2019年12月6日金曜日

ADHDのくすりがちょっとかわるよ

千葉に行っているので前倒し更新
ADHDのくすりの流通規制。
前に流通管理委員会がある薬の話を書いたのですが、それの最新版の話題。
コンサータっていうADHDの薬があるのですが、治療薬としてビバンセっていう薬が追加になりました。
これはコンサータよりも「面倒」な薬でして扱うにあたってお勉強しないとならんのですね。
このビバンセって薬の成分名はリスデキサンフェタミンというもの。
これだとパッとしないので英語名で書いてみますと Lisdexamfetamin
Lisdex amfetamin こう書くとわかるのかな? アンフェタミン(覚醒剤)のの親戚だったりするんです。
法律区分としては覚せい剤原料というカテゴリーで向精神薬よりも厳しい取り扱いで、このカテゴリーの薬はいままでで2種類目。
それぐらい扱いが厳しく、濫用の可能性が高いのでADHDっていうカテゴリーでまとめて管理することになりました。
今月からこの制度が出来て、移行期間は来年の6月まで。
コンサータについてはそれまでは取り扱えるのだけど、ビバンセは今回の制度変更の書類を出さないと扱えません。
処方せんが来ても「この施設は不勉強なためこの処方せんは受けられません」っていうのは薬剤師の名折れなので、わたしは昨日触ったところ。
まずこのシステムに入るには薬剤師の場合eラーニングをやった上でテストで3科目合格しないとダメです。
科目は
・ADHDについて
・コンサータとその流通について
・ビバンセとその流通について
このテストで100点取らないとダメ。まぁ再受験はできるんだけど、問題は固定ではないです。
最初の二つは一発で通ったけどビバンセは1問ミスで再試験になってしました。。

合格するとエントリーフォームが解禁され、誓約書にサインしてアップロード(紙で送るではなくアップロードしろって言われた)
して事務局に承認されると取り扱えるようになります。
今までのこういう系統の委員会より結構めんどくさい感じではありますね。
それで実際の診察、薬の交付の流れとしては
医師も同様のシステムに登録かける必要がある。
処方せんを交付する時に委員会のデータベースに処方せんの発行日、医師の氏名、医療機関名、患者のイニシャルと出した薬とに日数を登録する
患者は登録カードっていうのを持つことになり、薬局では処方箋と一緒に毎回提示しないとだめ。忘れると薬は出せない。例外はなし。
薬局はその提示されたカードと処方箋からデータベースの裏取りを行う。裏取りができない処方せんについては薬は出せない(これについては厳しいながら例外あり)。
偽造処方せんっぽい場合は処方せんを薬局で回収、委員会に連絡、状況によってはポリスに通報することも。
ざっくり書くとこんな感じですね。
抜け道は無いとは言えないけど、きっちり運用することを前提とするとすり抜けてやるとなると結構むずかしいんじゃないかなぁと。
上記照会作業が毎回発生するので結構時間いただくことになると思います。
コンサータ、ビバンセ出ている方についてはご理解いただけると助かります。
前にもでてても今回出てるかの突合とかもあるので、2回目はいけるでしょっていうこともないのです。
ぱっと思いついた抜け道っていうのは同じ処方せんをコピー取って印鑑をどうにかできればこのチェック方法ではすり抜けちゃうだろうなぁというところ。
薬局が調剤した場合のチェックってのが多分ないんだよなぁ、これ。あったとしても即座にチェックせずにあとからでいいやとかなると付け入る隙になったり。
説明して欲しい所や質問があれば随時うけますので、あればコメントやツイッターのほうでお知らせくだされ

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