薬剤師って資格は取ってさえしまえば悪い事して抹消されない限り一生消えない資格。
これは運転免許と同じなんだけど、ペーパードライバーでは車の運転が難しいのと同様で
薬剤師も知識のアップデートしていかないと、ペーパー薬剤師になってしまします。
薬の知識もありますが、薬局の実務ってのは薬の事知っていればいいもんではなくて
話の持って行き方、話の聞き方なんかもあるし、薬事関連法規のアップデートとかも必要。
今月の頭に書きましたが、コロナにおけるオンライン受診の暫定措置の解除と新しいルール
改訂とかは、薬の知識ではないけど知っていないとお仕事できないという案件。
法律とかも自分の仕事にかかわるところはある程度頭に入れておかないとね。
今回はOTCのお話。
ロキソニンSという痛み止めはあるんですが、この夏に色々新商品がでることになりそうです。
今出ているロキソニンシリーズについて
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/brand/loxonin-s/
ロキソニンS
痛み止めのみ。医療用のロキソニンと同じもの
ロキソニンSプラス
酸化マグネシウムを追加。胃を保護するのと水分を錠剤に引き込むので溶けるのが早く効く(メーカーの意見)
胃を保護する成分が入っている&早く溶けるのは正しいんだけど、胃に優しくて早く効くかはどうかな?と思う。
ロキソニンSプレミアム
Sプラスに鎮静剤を加える事で効果を高めたもの。ただし色々薬を増やした為1回2錠飲む必要がある
お値段も当然高くなる。眠くなってもよいから効果が高い物をという人向け
ロキソニンSクイック
Sプラスと成分は同じであるが錠剤の構造を改良して「クイックブレイク製法」を採用。
水に触れると即座に溶ける系のもになった。0.1秒でも早くというのが売りみたい。
当然Sプラスよりも大分お高い。
ロキソニンSプレミアムファイン←New!
Sプラスにシャクヤクエキスとヘスペリジンを入れて生理痛に特化した形。
シャクヤクエキスが痛み止めに入ることは過去にもあった(ハッキリエースとか)のでわからんでもない。
普通のロキソニンでイマイチ効果が・・・という人むけかなぁ?と
とまぁ、色々ある。
医療用だと痛み止め単品しかなくて、オプションパーツってのはつかないんだけど市販のものだと色々つけれるのよね。
マイナーチェンジバージョンを色々出せるのはメリットなのかもしれない。
きちんと説明できると売り分けもしやすい。
外用薬についても
ロキソニンSシリーズにはテープ、大きいテープ、パップ(湿布タイプ)、ゲル、ローションとある。
これについては医療用にも同様なものがあったりします。
市販だとそれに追加でロキソニンEXシリーズというのがあります。
違いはなにか?というと
「メントールが入っていて使った時にスーッとする」
・・・いや、マジで。
もちろん医療用のロコアテープとかにも鎮痛剤の効果を増強するためにメントール入っているから
ちゃんと医療的には効果があるということらしい・・・んですよ。
まぁ、スーッとするというのは効いた感じはするのでお好みでどうぞというところなんでしょうか。
ここに8/22に追加商品のプレスリリースが2つ
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/loxonin-ext230822.html
ロキソニンSテープの温感タイプが発売に。
これは医療用にはなかったんですよね。なかったというかロキソニンで温感は無かったのでジェネリックメーカーが
つくって発売しているというもの。
だから「ロキソプロフェンテープ(温感)」ってのが処方せんででても先発品は存在しないというものだったり。
これが発売されると医療用でもロキソニンブランドで温感が発売・・・されんな、多分。
慢性的な痛み、特に腰痛とかはこっちの方が良いかもしれんね
もう一つ
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/loxonin230822.html
ロキソニン総合風邪薬なるものを発売。
これはある意味画期的。ロキソプロフェンが入った総合感冒薬って今までになかった。
医療用で薬を組み合わせて風邪の症状を抑えるとなると使うことはあるんだけど、総合感冒薬だと
PL顆粒とかがいまだに幅を利かせているという状況。
圧倒的に性能がいい風邪薬ができる(副作用には気を付けないとならんけど)感じなのかもしれませんね。
しかし、成分名というか痛み止めの商品名を風邪薬の名前に持ってくるとはなぁ。
風邪薬については分量などの細かいスペックがでたらまた取り上げたいと思います。