1週間お休みをいただきました。
とはいえ、土曜は飛び回っていたのであんまり体調はよくないのですがあんまり休んでいると書けなくなってしまうんで書いてみましょう。
今回は糖尿病の薬、αグルコシダーゼ阻害薬のはなし。
糖尿病の薬と言えばどういう効果があると皆様お思いでしょうか?
血糖値を下げる薬と思われる方も多いと思いますが、直接下げる薬ってあんまりなかったりします。
インスリンがそうなんだけども、これは注射しかないですし、飲み薬だとインスリンを出させることによって血糖値を下げる薬はあります。
で、こいつはどういう系統かというと「上げさせない」薬という感じのものです。ちょっと詳しく説明してみましょう。
血糖値ってのは血液中のグルコースの量であり、血糖値が上がるってことは食べ物を食べて、それが吸収されてそれが血管に取り込まれるってことなのです。
正常ならばあがればインスリンが分泌され、血糖値を下げるように働くわけなのですが、糖尿病だとそのあたりがうまいこと働いてくれません。
中学の理科、もしくは高校の生物でやったことになるんですが、ブドウ糖ってのは炭水化物が分解されたものになります。
炭水化物って分かりやすくいうならご飯やパンですね。
ご飯が消化酵素で分解された結果ブドウ糖になるんですが、ブドウ糖になるまで分解されないと吸収ができません。
このαグルコシダーゼ阻害薬ってのは炭水化物を分解する消化酵素を止めるものです。
分解できなければ吸収出来ない→血糖値上がらない、そんな感じのものです。
ただ消化酵素止めるのは一時的なもので、わりとすぐに切れますし100%止めれるわけではありません。
そうでないと一生栄養が吸収できなくなっちゃうからね。
薬の性質上、食前に使わないとあんまり意味がないです。
何でかっていうと、食後に飲むと先に消化酵素が先に働いて一部分解されてしまうから。
なのできっちり効かせたいなら食前に飲みましょう。
飲み忘れてしまった場合は食事中に気づいたらならその場で飲んでもいいです。多少は効果あります。
食後だったら・・・あんまり意味ないので飲むのやめましょ(飲んでいけないってことはない)
あと副作用について重要なところをひとつ。
これは炭水化物がブドウ糖まで分解できなくなる薬で吸収ができなくなるものです。
極端な言い方すると食べ物取っても血糖値上がらない状態。
他に血糖を下げる薬飲んでて、下がりすぎてしまった場合食べ物とってもあげることが出来ずヤバイことになります。
とはいえ、解決方法はあります。
あくまでも分解できなくする薬であって吸収できなくなるわけではないため、すでに分解された状態のブドウ糖を直接取れば改善します。
なので、この手の薬を飲んでいる人に対してはブドウ糖を渡したりすることもあったりします。
低血糖だからブドウ糖をという話をする人もいますが、この辺の薬飲んでなければブドウ糖でなくても構わんのです。
とまぁ、きっちり説明するとこんな感じでしょうか。
実際の現場ではかなりはしょって説明するんですが、これだけ説明したほうがいいのかしらね?
と、今回はこんな感じで。
薬について深く掘り下げて説明するというのはまたやろうと思います。
リクエストとかあったらコメントなりTwitterなどで
では、また来週お願いします。
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