2022年5月25日水曜日

保険証とマイナンバーカードのお話

加算と政策誘導の話。 マイナンバーカードを保険証として使えるようになって、それが進むと保険証自体がなくなる そんなニュースが世間に出てきています。 これについて反対しているネットデモ的な活動もやってるみたいなんですが、与党を叩く材料として 使っているだけなのかなぁという感じがしてうーん・・・ていう感じになっています。 まずは国としてのマイナンバーカードの目的について 現在健康保険とか運転免許など身分証明と連結する情報がバラバラになっている。 このデータベースをいろいろ楽になるし、マイナンバーカードさえあれば全てできるようにしたい。 さらにいうなら銀行口座情報なども紐づけする事によって、税金関連の納付や給付金などの支給などにも 役に立てたらいいなぁという話 給付金支給するのにインフラコストが支給金額よりでかいとかだと意味ないからね。 と、国としてはインフラ整備するために導入したいんだけど 現状特に困っていないのに新システムを導入するのはかなり難しいはなし。 マイナンバーカード普及が全く進まなかったのでマイナポイントっていう実質お金のばらまきをしました。 マイナポイント取り扱い会社に結構テコ入れして色々広告うったりしてるみたいですが。 6月から保険証と口座の紐づけでポイントを付けるというキャンペーンを開始するとのこと。 国としてはお金を払ってでもやって欲しいのですね。 マイナンバーカードを保険証として使えるといいますが、実際現場としてはまだ読み取りの機材がそろっておらず なかなか進んでいないというのが現状。 Q 医療機関で保険証をマイナンバーカードで使うと余計にお金がかかるって本当? A 本当です。 こう書くと「高くなるならやめる!」という日ともいると思いますがちょっと話を聞いてほしい。 上に書いたように人っていうのはメリットがないのに動こうとはしないのです。 マイナンバーカードを作ってもらうためにマイナポイントを付与するとかそういうやつね。 医療機関からみたら読み取り機器を置いたり、新しい制度について理解して導入するってのはそれはそれで苦痛。 患者さんに「使えますよ!使ってください」というのは医療機関の仕事。 なにもメリットがないのにそれをやれと言って動くわけがない。 診療報酬に加点付けるから医療機関にCMよろしくねっていう感じの制度だったりします。 で、これが事実なんだけど一部切り取って悪意ある感じでメディアが騒ぐもんだから取り下げようかって動きになってます。 選挙も近いし、納得いかん人も結構多いだろうからね。 医療に対する加算って結構理不尽なものあったりするのでなかなか難しいです。 在宅医療頑張っている所は地域体制加算、後発品頑張っているところは後発品体制加算という点数が付きます。 でも、在宅医療とか関係ないとか先発希望の人からみたら高くなるだけっていう風に感じることもあるため 別に薬がちゃんともらえれば薬局が頑張っていようが関係ないっていうのはあってしかるべき。 このあたりを一般の人に理解してもらえる日はくるのでしょうかねぇ?