2021年6月20日日曜日

ジェネリックの薬の状況など

ジェネリック医薬品の欠品など。
6月から異動になりまして、いろいろ忙しい状態だったりします。
新しい店舗の課題として後発医薬品の使用率を増加させるというのがありまして、今実際やっていたりするわけですが
なかなかうまいこといかんもんだなぁと思っている最中です。
何がむずかしいかというと
「ジェネリック医薬品を仕入れようにも手に入らないものがいっぱいある」
というもの。
なんでこういうことが起きているかちょっと書いてみましょう。
前にも記事にしましたが、ジェネリック最大手の日医工の「やらかし」が発覚して1月ほど営業停止の処分が下されました。
これだけならそんなに問題ないのですが、内部調査をきちんとやっていった結果、自主回収や出荷停止がわんさか出てきました。
これは監査がちゃんと動いているということでむしろいいことなんでしょうが、薬が供給されないっていうのは良くないです。
仕入れる薬局としては他の会社のものを入れることになるんだけども、他の会社も不良在庫が出るような量は当然作っていない。
そうなると「売ってくれ!」と言っても余剰がそんなにないので品薄になるのです。
また、普段から仕入れているところも他社がなくなったあおりで品薄が予想される
→早めに多めに仕入れて置こう
→品薄の加速
こういうのが当たり前に起きてたりします。
そういうのを防ぐためにメーカー側から出荷調整(従来のお得意様を優先する)っていうのが行われてたりします。
沢井製薬の出荷調整
https://med.sawai.co.jp/pdf/announce/announce13.pdf
これが比較的見やすい資料
自社理由の出荷調整と他社理由の出荷調整っていうのがあって、他社理由のの出荷調整が大多数を占めています。
沢井製薬もジェネリックでは大手なんだけど、それでも吸収できないぐらいの状態なんだなぁと。
シェアを獲得するチャンスなのかもだけど結構慎重な様子。
日医工の生産体制が戻ったとしても信用って戻るとは限らないから、品薄(品はあるけど日医工だから買わない)は
続くのかもしれませんね。