2020年9月30日水曜日

若返りの薬?

三ヶ月ほどお休みをいただいておりましたがそろそろ再開を希望される方も多くなってきましたので、ぼちぼち再開をば。

今回はメトホルミンってお薬について。

なんか噂では若返り効果があるとかどーとか。

https://twitter.com/repezennti9/status/1310786103218040833?s=19

こじつければワンチャンそういう効果もあるのかなぁ?
やっぱ無理だよなぁ?
そんな感じですね。

これはもともと血糖を下げるくすりでして。

Wikipediaより
メトホルミンが肝臓での糖新生を抑制することなどによって糖尿病に効能をもつことは開発当初から知られていたが、その薬理については複数の作用が考えられている。
以上引用おわり。

下げるっていうか、上げないっていうのが正しいかな?。
下げる薬ではないので低血糖のくすりと比べて急激な低血糖の副作用は出にくいです。
今では糖尿病の第一選択薬としても使われる、比較的安全性の高い薬です。

割りとどうでもいい話だけど、この成分は高齢者でも使えるように適応症をいじったメトグルコ系列といじってないグリコラン系列があります。
メトグルコ系列のほうが上位互換だとは思うんですが未だにグリコラン系列も処方されたり、グリコラン系列のジェネリックもあったりする。

低血糖の副作用は出にくいと書きましたがケトアシドーシスっていう結構ヤバいやつがあったりします。

ざっくり説明すると
この薬は糖新生を阻害すると上に書いてあります。
糖新生ってのはなんもないところから出来るわけではなく、材料が必要なわけでして。
メトホルミン使ってると正規ルートで材料が消費できなくて別ルートに流れて処理される。
その生産物があんまり体によくないもので、あんまり大量にできるとやべぇことになる。
その生産物は分解することは可能だけど処理が追い付かないとやべぇよってはなし。

そんな感じなんです。


高血糖ってのは血管によろしくないので、血管年齢の悪化に繋がります。
それの防止→老化を防ぐ奴→老化の治療
これぐらい好意的に解釈しないとメトホルミンを老化の治療薬としては見ること出来ません。

なので、「老化対策にメトホルミン!」みたく書かれるとそこしか見てない人が飛び付いてくるからヤメレ!という話なんです。

確率は低いけどやべぇ副作用もあるから踊らされないように気を付けてね!

ってことで今回はここまで。
また次回!