2019年4月16日火曜日

鉄欠乏性貧血について

昨日はばたばたしてて更新できず申し訳ありませんでした。

今回は前にリクエスト来てた貧血のお話。

貧血といってもいろいろありまして、原因によって対処法が違ったりします。
一番多いのは鉄欠乏性貧血なるもので、鉄分が足りないことによるものです。

ヘモグロビンってのが赤血球の成分にあるんですが、これのコアに鉄が含まれており、鉄がないと作ることができません。
で、鉄ってのは食事で補給できるもんですが、状況によっては足らなくなることもあります。
特に女性の場合は月経とか妊娠とかで出ていってしまうことがあるので、普通の食生活では足らなくなることが頻繁にあります。

対処法としては鉄を取ること、なんですが
食事からとれる量ってのは限られているので、治療が必要なぐらい鉄分が足りてなければ食事改善とかいう悠長なことをいってる場合ではありません。
基本的に飲み薬の鉄剤を飲むことになりますが、酷い場合とか副作用とかあると注射になります。
輸血ってのは最終手段として無くはないですが、やるといろいろ面倒なことになるのでまずやりません。

鉄の薬っていうと主に二つあって
・ヘモグロビンのコア部分である鉄だけ補充するもの
・ヘモグロビンの外骨格(コア以外部)も含むものを一緒に補充するもの

後者のほうが値段高いですが効果が高いとされてます。
まぁ、外骨格が余るけどコアが足りないっていう状況のほうが起こるので鉄だけ補充するってことのほうが多いのですが。
栄養状態があんまりよくないと後者つかったほうがよいことになります。

鉄ってのはヘモグロビンのコアとしても使われますが、普段は貯蔵鉄って形で蓄えられてます。
貧血ってのは貯蔵鉄がなくなって、現在の運用に支障が出てきてるとこまで来てる状態をさします。
なので症状がよくなっても鉄剤は続けて飲むようにしたほうが良いですし、食生活も改善したほうが良いです。
鉄分を取ることもそうですが、吸収しやすくするってのが大事で、ビタミンCとB12、葉酸ってのが特に重要。
果物、緑黄色野菜、貝類なんかが有効です。

逆にマイナスなのは緑茶など渋い系のお茶
これはタンニンという成分で鉄は沈殿して吸収されなくなるため。
あとは食物繊維も吸収を妨げることがあるので注意。
グラノーラとかそういう奴ね。

このあたりは栄養士さんのほうが詳しいと思いますので意見欲しいところです。

というところで今回はここまで。
また来週もお願いします。

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