2019年7月8日月曜日

飲み方には意味がある

今日は飲み方が特殊な薬について。
骨粗鬆症の薬で今主流の系統のもので。
ここの読者はわたしと同世代か若い人が主流だからまだ飲んでいないんじゃないかなぁと思うんですが。
商品名でいうところのベネット、ボナロン、アクトネルなどなど。
一般名だとリセドロン酸とかアレンドロン酸とかそういうやつね。
骨っていうのは作って壊してっていうのを常に行っているんですが、この骨の作るサイクルで
壊す側の方のバランスが強くなってしまうと骨がもろくなっていきます。
それを補正してやって壊れにくくするというものですね。
今回は作用的な話ではなく飲み方のお話。
この薬は飲み方が特殊でして
・服薬後30分は横になってはならない
・服薬後30分は水以外取ってはならない。食事とかだめよ。
・朝一に十分な量の水(180ml)で飲む

この二つがあります。
なんで?といいますと、この薬ってのは物をくっつける作用が強いため?
この薬、テスト段階で食道に張り付いてその部分がただれたり、穴があいたりしたというのがありまして。
飲んでから横になったりすると胃まで落ちずにそういうことが発生するため。
確実に胃まで落とすために寝ない、水で流し込むっていうのが必要なんですね。
で、食道にくっつくのもあるんですが、食べ物にもくっついてしまうため水以外はNG。
これに関しては効能が落ちるっていう意味ですね。
副作用を防ぐ、効能を確保するという理由でこういう飲み方をするという話なのです。
実際の服薬指導だと理由まではやらないかもしれませんね。
と、こういった面倒な飲み方が必要な薬なので、毎日やるのはかなり苦痛。
それを防ぐために週1だけでいい薬や月1でいい薬ってのがどんどん出てきてます。
とはいえ、まだ週1が今主流かなぁ?
飲み忘れたら翌日でいいので飲んでくださいね。
この系統で最初にでたのがダイドロネルってやつで、錠剤はでかいは毎日飲まなきゃならんわ、おまけにくそ高いというものでした。
当然服用条件も同じで、飲むのが苦痛で続かなかったってのもありました。
今となっては昔の話ですね。こういう創意工夫ってのは大事です。
ということで今週はここまで

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