2019年11月24日日曜日

クスリのはなし

ドラッグのニュースがあちこちで出てますね。
国母の大麻、田代の覚せい剤、沢尻のMDMAなどなど。
今回は覚せい剤と医薬品のお話をしてみましょうか。
覚せい剤と麻薬って一般のひとから見たら似たようなものに見えるかもしれませんが、実際は真逆なことが多いです。
覚せい剤アッパー系、麻薬はダウナー系っていえばわかる人にはわかるんでしょうけど。
アルコールはどうなのだ?いう話もあるんだけど、基本ダウナー系。でも暴れるひともいるじゃないかってはなしもありますよね。
これはブレーキが抑制されると見かけ上アクセル踏んだ状態と同じ状態にはなっていることもあるのです。
なのでダウナー系の薬剤でもアッパー系に見えることもあるという話なのですね。
覚せい剤の説明
一般的にアンフェタミン、メタンフェタミンの2種類を指します。主に静脈注射によって摂取され、一時的に気分が高揚し、自信が増し、疲労感が取れたように感じますが、
効果が切れると激しい疲労感、憂鬱感に襲われます。繰り返し使用するうちに、中枢神経に異常をきたし、幻覚や妄想におびやかされます。
また頬がこけ、歯が抜け落ちるなど、身体的影響も大きく、大量に摂取すると死に至る場合もあります。最近では、吸入型の乱用もみられますが、危険性は静脈注射と大差がありません。
まぁなんだ。エネルギーを強制的に注入しているようなもんだからそうなるわね。
トップギアで走っていたのにそれがいきなりローに戻したら体もおかしくなる。
使っていれば気持ちいわけで、切れるとまた使いたくなる。そういう依存性があるのですよね。
なのでこんなものは使わないに越したことないんですが、最初の一回踏み外してしまうとわりと立ち直れないっていう状態になります。
田代さんなんてその超反面教師だと思うのですよね。逮捕されて、やめると言って、再度やって逮捕されてっていうのを20年やってます。
それぐらいかかっても脱却できないっていうのが覚せい剤というものなのです。
これだけ体に対して作用するものなんだから医薬品として使えないものか?っていうのはあると思います。
一応、ヒロポンって薬価収載あります。
注射だと1本623いぇん。
効能は
下記疾病・症状の改善
ナルコレプシー、各種の昏睡、嗜眠、もうろう状態、インシュリンショック、うつ病・うつ状態、統合失調症の遅鈍症
手術中・手術後の虚脱状態からの回復促進及び麻酔からの覚せい促進
麻酔剤、睡眠剤の急性中毒の改善
・・・なんだけど、実際には使われることは無いです。
覚醒剤施用機関の届け出を行った上で使うことによるリスク、他の薬でなんとかならんか考慮ってなるとなかなか難しいと思います。
いや、わたしを含めて一般的な医療ルートでそういう情報が上がってこないだけでこっそり使ってるのかもしれんけど
一般ルートだと「あるけど使えるところはない」っていうイメージです。
ただし、覚せい剤原料っていうカテゴリーの医薬品は存在してます。
そのものズバリではないけどちょこっといじくると覚醒剤になってしまうので結構在庫管理や受け渡しが面倒だったりします。
麻薬よりちょっと劣るっていう程度の管理を要求されます。いちいち書面を交換して商品の受け渡しをやったりします。
エフピーていうパーキンソン病の薬なんですが、これしか作っていない専用の会社があったりします。
まぁもともとは大きな会社でその部署が独立したって感じなんでしょうけどもね。
身体がうまい事動かないのを外から薬入れて動くようにするって感じの薬。
最近はほかの系統の薬がでてきてますけど、根本的なところに働くためいまだに使われている薬だったりします。
完全上位互換の薬って難しいからこれもしばらく使われる薬なんじゃないかなぁ?

とりあえずドラッグはダメ、ゼッタイ!。
興味本位で手を出すと取り返しのつかない事になりますからね。

2019年11月15日金曜日

風邪に抗生物質を使わない理由

先週記事が書けなかったのでやっつけ記事をアップ

まず、抗生物質ってのはなにか?
細菌に特効がある物質でかつ人体には影響があんまりない物質。
細菌はやっつけるけど、人間もやっつけてしまっては薬にならないので、そのあたりはうまいこと調整してあります。
風邪ってのはウイルス感染とか免疫力低下が原因で発生するバッドステータス群。
細菌が原因することは0ではないんだけど、ほとんどあり得ないっていうのが現状です。
抗生物質は細菌を攻撃するものなので、居もしないものに対して攻撃なんてできるわけないからもったいないと言っています。
とまぁ、これはわりと軽微な問題。これは医療費が上がるとかそういう話で済むだけだからね。
もう一つの問題が耐性菌問題。
抗生物質っていうのは細菌を絶対殺す必殺技なんだけど、効果範囲外でじっくり観察すれば見切ることができることもある。
そういうのを乱発してれば「その技は見切った!」っていう細菌がでてくることになるというのが問題。
いざそういうのが人体に悪さし始めた時に抗生物質があるから問題ないって思ったら効果が無くて死んだ。
こういうことがあると困るし、実際あったりするので必要ないのに使うのやめてって言っているのです。
ただし。
風邪ひいて細菌が原因でなくて、抗生剤をだしたからと言って困るのは今すぐの話ではないってのがややこしくなる原因なのかもしれません。
耐性菌発生するのは数日とかいうスパンじゃないですから、今ひいている風邪が抗生剤使っているからといって治らなくなるというわけではないのです。
将来的に今の薬では治らない病気が出てくるという話で、それが出てきてもかかるのは俺じゃないかもしれない、俺が死んだあとかもしれない。
そういう感じの案件なので結構難しい話なのかもしれませんね。
抗生物質を出す医師を叩く傾向があるんだけど、一番悪いのは患者なのかもしれません。
抗生物質がでた時にちゃんと飲み切ってますか?
細菌感染症って、細菌が免疫力でフォローできないレベルのダメージ出して来たら症状がでるわけです。
で、抗生物質で叩いた結果免疫力でなんとかできるレベルまでダメージが減ったタイミングで薬を止めるというのが最悪の結果になります。
Twitterにも書きましたが
これはどういう状態かというと、瀕死の相手に
「このまま抗生物質使えばお前を殺すことはたやすい。だが、それでは面白くない。生かしておいてやる」
って言って立ち去るのと同義
こうなるとどうなるかっていうのはだいたいお察しでしょう?
細菌っていうのは聖闘士でもありサイヤ人であったりするので、必殺技の直撃食らって生き残ってるってことは遠くで見るよりも経験値が高いわけですし
瀕死から復活すればより強力になりかねないってお話です。
なので、抗生物質はきちんと飲み切ること。きっちり止めを刺すことが大事なので自己判断でやめないこと。
これまたちょっと前にTwitterに書いたんだけど「何で家に前にでた抗生物質が残ってるんだ!」ってやつ。
こういうことやってるから耐性菌ってのが起こりうるんだぜって話です。
と、取り急ぎこんな感じで。

2019年11月4日月曜日

病院と医院

FSとMD千代田お疲れさまでした。
わたしは体調不良でスポット参戦って感じでしたが。
今回もちょっと軽めな内容というかあんまり薬は関係ないかなぁ?というはなし。
病院と開業医の違いのはなし。
病院って待ち時間とかやたらあって、行ってると半日とか一日かかってしまうんですが、これについては病院側もなんとかしたいと思っています。
制度的にも紹介状とかそういうの無しでいきなり総合病院かかる場合「わたしは割増料金払ってでも総合病院にかかりたいんです」料っていうものがかかります。
3000~5000いぇんぐらいで当然保険は効かないわけで。
何でこういうことやっているかというと、総合病院っていうのは高度な医療に対応したいわけで、開業医でも対応できるもんはなるたけそっちに行ってねという話なのです。
入院も最低限、治る病気は治すけど、ゆっくり休むしかないとか、治療法がなくて家でもかわらん状態ならば在宅でっていう流れになってきています。
要は病院でないと対応できんもの以外はあんまり来てほしくないって感じですね。風邪ひいたとか足をひねったとかそういうやつ。
状況によっては病院が開業医に対して患者を振るということもあります。
また、定期患者っていっぱいいると通院間隔広げないとならんから、容体安定しているなら3か月に1度とかいうのお結構あったりします。

一方開業医ってなんのために開業しているかというと、極論お金のためなんですよね。
総合病院っていうのは給料で医師が雇われているけど、開業医ってのは患者いなければ食っていけないし、やったらやっただけお金になる。
そうなると方針が変わって来たりします。
病院ってのは本来ならば月1ぐらいで見ていきたいけど、それだと患者が大杉でみてらんない。
給料制だとひまでも忙しくてもギャラは変わらんから、あんまり働きたくないって流れにもなりかねない。
逆に開業医というのはその反対。やった分だけお金がもらえるから病院みたいに3か月分薬出してよ!っていうと「それだときちんと見れないから」と言って
1月とか2週間後にまた来てくださいって感じになったりします。
これについては良し悪しっていうのはあると思いますが、あんまり頻繁に来てくれというところはあんまりお勧めしないかなぁ?と思ったりもしています。
皮膚科に帯状疱疹でかかって、1日分だけ薬をだして様子を診たいからまた明日来てくださいというところもあったりしますが
さすがにそれってどうなのよ?と思うのですよね。
標準治療期間である5日か1週間だして、良くならなかったらまた来てねって感じのところの方がいいと思うんですけどもねぇ。
上記のことは一般的な方向性の話であって、こまめに見る病院も(私立とかだと)あるかもしれないし、患者都合を優先してくれる開業医もあったりしますからねぇ。
なので、自分にあった開業医を探すっていうのは大事なのかも。
ほけんの窓口みたなかんじでお医者さんの窓口的なものってあったりしないんだろうかね?
結構需要あると思うんだけど。
今回はここまで。また来週もお願いします。