2022年1月4日火曜日

オミクロン株と世界の感染状況。


あけましておめでとうございます。
最近では月一更新とかいう状態になってきていますがやれる範囲でやっていきたいと思います。

さて、12月はコロナの感染状況も落ち着いてきましたが年末ぐらいからオミクロン株が市中感染でも出てくるようになりました。
これについては出てくるのは仕方ないお話です。
感染力だけみたらかつて猛威を振るったデルタ株よりも数倍上だったりしますし。
にもかかわらず去年の夏と比べて医療体制へのダメージほぼないも同然であるというのが結構すごいところ。

まぁ、デルタと違って重症化のリスクがかなり低い為長期入院することもないというのもあるし
現在増え始めたとはいえ1日の感染者数が800程度(正月明けると増えるかもしれんけど)で夏のピークが25000人。
医療体制は感染状況が改善したからといってすぐになくすという事もないのでまだ余裕はある状態だったりします。

ちなみに現在一番ヤバいところはアメリカで1日50万人のペースで新規感染者が出ています。
率とか考えるとイギリスも15万人ずつふえているのでかなりやべえことになっているわけですが。

これの差というのは水際での防疫体制を敷いたのが早かったことが一つあります。
これは政治的にいろいろ叩かれたりもしましたが、感染拡大の抑制という点では評価できると思っています。
例外事項が結構あってガバいという話はあるけど、それはそれでやらないよりは全然よいですし。
あとはワクチンをきちんと調達して接種できている事と国民が比較的モラルが高いことが上げられます。
年末とか満員電車だったりするけど、マスクを付けていないひとはいなかったりだし。
飯屋も人数制限とかパーテーションや消毒を十分やってたりするし。
中にはノーマスククラスターデモとかやっている人もいますし、SNSではおかしな人いますが
主流派は防疫に対して理解がある人が多いし「みんながやっているから自分もやらないと」という国民性がプラスに働いて
いるのかなぁと思っています。

去年の年末にラゲブリオ(成分名モルヌピラビル)という飲み薬が認可され、すでに流通していたりします。
認可から流通のスピードが異様に早かったという印象ですね。
使い方としては既存の薬だとタミフルに近い感じで、診断がついたら一日2回服用で5日飲み切りというもの。
販売はボトル単位で、1人分が1ボトルとなっており在庫としては持ちやすくて薬局的には嬉しいところ。
効果をざっくり説明すると「コロナウイルスによる入院、死亡の確率をだいたい半分ぐらいまで減らす」というもの。
一般人からみて治療薬といえば「使ったら治る」というように思われるかもですが、実際には「ないよりはまし」程度の
ものであり、治療薬があるからといってワクチンを打たなくてもいいというものではないのです。

タミフルの添付文書にも
インフルエンザウイルス感染症の予防の基本はワクチンによる予防であり、本剤の予防使用はワクチンによる予防に置き換わるものではない

と頭に書いてあります。

治療薬があるとはいえ感染防護はした上で、それでも食らったらやむを得なく使うものだと思ってください。

それでは今年もよろしくおねがいします。