2019年1月31日木曜日

アーカイブ 2019年1月 1週目

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今回は年明けにツイッターで書いてたのをちょっとまとめて書こうかなと思います。
薬ってのは病気を治療する薬だけど、症状によっては薬飲んだからといってすぐ良くなるものではない。

うちの身内がインフルにかかってすぐ治る薬ない?みたいな話をしてきて、一応ゾフルーザをすすめたけど
そんなもんあるもんじゃないのです。

ツイッターで書いたんだけど
「暴走列車が突っ走っていて、それに急ブレーキをかけたとして踏んだ瞬間ピタどまりするのか?」

そうじゃないでしょ?
病状が悪化する方へ爆走している状態を薬でブレーキかけた。そうしたらスピードが下がるけど進行方向は変わらない。
そういうもんでしょ?
減速した結果、うまいこといけば止まるとこまで行くんだけど止まるまでに結構オーバーランするのはやむを得ない話。
もしもブレーキかけてそのタイミングでピタどまりするとして、そんなことしたら乗客間違いなくミンチになってます。
なので、酷い病気が今すぐ治るやつってのは無理な話でファンタジーの世界じゃないと難しい。

ちょっと考えればわかる話なのでしょうが、世の中魔法を求める人ってのは結構おりまして、年末年始みたいたときはそういうのが増える傾向にあるみたい。

あとね、風邪薬は風邪を治す薬ではないという話。
建物火災が発生したとする。
風邪薬はその消火活動は行うんだけど、火が消えたからといって建物が元通りになるかといったらそうではないでしょ?
元通りにするには大工さんなりに働いてもらって、建物を元通りにしてもらわないとならんけどそれには時間がかかる。
工事をやるにしてもその建物で住みながら工事してたら時間かかって仕方ない。どこか別のところに仮住まいして工事した方が早く終わる。
つまり、早く治したければゆっくり休めということです。
・・・まぁ休めるなら休んどるわ!という意見は重々承知なんですけどもね。

風邪薬やステロイドみたいな「症状を抑える薬」ってのはあるんだけど根本的な解決しているわけではないというのはあんまり理解されてない気もします。
根本的な解決する薬じゃないから駄目だってのではなくて、何のために「症状を抑える薬」で時間稼ぎしているかというのを考えてほしい。
症状を抑えていてからそのうちに何とかしろという話なのですね。
状況によっては薬で症状を抑えるから普通に生活しろということもあるし、いわゆる生活習慣病ならば薬で抑えている間にインフラ整えろっていうこともある。
風邪薬だったら症状は俺が引き受けるから今のうちに体力を回復させるんだ!てのが正しい解釈。
風邪によるダメージが減るからその分働けるね!ってのはあんまりよくない。そういうのじゃねーんだ。

一番良くないのはコレステロール下げる薬を飲んでいるから暴飲暴食してもいいよね?だって薬で下げれるんだしっていう考え方。
薬は免罪符ではないのです。こんなもんは飲まないに越したことないんだけど、人間って業が深い動物なのでこういう薬学って学問が発展したのかもしれんね。
楽して長生きしたいもんね、誰だって。

この辺は自分の仕事を否定するようなことを言ってるような気もしますが、物事てのは案外表裏一体で逆もまた正なりみたい感じなのかもしれません。

と、今回はもやっとした感じで終わり。
今年もまたよろしくお願いします。