2020年3月29日日曜日

公衆衛生的なお話

コロナのことを書くにもウイルスについて学術的な話についてはもう書くことがあんまりないので今回は公衆衛生学的なことを書くとしましょう。
コロナに限った話ではないですが、こういう疫病っていうのは原因が無ければ病気にならないし、媒介するものが近くになければ広まらない。
今回の場合は媒介するものが人間であるっていうのが非常に厄介であり、封じ込めのためには人の移動を止める必要がある。
とはいえ、日本の様に国家権力が弱くて人権を求める声が強いとそういうのも難しいのですね。
今週末とかは東京は不要不急な外出はしないように、その周りのと県も東京に行かないように要請がありましたね。
それ以前に海外への出国制限、入国制限っていうのも広がらなくするのに重要だったんですが、これについては失敗してしまいました。
1/23に武漢を封鎖します!というアナウンスを1/20に出したら、そりゃどうなるかわかるでしょうよ。
結果、封鎖前に武漢の人口の1/3ぐらいが外に流出。世界に広がるようになってしまった。
都会は人が多く感染リスクが高いから田舎に戻ろう
→すでに感染していて田舎でも蔓延
これはイタリアで半月前から発生しており大問題になっています。
衛生状態が良くないのもあって
こういう情報があるにもかかわらず、今週末に発熱あるのに実家に帰って帰った先でコロナと判明ということを日本で発生。
パッと見今のところ1件しか上がってないのでまだ良かった、のかもしれませんね。
これについてはもっとはっきり、多少過激な表現を使ってでも行った方が良いかもません。
「出所がわからん感染者が近くにいるエリアはすでに自分が感染している可能性があるっていう前提で行動せよ」
こういうことなんだけども、世の中自分は感染していないだろうっていう前提で動いてしまうっていうのは仕方ないのかなぁ?
東京っていのが今この段階でして、閉鎖直前っていう状況です。
もうちょっと経路不明の患者が増えるようなら封鎖される可能性もありだと思います。できるかはさておき、ね。
日本では命令っていうのは出来ず、自粛要請っていうところまでなので強制力のあるようなアクションが起こせません。
どうやってやるかは分からんのですけども。
なんにせよ個人でやる対策は変わらないです。
手洗いをする、体調管理をきちんと行う。休む時に休む。
買占めなども行わず必要な分だけ買う。
休む時に休むというのが日本だと非常に難しいのですが、休業や売り上げに対に対する政府が補償するような制度が上がるといいんですけどねぇ。

2020年3月22日日曜日

日本以外のコロナ情勢

MD小牧お疲れさまでした。
ミッションというよりも遠方から来た人の相手をするというMDでしたけども楽しんでいただけたなら幸い。
今度こっちが遊びに行く時は構ってくれると嬉しいです。
さて
コロナについて書いてもいいんだけど国内的にはそろそろやることがなくなるかなぁと。
誰かが言ってたけどコロナに日本人は飽きてきた感があるので、ガードがぼちぼち甘くなってきそうな予感です。
4月から新生活が始まるわけでそういうと不要不急でないイベントってのが発生して拡大っていうのはありそうですし。
学校とかもいつまでも閉鎖するわけにもいかんですしね。
日本は思いのほかうまい事やれてるんですが、諸外国がやばいことになっています。
ちょっと前にTwitterで紹介しましたが患者数とかが分かりやすいサイトを
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/
3/22の段階で中国の感染者が81054二位がイタリア53578
このままいくと中国を抜くんじゃないかな?
ちなみに死者は中国3261でイタリアが4825。ここ二日ぐらいで中国を超えてます。
患者数は中国の方が多いんだけど人口をかんがえたらマジでやばいです
人口がイタリア6000万。たぶん来週には60000人は超えるでしょうから0.1%が感染者ってな状況になるのではないでしょうか?
あと致死率が異様に高いのも気になりますね。10%近い。
強毒化してるってことではなさそうだけども
たまたまイタリアに詳しい人と金曜一緒に飲む機会がありまして「イタリアの状況考えたらこうなるのは時間の問題だった」とのこと。
生活習慣が伝染病と相性が悪すぎるのがいけないようですね
・日本人みたくお風呂に入らない
・あいさつでハグとかキスとかをする。濃厚接触の温床になりかねない。
・うがい手洗いの習慣がなく衛生状態が良くない
・医療機関の不足及び経済的な事情によってかかれない人も多い
・観光地も多く、人の往来が多く広がりやすい
これに加えて中国と違って政府が弱いというのもデメリット。
強権的な行動にも出にくいでは難しいと思いますね。
日本は政府が弱いけど衛生状態がいいから広がっていないっていうのはあると思います。
ヨーロッパは続いてスペイン、ドイツ、フランスという順に深刻度が続いています。
ドイツは自分の国で手一杯で援助できないみたいなはなしを聞きますがどうなんだろうか。

アメリカは患者が約20000、死者が200人。
ヨーロッパよりはましですが強さをアピールしないとならん国なので情勢としてはあんまりよくない様子。ビザを停止したみたいですし、日本もアメリカへの渡航を自粛要請したみたい
折角だから海外安全ホームページの情報なども
日本が「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」出しているところはなし
「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」これが中国の武漢周辺、イタリア北部、スペインの一部。イランの一部
これだけ見てもイタリア、スペインやばそうってわかるのではないでしょうか?
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
これはヨーロッパ全土、アメリカ、中国、韓国、イラン、エジプト
コンゴあたりも出てるけどこれは別件。
ヨーロッパが踏ん張れるかってのが気になる所。特にイタリア。このままいくと国が崩壊しかねないですぞ。
今後の展開としてイタリアより医療基盤が貧弱な南米アフリカエリアでの蔓延がおきるかどうかってところ。
東南アジアもやばいとは思うんですよね。フィリピンとかバングラデシュとかも人口密度高いですし。
日本ではやることは2か月前から変わらんので油断せずに行きましょう。

2020年3月9日月曜日

コロナ蔓延中の電話診断等の対応

コロナにおける電話診療など
前にTwitterにも書いたのですが、コロナウイルスが普遍的にある感染症になった場合、病院にいくとむしろ感染リスクが上がります。
そうなると慢性患者が病院に通うというのはいらん病気を拾う可能性があるということになり、推奨できないってことになります。
定期的にかかっている慢性疾患だとそれ自体がリスク因子になりますからね。
で、お役所はこんなことを言ってます
https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2020/200228_7.pdf

ざっくりまとめると
・ずっとかかっているかかりつけ医であれば電話とかによる診療で薬を出す。
・院外処方せんの場合、病院から薬局にファックスなりメールなりで送る
・薬局も感染リスクが高いところなので、薬局からも患者が来局しなくてもできるような対応が望ましい。

こんな感じ。
PCRが解禁になれば病院に感染してるかもしれんという人があつまり、二次感染のリスクが高まる。
集団感染こわいから学校を閉鎖しているというに、リスクが高い人をわざわざ病院に来てもらうというのはおばかさんのやる事。
なのでなるたけ病院に来ずに薬をもらうようなシステムを作りたいというものですね。
もちろん薬局も同様なんだけども、これは薬局でどうするか検討しているところもある様子。
弊社の場合は代引き宅配って形になるんじゃないかなぁと思っていますが、実際問題門前とかから患者が薬局きているので
そういう事例までは発展していません
電話診療とかやっている病院もあんまりなんじゃないかなぁ?と思っています。
さておき。
愛知県で由々しき案件が発生しています。
デイサービス施設で集団感染が発生、10人以上まとめて増えたりします。
そういう施設っていうのは免疫力弱いお年寄りが集団でいるところで、一つの部屋に10人以上がいたりするところなので
一回発生するとまとめて発生する事も良くある話。コロナでなくてもインフルで死人が何人か出たとか疥癬とかが全員にうつったとか
そういうのが結構多かったりします。
河村市長は一旦デイケア施設をしばらく封鎖するということをいってますが、これはこれで問題発生しています。
受け皿どうする問題っていうやつね。学校と同じやつ。
子供は勝手に遊ぶけど、お年寄りは介護がないと厳しいですし。
閉鎖していない老人ホームは面会は予約制、マスク消毒してから入ることとか、スタッフ以外入室禁止。出入り業者も入ってはいけないとか
そういうところもあります。
面会できない施設っていうのは生きているのか死んでるのかわからんレベルじゃないかと思うんだけども。。
絶対に安全な空間っていうのが作れるならば多少無茶してもつくる、そうでなければ人を集めないって感じの対応でしょうか。
しばらくは移動制限、施設閉鎖とかうるさい状況がつづくと思いますので冷静な判断をお願いします。

2020年3月6日金曜日

アビガンまとめ

まったく更新がないのもあれなのでTwitterにあげたアビガンのまとめ及び加筆をば
まずはTwitterに挙げた分の再掲。
2/24に書いたものであるのでそのあたりご容赦を。状況的にいまだと
アビガンっていうのはもともとインフルの薬なんですよ。
10年ぐらい前に鳥インフルエンザが流行してました。
で、この鳥インフルって毒性がクッソ強くてかかるマジで死ぬ。
幸い人間に対しては親和性がそこまで高くなくて人間に対して流行はそんなでもなかったのです。
でもウイルスって変異するものであるため、これが人間に親和性があるような状態になったら人類が滅びかねない。
この鳥インフルの致死率って30%とか50%とかもっと高いとかでたらめに高くて、今騒いでるコロナウイルスなんてかわいいものなんです。
そこで人類は英知を結集してアビガンっていう薬を開発した。
人間に親和性もった強毒インフルが発生しても生き残れるように。
開発はできて、効果もあることが証明された。
もっというとインフルだけでなくエボラに投与されて効果があったとかいうデータもある。ウイルス絶対許さないマンみたいな薬だ
で、薬としてはあるのだが現状副作用があるので使用はできないっていう状態になっている。
問題となっているのは催奇形性。
奇形が起きるっていうのもあるけど、そもそも胎児が死ぬっていうこともある模様。
無事な場合もあるんだけど催奇形性があるとなかなか承認はおりない。サリドマイドのはなしもあるからね
日本では2014年に承認されたんだけど、新型インフルエンザが流行し他の薬が効かないと国が判断した場合に、厚生労働大臣の要請を受けて製造を開始するという特殊な承認。
やばい薬だからレシピだけ残して封印しておく、って感じだと思ってもらえるとわかりやすいかな?
現状。封印された薬があり、おそらく特効薬になりうる。
出し惜しみしてる状況ではないっていうことで投与を開始し始めたって感じだと思う。
ざっくり書くとウイルスっていうのを許さないマンなのでコロナだろうがインフルだろうがエボラだろうが効果がある。おそらく今回のにも効くと思います。
正直なところ、これを引っ張り出す必要があったか?っていうと意見が分かれるとは思うのです。
わたしはそこまでの状況ではないとは思うんですけども、いろいろこういうのって思惑があったりするもんだと思うんです。
例えば
「ここで使わなかったらいつ使うんだよ?」っていうのももっともな意見だと思うし
「治療薬がなくてパニックになる」っていうのの抑止力としての効果っていうのもあるのかもしれない。
治療には積極的には使われないかもだけど政情安定させるための策とみるならばありなのかな?と思ったり
と、ここまでがTwitterに挙げた分。

実際問題、今回の治療にアビガン使ってるのか?っていうと情報があんまりおりてこないんですよね。
そもそも患者が日本に300人しか症例がいなくて、その中でこういうリスクの高い薬を使わざるを得ない状況っていうのがそんなにないですからね。
薬があるからといってだれにでも使っていいってもんじゃないからね。
私個人的な意見としては、まだこんなものを使わなくてもいい状況っていうところ。
でも、いざといときにデータがないと困るから希望があれば使ってデータ収集してもって感じですかね。