原体を扱うにあったてどれぐらいの設備が必要かというもの
これも4段階あって、エボラは当然の権利のごとくレベル4でないと取り扱えないというやつ。
とはいえレベル4っていうのはほとんどなくて日本だと実質国立感染症研究所村山庁舎だけで、この患者の検体はそこで調査中とのこと。
施設レベルが足りないと病原体が漏れ出すリスクがあるため、調べることができないっていうルールがあるのでこのああたり難しいと思いますね
過去の例で1987年(昭和62年)にシエラレオネ渡航者がラッサ熱に感染して日本に帰国し、帰国後に発病した事例がある。稼動中のBSL-4施設がなかったために、日本での確定診断・治癒確認が不可能で、検体をアメリカ合衆国に発送して確認を仰ぐ事態となった
ということがあった模様
あ、病原体の扱いと患者の扱いってのは違うからこの辺りは間違えないで下さいね。
これはあくまで実験室レベルの話で、こんなところに患者を入れるのは不可能だともいますし。
それぐらいやばい病原体ですよっていう話です。

治療法ってないの?っていう話なんだけど、あるにはあります。
アビガンっていう抗ウイルス薬が効くのではないのか?って言われております。
このアビガンはむかしぐぐたすの時にとり上げたんですがかなーり特殊な薬。
どれぐらい特殊かというと製造販売承認はでたが製造許可は出ておらず販売許可も出ていない。
どういうこと?という話なんですが
・既存の薬が無効な新型インフルエンザ用の薬として承認された
・マジやべぇ状況にならないと作ってはならないし売ってはならない
・催奇形性があるからあんまり使いたくはない。死ぬよりはましっていう状況でないと使ってはならない
そんな感じのくすり。
動物実験ではエボラに効果ありというデータあるんですが、人間に使った例は医療関係者が二次感染したときの3例のみっぽい。
一般的に使うにはむずかしいかも。
今回エボラだったとしてこの薬が使われるか・・・というとどうでしょうね?
日本の法律ではまだ使えないから特例措置でやるのかなぁ?

というところで今回はここまで。
また来週もお願いします。


1330追記
あまりに不安をあおる報道が多いので記事を書いたあとのわたくしのTwitterで書いたことをのっけときます

事実だけ書くと
・コンゴから帰ってきた人が熱がでて検疫でひっかかった
・診察した結果インフルのA型陽性
・患者と接触してないから大丈夫だろうけど、エボラのあり得る国なので念のために検査に出した。結果でるまでちょっとまって
こんな感じ。エボラ感染の恐れがあるっていうのはどうだろうかね? あたりまえなんだけど、現地で流行してるといっても感染患者は当然隔離されます。
隔離できずに全域で蔓延しているならば渡航制限がもっとやばいしメディアも騒いでるはず。
この条件でこの人がエボラである確率ってどれぐらいだと思いますか?
そういう話やぞ 確率として0.00001%ぐらいだとして
ほとんどありえんけどうっかりそうだった場合のリスクがやばすぎるのでそういうのを止めるためのシステムがあるというやつです。
ぱいぱーさんも言ってたけど
最初に診た医師が「あー、はいはいインフルね」で済まさなかったことがえらい。
渡航歴をきちんと確認してまずありえないだろうけど最悪の状況を意識してたちまわったのがえらい!

そう思います。
それをメディアが変な風に取り上げちゃうと・・・てのが問題


2019年7月28日日曜日

これはなんのくすり?

調剤薬局というか処方箋には薬の名前がかいてはあるけどその人の病名は書いてありません。
薬剤師のスキルとして薬を見て状況を察する力とかもあるとよいのだけど、なかなかこれは難しいのかなぁと思ってみたり。
新入社員に伝えたいんだけど、ある程度実務をやった上でじゃないと難しいのかもしれない
例えばですね。
日曜に当日発行の処方箋
患者は1歳のお子様で出ている薬は白色ワセリン20g 左手に2回塗布。
これをみてどう思うか?っていうやつです。
日曜にわざわざかかるとなると緊急性の高そうな状態。
ワセリンって保湿剤でつかうんだけど皮膚の保護でも使う。
単なる乾燥肌とか傷とかなら日曜にわざわざかからんからやけどでもやったのかな?と推測して投薬するるとビンゴ。
魚のグリルを触って指4本やってしまった様子。
ただし、出ているのがワセリンだけなのでそれほどひどくはないのかな?と そんな背景までは読めたりします。
ステロイドみたいに適応がやたらある薬とかもこういうのは難しくて、周りの薬から埋めていくことも多かったりします。
プレドニンが6錠(30mg/日)で出ていた場合、めまい耳鳴り系なのか喘息系なのか、それとも全く別物なのか。
これはかかった医療機関とか過去履歴とかから推量したりして、あんまり的外れな質問をしないようにしたり。
あとは都会の薬局で若くて見た目が派手めのお姉さんでサワシリンっていう抗生物質が2週間高用量で出ていたりした場合とか。
これに対してどうされましたか?って大声で聞くのはさすがにNG。
新人に出させる場合、梅毒の可能性が結構高いから小声で聞いてみてって言ったりもしたり。
あとはそうね。
プロマックっていう胃薬あるんだけどもこれは亜鉛が含まれており、亜鉛不足で使ったりすることもあります。
保険的には胃薬としか適応がないがないけど、効果があるから胃が悪いってことにして使うことがあります。
亜鉛不足で使える薬としてノベルジンっていう薬があるんだけど、この薬ってのはもともと特殊な薬としてつくられたため薬価がとんでもなく高い。
ゆえにこっそり安価なプロマックでだしていたりすることもあるのよって話。
このあたりは知らないと「なんでだ!」っていう話になるのですけど。
と今回はここまで。
また来週もお願いします。

2019年7月22日月曜日

薬の飲み方とか

先週は作戦でお休みをいただきました。
ページビューでいうとそっちの方が圧倒的に多かったりするんですが、ここは本来くすりのはなしをだらだら書くところなので
そっちのほうに移るとしましょう。
先々週は骨の薬で飲み方がいろいろ面倒な薬の話をしましたが今回も飲み方の話をします。
薬には添付文書ってのがあって、用法用量ってのがついています。
保険医療っていうのはルールを守ることで成立するものであり、ルール外のことをするとお金払うところが払ってくれなくなります。
このルール守るっていうのは効く、効かないっていうのと別の話です。
例えばアレロックっていうアレルギーの薬があるんですが、これは添付文書では朝、寝る前の服用とあります。
朝夕食後に飲んでも効果的には問題ないのですが、保険にうるさい監査官の場合朝夕食後だと保険おりずに返金してくださいとか言ってくることもあります。
これ、朝、寝る前って飲み方なのはアレルギーの薬だと眠気が出るから夕食後よりは寝る前だろっていう感じで試験設定を行ったのかな?と
で、効能や副作用の試験が寝る前でっていうデータなのでこれが夕食後でいいっていうことにはならない。
ゆえに添付文書にある用法は寝る前服用っていう感じだと思います。
副作用多すぎると薬自体が通らないから、副作用軽減させることを優先、飲み方は次点にしたのかもしれません。しらんけど。
これみたいに効能と用法があんまり関係ないのもあれば効能に関わるものもあります。
漢方薬って基本的に食前、食間に投与することになるのですがこれには理由があって、食後だと吸収が落ちるからというもの。
これも審査機関のひとが食後に出すと喜んで「減点ですね!」って言ってくるやつです。
これが食前投与っていうのは、漢方薬っていうのは胃の表面から吸収されるので胃の表面が空いている状態でないと吸収されにくい
ってわたしは説明しています。目安としては食前30分とか食後2時間ぐらいが目安。
・・・とこれは建前。
食前に飲むのが筋なんだけど食前服用っていうのは飲めないことが結構あったりします。
食事の30分前に昼休みなんてとれないし、うっかり食事を取ってしまうという話もあるでしょう。
だからといって飲まないっていうのはどうなの?っていうのもあって
「食後だと効果が落ちるけど飲まないよりはましだから飲んでね」っていうこともあります。
前回紹介した骨粗鬆症みたいなのはダメですが、漢方薬ぐらいだったら食後でもやむなしってこともあります。
医師の判断で食前も食後も飲むのは大変だから食後にまとめるっていうこともあります。
漢方食後はルール違反ではあるけど、きちんと理由を立てれるならば保険通りますからね。
薬局の場合は一応お伺いを立てる必要がある。
「コンプライアンス向上のために食後なんですよね?」って感じで電話確認取れば薬局はおとがめなしです。
やらんとペナルティね。医師もカルテにきちんと残さないとペナルティ。
薬の飲み方ってのはこういう効能とは関係ない所も結構あるよっていう話でしたとさ。
来週もまたよろしくお願いします

2019年7月14日日曜日

Sitrep 島三角「三年前の忘れ物」 当日編


この作戦のNoGo条件として式根島、出羽島に渡れないことっていうのがありまして、式根島の船が無事出ることが確認できてほっとしました。

しかし、天候はあんまりよくない。
長野方面で山を壊さないとならんのだけど、朝に担当者から「問題なし」と連絡来た。
あとは和歌山と伊豆。
伊豆は時間かかるが問題なし。
和歌山は通行止め発生!
しかし他でカットが可能と連絡が。

よしよし。
自分は舳倉島行きの船へと向かう。


舳倉島ついてほどなくして青さんに作戦気配があるとオペから連絡。
八ヶ岳中心に三方向から多重CF??

クロスは?

2本カットで通る。

芝平の里(ソフトバンク限定電波難)
高座岩(山。見てから間に合うのか?)

こちらのプランとしては1330カット開始1345カット終了、1500CPというもの。

カットとCP空いてるのは全部島なので間に合わないと判断してのこと
作戦察知が1030の段階。

 配置前だから芝平はなんとかなる。
高座岩は・・・「彼」が動いてくれた!
2016年11月13日
乗鞍、荒川前岳、北横岳で三角造ったときに雪の乗鞍行ってくれた方。


よし、これでめどがついた。
あとは他のメンバーがうまいことやれば勝てる。

1150にオペより
芝平にいたメンバー撤収した模様。

・・・は?
これでおわり?

まじで?
隙間もあるのに?完全多重とかじゃないの?
CPもとおさない?

芝平とか現着したらすてに人がいなくて破壊できた。


・・なるほど。
わかりました。
本気のCFをご披露しましょうか。

正直青さんの作戦で死んだかと思いましたが、むしろやる気が出ましたね。

1230ごろにこの二本のリンクが切れるとわかり、あとは平常営業。
諸般の理由でわたくしが再内側の三角つくることになりましてひたすらリンクトライをしてました。

そうしたら先に西側クリア。
淡路と明石が地獄の壁のような状態だったけどよくやった。

あとは式根島だけど長野の緑ゾーンの反転で手間取りけっこう時間が推してしまった。
1356に一枚目の三角ができました。
23396554mu

ちょっと前に田舎を起点とするとmuがさがるという話があって、もうちょい低いかな?と思いましたが十分でかいですね。

リンクプラン的に完全にははれませんでしたが、舳倉島は1500に撤退なのでやることやって撤退。

Twitterで当日解除出来るのは出羽島だけ、時間制限ありですとアナウンス
さて、来るかな?

1616
出羽島アラート
着岸前に攻撃してくるのはリチャのスタンバイできて助かる。
出羽島はアンカー3つあって、免疫つけてのは港から一番遠い大外のところ。
中のふたつは免疫なし。
さくっと反転される。

こっちの配置してるメンバーは帰りの船があるので港へ。
リチャで大外に引き付けといて港に近い内側から再構築スタンバイ。
割れたと同時に再構築。

よし、これでCF解除はもう無理でしょ。

え・・勇者が船に乗らないことを選択した?

まじかよ。
でもまぁ、ここまでやってくれたらプランナーとしては御の字です。
出羽島いいところだから楽しんでいってください!

あんまりCF残ってると文句を言い方もいるので、ある意味たすかりました。


と、当日編もここまで。

参加してくださった皆様、
無茶な作戦に付き合っていただきありがとうございました。
またなんかあったらよろしくお願いします!

Sitrep島三角「三年前の忘れ物」


事の始まりは東京アノマリー終わったあたり。
大きな公式イベントが終わったので、そろそろ作戦建てたいねぇってことでいろいろ考えておりました。

で、プランとして自分が主催した中で一番でかい作戦である2016年のみどりの日の△を焼き直してみようということになりました。
あと時のみどりの日は東海が雄島(福井)八鬼山(三重の尾鷲)石廊崎(静岡、伊豆)で、関西が雄島、八鬼山、徳島で△。
雄島と尾鷲のラインを共有した合同作戦だったのです。
関西がオプションで徳島、尾鷲、高知っていうのを作って、雄島、高知、伊豆っていうのが見えていたんですが、結局それは作ることができず。
まぁ、東海のほうはこっちのミスもあってCPには通らなかったとかもあってちょっと苦い作戦ではありました。
今回はその三年前の忘れ物をとりに行こうっていうことでプランニングしていきました。

△のプランなど。
忘れ物は高知、福井、伊豆であったんですがまったく同じのを作ってもアレなのでちょっとチャレンジ的な感じにしました。
最初に引いたのは舳倉島、室戸岬、式根島で引きました。
つかまる「引いてみたんですが、淡路島の北側かすめるんでちょっと引き直したほうがいいですね」
神戸の黒うさぎ「え、ダメなの?」
大阪の魔法少女「え?ええやん」
つかまる「・・・えぇ??」

一応2016の時の相棒に意見を求めたら
虎の野郎「いいラインだけど室戸が弱いな。徳島沖に釣り人専用の無人島(牟岐大島があるからそこにしたら?」
つかまる「・・・そこポータル一つしかないから多重にしにくいなぁ。それより西に出羽島って島があってそっちだとポータルいくつかあるからそっちでやるわ」

つかまる「・・・で、引いたらこうなった(淡路島正中線ぶちぬきプラン)」
神戸の黒うさぎ「うわ!すごくいい!」
大阪の魔法少女「ぜひやりましょう!」
虎の野郎「この二人に責任は取らせればいいよ」

つかまる(・・・本気でこれでいいんかよ・・・。どうなってもしらんぞ!)
こんな感じで決定しました。
全ライン自分で見ると死んでしまうので西はうさぎに投げて東と南を見ることにしましたとさ


日程について。
公式の日程と被ると作戦どころではないので公式の次のアノマリーの予定が発表になるまで日程は決められませんでした。
本当はみどりの日とかにやりたかったんですが1月で準備できないっていうのと、山が雪だらけで危ないため早くても6月後半って感じでみてました。
せっかくだからそれっぽい日を指定しましょうかってことで海の日あたりってことになりました。
海の日にしなかったのは山とか島とかから帰ってくるのが大変だから。
1日帰るための日にちはあったほうがいいのと、海の日にやると警戒されちゃうから。
去年の魔王(アホ毛)は山の日の翌日にやったんですが、あれは単純に人がその日でないと集まらなかったから。
結構そういうのもありますね。


準備とか
自分で建てる作戦って自分でキー堀りとかしたいタイプのプランナーなので出羽島には出かけました。
四国の皆さんもしかしたらログ出てるのは見たかもしれませんね。自分が全焼きしてキー抜いていたの。
あと6月に舳倉島にわたりました。
これはね、山陰のスプー対策ってのが表向きの理由。ツイッターでらどんさんがどうにかならんですかみたいな話があってそれに乗ったっていうのもあります。
舳倉島ってのは就航率があんまり高くないので当日渡れない可能性があります。
なので投げ込みでもできるように島内のリンクを切るっていうのをやっておかないと渡れなかったんで作戦中止っていううことになります。
動員人数的にもそれは避けたいですからねぇ。
自分が渡ってログ出すってのはくっそ怪しいんだけど、やらないとどうしようもないからね。仕方ないね。
作戦って不可能はできないけど難しいは頑張ればできる。いかなければ不可能のままだけど、整えれば難しいで済む。そりゃやります。


プラン見直して。
舳倉島3。出羽島3、式根島11で15重の△なのはいいんだけど式根島が東西に広いので東ラインも難儀しました。
長野の池田町らへんがみどりのメッシュになってて「どんだけ反転が必要なんだよ!線引いたやつ出てこいよ!俺だよ!」
みたいな感じに

西ラインも淡路島に気をとられてたら明石辺りもグロいことに。
大義のために死んでくれ!みたいな感じで。

人員
250オーバー300以下ってところ。
当日参加にかぎると250切るかも?
自分が東海エリアの人間であり、そのエリアは沈むわけです。
愛知、岐阜は全域沈むし、三重、静岡も8割ぐらい沈む。
カッターってのはリンクとおるところに必要なのだけど生活圏内だと仕事はない。
でもそれでもカッターやってくれる人ってのはいるもんで、助かりました。
また、エリアによって足りてるところと足りてないところがあって融通が利く人にはコンバートお願いすることも。
なんで関東の人間が四国の島に行くのか。これがわからない。
あとオペで呼んでたはずなのに四国が足らんからいってくれ→わかりました
これもわからない。

不可解なことってあるけど、それもまた楽しみの1つなのですよね。

当日編につづく
                                                                                                       

2019年7月8日月曜日

飲み方には意味がある

今日は飲み方が特殊な薬について。
骨粗鬆症の薬で今主流の系統のもので。
ここの読者はわたしと同世代か若い人が主流だからまだ飲んでいないんじゃないかなぁと思うんですが。
商品名でいうところのベネット、ボナロン、アクトネルなどなど。
一般名だとリセドロン酸とかアレンドロン酸とかそういうやつね。
骨っていうのは作って壊してっていうのを常に行っているんですが、この骨の作るサイクルで
壊す側の方のバランスが強くなってしまうと骨がもろくなっていきます。
それを補正してやって壊れにくくするというものですね。
今回は作用的な話ではなく飲み方のお話。
この薬は飲み方が特殊でして
・服薬後30分は横になってはならない
・服薬後30分は水以外取ってはならない。食事とかだめよ。
・朝一に十分な量の水(180ml)で飲む

この二つがあります。
なんで?といいますと、この薬ってのは物をくっつける作用が強いため?
この薬、テスト段階で食道に張り付いてその部分がただれたり、穴があいたりしたというのがありまして。
飲んでから横になったりすると胃まで落ちずにそういうことが発生するため。
確実に胃まで落とすために寝ない、水で流し込むっていうのが必要なんですね。
で、食道にくっつくのもあるんですが、食べ物にもくっついてしまうため水以外はNG。
これに関しては効能が落ちるっていう意味ですね。
副作用を防ぐ、効能を確保するという理由でこういう飲み方をするという話なのです。
実際の服薬指導だと理由まではやらないかもしれませんね。
と、こういった面倒な飲み方が必要な薬なので、毎日やるのはかなり苦痛。
それを防ぐために週1だけでいい薬や月1でいい薬ってのがどんどん出てきてます。
とはいえ、まだ週1が今主流かなぁ?
飲み忘れたら翌日でいいので飲んでくださいね。
この系統で最初にでたのがダイドロネルってやつで、錠剤はでかいは毎日飲まなきゃならんわ、おまけにくそ高いというものでした。
当然服用条件も同じで、飲むのが苦痛で続かなかったってのもありました。
今となっては昔の話ですね。こういう創意工夫ってのは大事です。
ということで今週はここまで

2019年6月30日日曜日

流通委員会のある薬

流通制限がある薬ってのはいくつかあるんだけど、今回はコンサータっていう薬について。
効能はこれ
注意欠陥/多動性障害(AD/HD)
最近あちこちで聞く言葉ですね。どんな症状かというとこっちをみてね!
https://adhd.co.jp/otona/shoujou/
薬としては集中力を上げることによってこういう症状を抑えるわけなんだけど、いわゆる覚せい剤に近い薬なので
取り扱いには注意が必要な薬です。
類似薬のリタリンは安直な処方によってうつ病の適応が削除され、ナルコレプシーのみにしか使えなくなりました。
成分的に濫用されうる薬なので、流通管理する組織があります。
リタリン、コンサータともそういうのが存在するんですが、どっちかっていうとコンサータの方が規制が厳しいような気がしますね。
コンサータを扱うにあたって
医師の場合
・使いたい旨を流通管理委員会のコールセンターに連絡。認証コードを取得
・必要な情報をフォームに書く
・eラーニングを行って承認を得ると扱えるようになる
薬剤師の場合
・フォームを書いて流通管理委員会の発行する誓約書にサイン
・eラーニングを終了する。
ちゃんとお勉強しないと扱えないんですよね、病院も薬局も。
こういうのを知らずに医療コンピュータで処方せんをうっかり発行できてしまうこともあるし、突然来た処方せんに対してそのまま受けてしまう薬局もあるかもしれません。
薬局のフローとしては
こういう処方せんが来た場合、流通管理委員会のHPにアクセスして処方できる医師だと確認を取った上で調剤するって感じになります。
確認できない場合は調剤を断り、流通管理委員会に連絡。流通管理委員会から処方医へ「こういう薬だから出すには勉強しないとだめよ」という連絡が行きます
もし薬局に取り扱える薬剤師がいない場合は断らないとならんのだけど、問屋から薬局ってそういう確認ってないような気がするんですよね。
発注あげると普通に入ってくるような気がしますがどうなんだろ?一応リストに載ってないとおろしてもらえないってことにはなってるみたいですが
コンサータって薬がでた当初は小児のADHDっていうせまい適応だったのであんまり見向きもされなかったんですが、大人に適応追加がされるってことになって
慌ててお勉強することにしました。
これってのは個人についている資格みたいなもんなので、まだとっていないご同業の方は取っておいた方が良いのかもしれませんね。
この手の薬ってのは種類増えていってるんだけど規制があるのはリタリンとコンサータだけ。
そのうちなくなる組織なんですかね?

ということで今回はここまで。また来週

2019年6月24日月曜日

血糖値をあげなくなる薬

1週間お休みをいただきました。
とはいえ、土曜は飛び回っていたのであんまり体調はよくないのですがあんまり休んでいると書けなくなってしまうんで書いてみましょう。

今回は糖尿病の薬、αグルコシダーゼ阻害薬のはなし。

糖尿病の薬と言えばどういう効果があると皆様お思いでしょうか?
血糖値を下げる薬と思われる方も多いと思いますが、直接下げる薬ってあんまりなかったりします。
インスリンがそうなんだけども、これは注射しかないですし、飲み薬だとインスリンを出させることによって血糖値を下げる薬はあります。

で、こいつはどういう系統かというと「上げさせない」薬という感じのものです。ちょっと詳しく説明してみましょう。

血糖値ってのは血液中のグルコースの量であり、血糖値が上がるってことは食べ物を食べて、それが吸収されてそれが血管に取り込まれるってことなのです。
正常ならばあがればインスリンが分泌され、血糖値を下げるように働くわけなのですが、糖尿病だとそのあたりがうまいこと働いてくれません。

中学の理科、もしくは高校の生物でやったことになるんですが、ブドウ糖ってのは炭水化物が分解されたものになります。
炭水化物って分かりやすくいうならご飯やパンですね。

ご飯が消化酵素で分解された結果ブドウ糖になるんですが、ブドウ糖になるまで分解されないと吸収ができません。
このαグルコシダーゼ阻害薬ってのは炭水化物を分解する消化酵素を止めるものです。
分解できなければ吸収出来ない→血糖値上がらない、そんな感じのものです。

ただ消化酵素止めるのは一時的なもので、わりとすぐに切れますし100%止めれるわけではありません。
そうでないと一生栄養が吸収できなくなっちゃうからね。
薬の性質上、食前に使わないとあんまり意味がないです。
何でかっていうと、食後に飲むと先に消化酵素が先に働いて一部分解されてしまうから。
なのできっちり効かせたいなら食前に飲みましょう。
飲み忘れてしまった場合は食事中に気づいたらならその場で飲んでもいいです。多少は効果あります。
食後だったら・・・あんまり意味ないので飲むのやめましょ(飲んでいけないってことはない)

あと副作用について重要なところをひとつ。
これは炭水化物がブドウ糖まで分解できなくなる薬で吸収ができなくなるものです。
極端な言い方すると食べ物取っても血糖値上がらない状態。
他に血糖を下げる薬飲んでて、下がりすぎてしまった場合食べ物とってもあげることが出来ずヤバイことになります。

とはいえ、解決方法はあります。
あくまでも分解できなくする薬であって吸収できなくなるわけではないため、すでに分解された状態のブドウ糖を直接取れば改善します。
なので、この手の薬を飲んでいる人に対してはブドウ糖を渡したりすることもあったりします。
低血糖だからブドウ糖をという話をする人もいますが、この辺の薬飲んでなければブドウ糖でなくても構わんのです。

とまぁ、きっちり説明するとこんな感じでしょうか。
実際の現場ではかなりはしょって説明するんですが、これだけ説明したほうがいいのかしらね?

と、今回はこんな感じで。
薬について深く掘り下げて説明するというのはまたやろうと思います。
リクエストとかあったらコメントなりTwitterなどで
では、また来週お願いします。

2019年6月8日土曜日

薬局で使う色素とは?

先日Twitterで食用青色1号を迅速に手に入れる方法ってのを聞いてましたが、あれはなんのか?というお話。
先日処方箋で
硫酸アトロピン原末0.3mg 分3 1日3回毎食後
という処方箋が来ました。
1回量が0.1mgであり、これを正確にはかるっていうのは不可能。
普通に使う電子天秤って0.01g単位であり0.0001gってのはそもそも数字が出ないのですね。
風とかふいたら変わってしまうからねぇ。
じゃあどうやるかっていうと、倍散をつくるっていうものを行います。
0.01g単位で測れるはかりであれば0.5gとかなら信頼できる制度で測れます。
硫酸アトロピン原末を0.5gはかって、それにバレイショデンプンを足して500グラムにすると
0.1%の硫酸アトロピンっていうのができます。
1g中に10mg入っている計算となるため1回量が0.1gとなりこれならば測れるねって感じにあります。
が、均一の状態で混ざっているのか?ってのが問題になるので色素をつけるということを行います。
色むらがあるようならば均一でないため、それがなくなるまでかき混ぜるという作業がおこなわれます。
絶対っていうルールはないんですが、毒薬の倍散を作るときに使われる色素ってのに食用青色1号(ブリリアントブルー)というものがつかわれます。
これは少量できちんと色がつくのと安定性が高いのがメリット。
混ぜ物をが多くなると安定性悪くなるので、少量で済むっていうのは助かるんですよね。
資料をみると100g中に10mg入っていれば十分とのこと。つまり0.01%ってことですね。薬の1/10でいい。
あと、青色っていうのは普通に口に入れるものに使う色ではないので取り違えないようにっていう意味合いでもあるみたいです。
毒薬の希釈したものに色を付ける場合「青」をつかうんだけど、それよりも毒性が弱い劇薬は「赤」をつかいます。
わたしが学生の時に製剤学っていう講義で「そういえばやったなぁ」っていう知識なんだけども、実際使うことがあるもんだなぁなんて思ったり。

ちなみに問屋から入れようとすると最短で1週間かかるとか。
処方箋きてからでは間に合わないよ!
お値段もAmazonとかでみてみると5gで3000いぇん程度するとかで。
原末0.5g使って500gの0.1%散を作って、1日使用量が0.3g。1667日分・・・。
4.5年分なんだけど、そもそも有効期限がそんなにもないので絶対廃棄になりますね・・・。
そういう薬ってのもあるってことでひとつ。
また来週もお願いします

2019年6月2日日曜日

どっちがメイン?

今回はTwitterであげてた話をちょこっとまとめ
効能と副作用。
副作用っていうとデメリットっていうイメージがありますが、あくまでメインとしていない作用であって必ずしもデメリットではないのです。
今回は前立腺肥大による排尿障害の薬についてちょっと書いてみましょう。
・タムスロシン(ハルナール)
ちょっと世代的には時代遅れになりつつなる薬。若干血圧を下げる効果もあったりする。
高齢者で高血圧持っていると優先的に使われることがあるかなぁ?って感じ。
・プロスタール、プロスタールL
これについては女性ホルモン剤。前立腺って男性ホルモンで大きくなるので女になれば大きくなるのを防げる。
使うとおっぱいが大きくなるという副作用があったりするんですが・・・
そういう目的で使っている人って聞いたことないです。
まぁ世の中男性で女性ホルモン剤を飲むそっち系の方っていたりしますけど、そういうので使うにはちょっと強すぎるのかな?

・ザルティア
これはツイッターで紹介したやつ
比較的新しめの薬でこの用法で使うと2.5mgとか5mgなんですけど、これシアリスっていう勃起不全のに使う薬と同成分
バイアグラと同系統の薬でそっちで使うには10mgとか20mgとかで使います。
なので1回に4錠使うと・・・?って感じなんだけどやっちゃだめですよ?
これについてはそういう目的で使うっていう人は聞いたことないです。

・アボルブ
これもTwitterでも書いたんですが、同じ成分同じ量でザガーロっていう名前の薬がある。
これはAGA(壮年性脱毛症)の治療薬として使われています。こっちは保険が効かないのでそういう名目で出してもらうと
結構いい値段がします。
前立腺肥大ってことにして使っている人ってのもいるんじゃないかなぁなんて思ったりも。
この薬は海外で作っているんだけど、2年ほど前に製造過程に不具合があって供給がストップしたことがありました。
当然供給がなければ他の薬に切り替えるんですけど、これじゃなきゃダメだ!ってかたくなに言ってる人がいまして
それって・・・て感じでした。

今回の例だとアボルブってのはあからさまに使っている人いるけど他はいないかなぁ?
副作用をメインにっていうのはなかなか難しいけどそういうこともあるんだよってことで。
来週もよろしくお願いします・

2019年5月26日日曜日

ブルーレター

ひさびさにブルーレターっていうものが発行されました。
https://www.pmda.go.jp/files/000229598.pdf
安全性速報、通称ブルーレターといいます。
医薬品のうち添付文書に書いてあることよりもやばい副作用データが報告されるとこういう紙が発行されます。
具体的にいうと死者がでるレベルの場合だとこういうのがでるんですが、そんなに頻度があるわけではありません。
でたのは4年ぶり。
今回出たのはベージニオっていう乳癌の薬で副作用による間質性肺炎で死者がでたため。
もっとやばいやつだと緊急安全性情報っていう形で発行され、これはイエローレターと言います。
https://www.pmda.go.jp/files/000147877.pdf
こんなの。
最後に出たのは平成19年のタミフルによる異常行動について。
タミフル単品で死人出ているわけではないんですが、二次災害的なもので死人が出ているからの発行でしょうね。
今回のベージニオっていうのはそこまで使われている薬ではなく、わたしは触ったことないんですが
こういう命に係わる副作用があるということを知らないってのはまずいですからね。
絶対知っておきなさいっていうものはこうやって通知されるわけです。
こういうのが出たからといって販売中止になるとは限らないんですが、リスク管理を加味して販売中止を判断する材料にはなったりします。
似た効能があってリスクが少なければそっちを使うわけで、これがきっかけで傾くこともあるのでしょうね。
製薬会社としてはこういうのが出ると都合が悪いんですが、そういうのを隠してやらかした事件ってのが過去にあるので
そういうのを繰り返さないっていう意味でも情報をわかりやすく公開するっていうのが大事なのですね。
最後に一つ。
これが出たからといって、その薬が使えないぐらいリスクがある薬というわけではないです。
副作用があるというのを周知して対策すれば薬としては使える。
でもそういうのを知らずに使うとやばいからあらかじめ頭に入れとけよ。
そういう話です。
タミフルだっていまだに販売されていますからねぇ。
副作用あってもうまいこと使えば有用な薬ってあるわけで、そういうのは無理になくす必要はないですし。
ということで今週はここまで。
また来週もお願いします。

2019年5月17日金曜日

近未来の薬?

キムリアっていう白血病の新薬の薬価が発表されました。
効能は
再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病と再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
CD19陽性っていうのが何のことだかわからんという人も多いと思いますが、特殊な属性だと思ってください。
RPGのアンデッド属性とかそういうやつ。ジルワン食らうと死ぬとか、ケアルでダメージ、レイズで死んで、デスで全快とか。
特殊な属性があるとそこをついて一転攻勢にでることができることがあるのです。
ただ、この薬ってのは今までの薬とは異なる全く新しい薬なんです。

この薬は出来合いの薬ではなく、患者それぞれに対してオーダーメイドの薬なのです。
おおざっぱにこの薬について説明するとですね
・白血病ってのは免疫細胞系の異常でおきます。ただなったとしても100%いかれる訳ではなく、一部大丈夫なものもあります。
・便宜上白血病ってのがアンデッド属性で放置すると徐々にアンデッド化する病気だとしましょうか
・血液(厳密には違うんだけど便宜上)を採取して、それを分離して特定の細胞を抽出します。
・その特定の細胞にアンデッド特効の属性をつけて培養します。
・患者の免疫系を全部(厳密には全部ってむずかしいので99.999%ぐらい)ぶっ壊します。そのまま放置すれば死んでしまいますが、無菌室とかでケアしてください。
・ここにアンデッド特効ついた細胞を戻します。
・これがうまいこと定着すればアンデッド化はとまり、病気は快方に向かう。
ざっくり書くとこんな感じですかね?
アンデッド特効をつけるとさらっと書いたんだけど、これってのは遺伝子を組み替えるというか組み込む感じになるのです。
自分の細胞に別のもんを組み込むって書くとけっこうやばいのでは?と思う方もいるも?
マイルドな表現ならばガンダムSEEDののコーディネーターみたいなやつだし、仮面ライダーとかデビルマンとかそういうものといっていいかもしれないかも。
さて、ここで問題。これだけ近未来的な治療が行えるようになってきたんですが、この薬っておいくらでしょう?

答え
3349万3407円
・・・正直目を疑う数字ではあるけど、それだけ画期的な薬ということで。
誰でも受けられるわけではなく、25歳以下で既存の治療でダメだったとか結構条件が厳しいと思います。
最初の一回目が行われればニュースになるのではないかなぁと思います。
頻繁に行われれば財政が壊れることもあるとは思いますが、このあたり結構慎重に行われるんじゃないかなぁと思います。
今回は白血病の治療薬でしたけど、ほかにもこういう治療で治る病気ってあると思います。
今後の動きが気になりますね。
というところで今回はここまで。
また来週お願いします。

2019年5月7日火曜日

エパデール1類へ

エパデールっていう薬があります。
EPA(エイコサペントエン酸)という青魚に含まれる油が有効成分で、中性脂肪を下げたりする効果があるものです。
一応市販品も大正製薬から出ていたんですが、要指導医薬品であり、大正製薬の研修を受けて認定バッジ持っていないと売れない商品でした。
あ、わたしは発売当初に研修を受ける羽目になったのでバッジ持っています。
これが4月に要指導医薬品から1類医薬品に規制緩和されました。
薬剤師が売らないとならんけど、普通に売れるような感じになりました。
・・・なんだけど1類に緩和されたのは良いけどずいぶんと面倒な条件を付けてきました。
患者が服用後の血液検査を医療機関で必ず行うことや販売時に用いたセルフチェックシートを2年間保管することを薬局等に義務づけ
求めに応じて製造販売業者に提出するなどを求めた。
とのこと。
・・・くっそ敷居高くないですか?
というかですね、医療機関で血液検査しろというならそもそも医療機関で出してもらえばよいのでは?
もともと医療用医薬品であるので、副作用もあるわけでしかるべき人が管理しないとならんわけです。
でもセルフメディケーションを行うことで公的な医療費を減らしたいから規制緩和したのたと思います。
安全性を担保する、医療費を減らす、これをどっちもやらないとならないというのをクリアしようとしたら
こういう現状にそぐわないチェック体制になってしまってしまってるんじゃないかなぁと思います。
ちなみに市販のエパデールってくっそ高くて今までに数えるほどしか売ったことないです。
医療用だとジェネリックもあったりするのでそういう意味ではトータルの金額は少なくなるような気もしますがどうだろ。
とりあえず今回はこういう医薬品もあって買おうとするとめんどくさいことになるよーっていう紹介記事ってことでひとつ。
また来週もお願いします。

2019年4月29日月曜日

一般医薬品のメリット、医療用医薬品のデメリット


みなさんGWの連休堪能してますか?
わたしは仕事しております。シカタナイネ

医療用医薬品ってのは基本的に単一の薬効成分なので意外と融通が利きません。
例えば水虫の薬。
よく出る薬としてルリコンクリームっていうのがあるんですが、これには痒み止め入っていません。
・・・え?って思われた方は結構いるのかもしれませんがそういうもんなんですよ。
水虫の原因は白癬菌が原因であり、白癬菌を殺す成分は入っているけど痒みを抑えるのはまた別の薬なんですよね。
医師によってはオイラックスやレスタミンといった痒み止めと混ぜて出してというところもあるんだけど
そういった形にしないと痒みは直接おさまるもんではありません。
その点市販の薬ってのはブレンドが結構自由にできます。
痒み止め入れたり、抗炎症作用のある薬をいれたり。
菌を殺す成分自体は医療用の物のほうが上かもしれませんが、総合的な作用で見たらこっちのほうが良かったりすることもあるんです。
これは水虫の薬に限ったもんではなくて、目薬とか風邪薬、胃薬なども同様。
医療用で同じようなもの作ると超微妙な分量でブレンド毎回行わないとならないので薬局はやってられません。
風邪薬に関していえば医療用と市販のものを比べたら市販の物の方が性能がいいものがいいです。
休みの日にわざわざ医者にかかって、薬局にかかってっていうのは時間もお金ももったいないので、市販で済ました方がいいよと
薬局の薬剤師である自分は毎回思っています。
医療用のほうでアドが取れるとしたら抗生剤ぐらいなんですけど、本当に必要な状態ってそんなにないです。
でてないようならば市販の方が良かったのかな?といった感じかも。
疲れ目の目薬なんかはサンコバとミオピンぐらいしか医療用はないのですが、もっと良い目薬は市販にはいっぱいあります。
わたしはVロートプレミアムっていう全部入りの目薬使っていますが、お金が出せるんだったらこれがお勧めです。
結構いい値段しますが、こういうのは安いのよりはきっちりしたのを使うのがいいと思いますよ。
なんか胃腸の症状があるとガスターくれと言ってくる人も多いのですが、ガスターっていうのは胃酸を抑える薬であって
なんにでも効く薬ではないです。
消化不良とか食欲がないと言った症状でさっきガスターくださいって言われましたが、そういうのは別のものが良いのです。
この辺りは登録販売者、薬剤師に聞いてください。症状によってガスターよりいい奴出してもらえます。
正直市販でガスターってあんまり売りたくないってのが個人的な感想なんです。死人が出ている薬なのであんまり安直に使ってほしくないのですよ。
他の薬が1類医薬品から落ちて行っているのにこいつだけ最初からずっと規制緩和かからないのはそういう感じのものなんです。

はい、今回は雑多な感じになりましたがここまで。
来週はエパデール(市販品)につてかこうと思います

2019年4月22日月曜日

トランサミン回収と復活

今日問屋の人がトランサミンの回収があるんですが、と訪問されました。

この薬はトラネキサム酸というのが成分で喉の痛みや出血を止めたりする効果がある薬。
一般の方だとトランシーノというとピンと来る方もいるのかも。
沈着した色素を落とす効果もあります。

が、この薬品質問題でやらかしてしまい、去年の1月から供給がストップしてます。
にもかかわらず、回収ってどういうことなのよ?
そもそも流通してないのに回収ってよくわからんのだが?

説明を聞くと
・2018年1月に特定ロット回収&製造中止となった。
・が、どさくさに紛れて3ロットほどアナウンス後に流通してしまってた模様
・今になって気づいたので残ってたら回収するわ


こんな感じです。
そもそもの製造中止の理由がちょっと溶けにくいぐらいのやつなので、該当ロットだとしても健康被害はないのですが。
メーカーの本音としては5月に再生産開始で心機一転したいのに一年半前のが残ってるってのはあんまり気持ちいいものではない
そんな感じかなぁと思います。

なんにせよ、ようやくトランサミンが戻ってくるので先発希望の人にとっては朗報かなぁ?

といったところで今回はおしまい。
GW入りますがお仕事はあるので更新はすると思います

2019年4月16日火曜日

鉄欠乏性貧血について

昨日はばたばたしてて更新できず申し訳ありませんでした。

今回は前にリクエスト来てた貧血のお話。

貧血といってもいろいろありまして、原因によって対処法が違ったりします。
一番多いのは鉄欠乏性貧血なるもので、鉄分が足りないことによるものです。

ヘモグロビンってのが赤血球の成分にあるんですが、これのコアに鉄が含まれており、鉄がないと作ることができません。
で、鉄ってのは食事で補給できるもんですが、状況によっては足らなくなることもあります。
特に女性の場合は月経とか妊娠とかで出ていってしまうことがあるので、普通の食生活では足らなくなることが頻繁にあります。

対処法としては鉄を取ること、なんですが
食事からとれる量ってのは限られているので、治療が必要なぐらい鉄分が足りてなければ食事改善とかいう悠長なことをいってる場合ではありません。
基本的に飲み薬の鉄剤を飲むことになりますが、酷い場合とか副作用とかあると注射になります。
輸血ってのは最終手段として無くはないですが、やるといろいろ面倒なことになるのでまずやりません。

鉄の薬っていうと主に二つあって
・ヘモグロビンのコア部分である鉄だけ補充するもの
・ヘモグロビンの外骨格(コア以外部)も含むものを一緒に補充するもの

後者のほうが値段高いですが効果が高いとされてます。
まぁ、外骨格が余るけどコアが足りないっていう状況のほうが起こるので鉄だけ補充するってことのほうが多いのですが。
栄養状態があんまりよくないと後者つかったほうがよいことになります。

鉄ってのはヘモグロビンのコアとしても使われますが、普段は貯蔵鉄って形で蓄えられてます。
貧血ってのは貯蔵鉄がなくなって、現在の運用に支障が出てきてるとこまで来てる状態をさします。
なので症状がよくなっても鉄剤は続けて飲むようにしたほうが良いですし、食生活も改善したほうが良いです。
鉄分を取ることもそうですが、吸収しやすくするってのが大事で、ビタミンCとB12、葉酸ってのが特に重要。
果物、緑黄色野菜、貝類なんかが有効です。

逆にマイナスなのは緑茶など渋い系のお茶
これはタンニンという成分で鉄は沈殿して吸収されなくなるため。
あとは食物繊維も吸収を妨げることがあるので注意。
グラノーラとかそういう奴ね。

このあたりは栄養士さんのほうが詳しいと思いますので意見欲しいところです。

というところで今回はここまで。
また来週もお願いします。

2019年4月8日月曜日

経過措置品目とそれにまつわるいろいろ

4月になりました。
新社会人の方、環境が変わったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
わたしもちょこっと変わりましたが、仕事は忙しくなる一方でございます。見る店舗が増えるとかそういう感じ。
さて、今回は経過措置品という概念について。
医療用医薬品ってのは通常の商品と同じく使用期限ってのがあります。
これとは別に保険請求できる期限っていうものがあります。
3/31に請求期限切れってのが結構な品目で発生して、有効期限切れてないけど使えない薬が大量にでました。
なんでこういう制度があるというと
薬の名前が変わったりとか、製造していないとかで今では流通していない薬が「処方箋に載せてよいリスト」に載っていると困るからっていうやつ。
いざ取り寄せるとしてもそんなものはないって状態だと時間の無駄になるし、そういう制度がないと医師も一番いい奴はこいつだからって
出してきたりしますしね。
ニッチな例え方をするならばカードゲームとかのスタン落ちに近いかなぁ?と思ってたり。
Black Lotusってどんなデッキにも入るクッソ強いカードだけど、今のスタンダードのカードプールにはそんなものはないから
そういうのが書いてあるデッキレシピ(処方箋)を書かれても困ってしまう。そんな感じです。
スタン落ちする理由なんですが、よくある理由として
・作ったはいいが採算取れないため製造自体をやめるから
・製品の改良版が出たため製造を切り替える
・製品は同じだけど名前が切り替わったので、古い名前の商品をスタン落ちさせる
・副作用などで使用禁止になった
大体こんなところ
採算取れないってのはいろんなメーカーが作っているジェネリックで良く起こるもので、弱小は生き残れないっていう感じですかね。
薬局としてはあんまりあちこちメーカー作ってたりするといろいろ持たないとならなくなるので統廃合してもらえると助かりますが。
改良版がでてスタン落ちってのはあんまりないんだけど、最近出くわしたのがエルネオパっていう点滴がエルネオパNFっていう成分微調整されて旧品は
スタン落ちしたというもの。
名称変更ってのもジェネリックだとよくある話。
今まではジェネリックでも商標名があったんですが、今では成分名+「メーカー名」という形になったりしてます。
グッドミンっていう薬がブロチゾラム「ヨシトミ」となったりして、グッドミンという名前は後者と同じものだけど使用期限が切られるって感じですね。
副作用についてってのは経過措置っていうか、発禁って感じなんかなぁ?こういうのはほとんどないですけど、大昔のノスカールとかそんな感じだったのかな?
ベゲタミンみたいに学会が「この薬危ないから使うの止めるわ」って言った結果販売中止→経過措置品にっていうものあったりしますし。
販売中止になっても使用禁止までにラグがあることもあるのでそれでトラブルになることもあります。
エリミンっていう睡眠薬は乱用が問題になってメーカーが作らないようになりました。
が、使用禁止までにタイムラグがあったので市場にまだ残っている薬を求める人がいたりしました。
医師は販売されてないよ?って言っても患者は「持っているところ知っているから書いて」という始末。
「エリミンありますか?」と聞いて回る人が現れたってことがありました。
その時なんだけども
・弊社では在庫があるけど、このご時世エリミンくれと言ってくる人はまともな人ではないかあらないってことにする。
・でも使用期限も経過措置も切れてないので廃棄ってのは切れない。
・そうしたら近所の薬局から在庫ありますか?という問い合わせが。
・そっちに渡してしまえばこういう面倒な案件とはおさらばできるぜ!
・近所の薬局「患者さんがそっちに行くと言っていますので対応よろしくね」 つかまる「おいィ?」
・患者「エリミンあるって聞いてきたんですが、あと何錠ありますか?」 つかまる「あああああ」
とまぁ、こういうこともあったりするんですよ。
今回の3/31の改定でロヒプノールっていう睡眠薬が薬価収載から外れました。
ロシュからエーザイが商標を買ったんですが、エーザイは同成分でサイレースっていう名称で販売している。
ただし、エーザイが買った当初はエーザイひいき目にみてもロヒプノール:サイレースが8:2ぐらいのシェアだったりした。
同じ薬で二つ持つのもナンセンスなので、片方消したほうが合理的なんだけど、残す方はシェアではなくて自社ブランドってのを優先した。
優秀な養子と平凡な実子とどっちに継がせるっていう昼ドラみたいな展開だなぁと思ってみてましたけど
世の中にはロヒプノールの方がいいというブランドで選ぶ人も少なくないので、駆け込み需要があったのかもしれないですね。
アングラ系だと「ロヒプノールまだあります」みたいなのもあるかもしれん。
最後の方結構不真面目な話になりましたが、使えるけど捨てないとならんっていうことがあるよってことで。
今回はここまで。また来週お願いします。

2019年4月2日火曜日

漢方薬って?


ぐぐたす最後の更新というか、見られるんだろうかってところなんですが。
今回は漢方薬について。だいぶ前にリクエスト来てたので

漢方薬ってのは正直薬剤師のわたしもよーわからん薬なんですよな。
ベーシックな葛根湯の材料を紹介すると
葛根、麻黄、桂皮、芍薬、生姜、大棗、甘草
これらの生薬を一定割合で混ぜて抽出した液ってのが葛根湯なんですが、液体だと大量に飲まないとならんので
そいつを乾燥させて顆粒や錠剤にしたものが一般的な医薬品として使われます。
西洋薬ってのは有効な成分が単一であり、単独で効果があるってものなんですが、漢方ってのはそういうのではなくて
単品では効果がなくて混ぜることで効果があるっていうものです。
生薬に含まれている有効成分っていう感じでより詳細で分析、単離して使うこともあるんですが微量に含まれている成分込みで
効果があったりするっていうファジーなところがあってなかなか難しいのです。
例えば甘草の主成分はグリチルリチンで合成も可能、麻黄もエフェドリンで合成可能。
こういう合成物を混ぜれば完全合成の葛根湯ができるのか?というとそうはうまくはいかないみたいです。
料理とかと同じで、生薬に含まれている微量な成分がうまいこと合わさった結果効能を発揮するっていう不思議な薬なんです。
このあたり傷寒論とか一応理論的な話もあったりするんだけど、結構ふわっとした話になって西洋医学とはちょっと違う学問。
気血水の流れが悪いとか滞っているとか足りないとか、そういう結構あいまいな話になってきています。
学問としては面白いんだけど説明しても胡散臭いと思っている人を納得させられるほど説得力があるもんでもないかなぁと。
もしそれだけ説得力がある理論体系だったらもっと広まっているでしょうし、保険請求から外されそうになるってこともないと思います。
勉強していくと料理の調味料の組み合わせみたいな感じでなんとなくわかってきたりはします。
だけど成分の科学的なエビデンスっていうのはほとんどなく、使ってみたら効いたっていう感じなものも多いです。
理論系というよりも感覚系な感じっていうとわかるかなぁ?このあたり説明が難しい。
使ってみたらよく効いたけど、成分をより細かく分けて分析したけどどれが効くのかわからなかったって薬は漢方でなくてもあります。
ノイロトロピンとかがそうなんですが、あれは単品では効かなかったが混ぜたら効いた。それ以降の分析はコスト問題もあってやってない。
そんな感じの薬ですかねぇ。

漢方だと補中益気湯とか六君子湯とか西洋薬ではないカテゴリーの薬ってのもあるし、結構使ったりします。
ただ、漢方薬だから副作用がないとかそういうこともないです。
小柴胡湯とか間質性肺炎起きて死人が出ているし、インフルに使う麻黄湯も理論知っていないとむしろ悪化します。
使うならばきっちり勉強した上で使うべきですし、素人が生兵法で「私の症状にはこれがあっている(ソースは雑誌)からだして」
とかやっちゃうとあんまりいいことにはならないかなぁと思います。
本格的な漢方医だといわゆる補剤っていうものをエキス剤に加えて使ったりするし、さらに進むとエキス剤を使わなくなったりします。
そういう処方箋が回ってくると通常の調剤薬局だと対処できないので、時間がかかっても門前薬局に行ったほうが良いと思います。
わたしの意見をいうならば、ちゃんと勉強している人がその上で使うならば有効な武器になるんだけど
説明書に書いてないことまで知っていないと使いこなせないし、逆効果になることもってとこでしょうか。
あんまりまとまっていない文章になりましたが今回はここまで。
また来週もよろしく。

2019年3月27日水曜日

GWの営業は

アノマリーでいろいろあって1週お休み、今週も更新が遅れてしまい申し訳ありません。
軽めの記事で一つ。
来月末から5月頭にかけて10連休があるんですけど、医療機関には厚労省からお達しが規定おりまして。

https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T190117G0010.pdf


ちょっと抜き出し。
10連休に おいても引き続き必要な医療提供体制を確保することが重要であり、医師会等の 地域の医療関係者、医薬品、医療機器等の卸売販売業関係者(以下「卸売販売業関係者」という。)、
関係団体、関係機関、都道府県・市町村等の行政機関等が有機的に連携して対応することが求められます

まぁ10連休であっても需要あるからちゃんと働けよってことですよね。
実際にはこんな感じ





1 10連休において必要な医療が提供できるよう、地域の実情に応じて必要な医 療機関、薬局等(以下「医療機関等」という。)が対応できる体制を構築するこ と。

2 貴都道府県内の10連休における医療提供体制に関する情報(二次救急に対応 する医療機関、三次救急に対応する医療機関、精神科救急に対応する医療機関、 在宅当番医制度や休日夜間急患センター等の初期救急提供体制、外来診療を実 施する医療機関及び開局する薬局に関する情報等)について、関係者による二次 医療圏ごとの協議会等の開催や地域の医師会、歯科医師会や薬剤師会への照会、 個別の医療機関等への照会等の方法を通じて各医療機関等の承諾を得た上で、 別添様式を参考に、2月中旬を目途に把握すること。

3 2において把握した10連休における医療提供体制に関する情報について、10連休までの間に、医療機能情報提供制度や薬局機能情報提供制度の公表システ ム、都道府県・市町村等の行政機関のホームページや広報誌等を通じ、医療関係 者や卸売販売業関係者、住民等に対して十分に周知すること。なお、当該情報は 医療機関等における医療従事者の確保や医薬品、医療機器等の供給等に重要な 情報であるため、医療関係者及び卸売販売業関係者に対する情報共有は可能な 限り早期に行うとともに、医療提供体制の確保に万全を期すため、病院群輪番制 度や在宅当番医制度、当番薬局制度等に参画していない医療機関等の参画を促 すなど適切に対応すること。

4 各医療機関等に対し、病床が満床になり患者の引受先が必要になる等の事態が発生する場合に備えた対応方針についてあらかじめ医療機関等間の協議の下 で定めておくよう求めるとともに、10連休中に行政機関や地域の医療関係者等 の間で連絡を取ることができる体制(処方箋に疑義が生じた場合等に処方医と 調剤を行う薬剤師とが連絡を取ることができる体制等を含む。)を確保するこ と。

5 在宅医療を実施する医療機関に対し、10連休中に自施設が休診する場合に往 診等の対応ができる他の医療機関を確保できるよう、必要に応じて、都道府県医 師会や郡市区医師会等を通じ事前に調整しておくとともに、在宅患者に対して 10連休中の自施設の連絡先及び自施設が休診時の対応先である医療機関の連絡 先を周知しておくよう、指導すること。特に、人工呼吸器、酸素供給装置等を使 用する在宅患者に対しては、当該機器の取扱事業者の連絡先も併せて周知して おくよう指導すること。

6 10連休中も必要な医薬品、医療機器等が医療機関等に供給されるようにする ため、医療機関等と卸売販売業者等において適切に情報共有・連携を図るよ う、関係者に周知すること。 されるようにするため、医療機関等と卸売販売業者等において適切に情報共有・連携を図るよう、関係者に周知すること。


・10連休中どこかやっているようにしとけよ
・それは地域の医師会とか薬剤師会が把握しとけよ。

そういうやつね。
とはいえ薬局とかだと営利企業だったりするから門前の医療機関休みならぶち抜きで全部休むところもあります。
まぁ弊社は土日祝の休みないし、在宅とかあるから営業は変わらんのだけど、「ほかのところがやっとらんから任せた!」みたいなことを薬剤師会から言ってきたりします。
個人薬局ならば仕事が増える=収入増えるからいいんだけど、会社員だとそういうのないからむしろイラっと来るんですよね。
わたしはむしろ休みが減るって感じになりそうです。

ちなみに公的な総合病院は4/30、5/2は診療するという話です。
診療所と門前薬局は休むところ多そうなので、そのあたりで薬がなくなりそうならば早めにかかるようにしましょうね。

今回はここまで。
来週は月曜日までにアップします。
ぐぐたすの方では最終回になるのかもしれませんね