2019年11月15日金曜日

風邪に抗生物質を使わない理由

先週記事が書けなかったのでやっつけ記事をアップ

まず、抗生物質ってのはなにか?
細菌に特効がある物質でかつ人体には影響があんまりない物質。
細菌はやっつけるけど、人間もやっつけてしまっては薬にならないので、そのあたりはうまいこと調整してあります。
風邪ってのはウイルス感染とか免疫力低下が原因で発生するバッドステータス群。
細菌が原因することは0ではないんだけど、ほとんどあり得ないっていうのが現状です。
抗生物質は細菌を攻撃するものなので、居もしないものに対して攻撃なんてできるわけないからもったいないと言っています。
とまぁ、これはわりと軽微な問題。これは医療費が上がるとかそういう話で済むだけだからね。
もう一つの問題が耐性菌問題。
抗生物質っていうのは細菌を絶対殺す必殺技なんだけど、効果範囲外でじっくり観察すれば見切ることができることもある。
そういうのを乱発してれば「その技は見切った!」っていう細菌がでてくることになるというのが問題。
いざそういうのが人体に悪さし始めた時に抗生物質があるから問題ないって思ったら効果が無くて死んだ。
こういうことがあると困るし、実際あったりするので必要ないのに使うのやめてって言っているのです。
ただし。
風邪ひいて細菌が原因でなくて、抗生剤をだしたからと言って困るのは今すぐの話ではないってのがややこしくなる原因なのかもしれません。
耐性菌発生するのは数日とかいうスパンじゃないですから、今ひいている風邪が抗生剤使っているからといって治らなくなるというわけではないのです。
将来的に今の薬では治らない病気が出てくるという話で、それが出てきてもかかるのは俺じゃないかもしれない、俺が死んだあとかもしれない。
そういう感じの案件なので結構難しい話なのかもしれませんね。
抗生物質を出す医師を叩く傾向があるんだけど、一番悪いのは患者なのかもしれません。
抗生物質がでた時にちゃんと飲み切ってますか?
細菌感染症って、細菌が免疫力でフォローできないレベルのダメージ出して来たら症状がでるわけです。
で、抗生物質で叩いた結果免疫力でなんとかできるレベルまでダメージが減ったタイミングで薬を止めるというのが最悪の結果になります。
Twitterにも書きましたが
これはどういう状態かというと、瀕死の相手に
「このまま抗生物質使えばお前を殺すことはたやすい。だが、それでは面白くない。生かしておいてやる」
って言って立ち去るのと同義
こうなるとどうなるかっていうのはだいたいお察しでしょう?
細菌っていうのは聖闘士でもありサイヤ人であったりするので、必殺技の直撃食らって生き残ってるってことは遠くで見るよりも経験値が高いわけですし
瀕死から復活すればより強力になりかねないってお話です。
なので、抗生物質はきちんと飲み切ること。きっちり止めを刺すことが大事なので自己判断でやめないこと。
これまたちょっと前にTwitterに書いたんだけど「何で家に前にでた抗生物質が残ってるんだ!」ってやつ。
こういうことやってるから耐性菌ってのが起こりうるんだぜって話です。
と、取り急ぎこんな感じで。

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