GWの時に新幹線に乗っていてる人で見つかったり、千葉とか大阪の市街地に行ってた人が感染していたとか 大阪の例 産経新聞より引用
大阪市保健所は7日、市内の医療機関で20代の女性ら2人が麻疹(はしか)と診断されたと発表した。
1人は不特定多数の人と接触した可能性があり、保健所が注意喚起している。今回の2人を含め、国内での感染確認は10人目。
市保健所によると、女性は5月22日午後6時半~同8時ごろ、同市天王寺区の商業施設「天王寺ミオ」の
本館7階に滞在。翌23日に発熱し、26日に医療機関を受診。その後はしかと診断され、医療機関が6日に届け出た。
千葉の件 千葉日報より引用
千葉市は7日、20代男性=中央区=がはしかを発症したと発表した。発熱や発疹などの症状が出たが、既に回復済み。
県内でのはしか発生は4年ぶり。
市医療政策課によると、男性は5月24日から発熱や発疹の症状が出て市内医療機関を受診。
市環境保健研究所の検査で6月2日にはしかと診断された。感染経路は不明。
さて、なんでこれが問題になっているかといいますと
・麻疹は感染力がとんでもなく強い
・大人がかかると命にかかわることがある。
というはなし。
感染力が強いというのはどれぐらいかというと
空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれでも感染する。
空気感染ってのがヤバくて、新幹線の同一車両とかスーパーの同一フロアというだけで感染する可能性がある。
免疫がない人が感染するとほぼ100%発症するというのもある。
幸い日本でははしかの予防接種というのがあるので、してさえいればある程度防げるのですが
していない人ってのがそれなりにいるようで、そういう人がうっかり拾うと大変なことになります。
感染症には基本再生産数という考え方があって放置した場合、どれぐらいの人に伝染するかという指標。
これが1を超えた状態で放置すると感染症が広がって大変なことになるわけです。
コロナのひどかったころの全国平均が1.2ぐらい。流行地域は2.5ぐらい行くところもありました。
じゃあ麻疹はどうか?といわれると12~18とかけた違いの感染力だったりします。
もちろん予防接種のおかげで実質そこまで感染するという訳では無いのですがそうでない人や
免疫切れている人がいたら大惨事になります。
症状について。厚労省のHPより
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
とのこと。
症状自体は風邪のひどい奴で各辺はいると肺炎とか脳炎に移行するかんじね。
子供がかかる分には軽く済むというのもありますが、大人になると状況悪くなることが多いです。
予防が最優先される病気ではあるんですが、万が一それっぽい症状があって、状況証拠もある場合
直接医療機関に行くのはNGです。
かかりつけ医もしくは保健所に電話で問い合わせるべきです。
・・・とはいえ、自覚症状があまりなければ風邪で医者にかかることもあるかもしれないけども...
普段からそういう情報を意識して取得するようにするとか、罹患歴があるかとか予防接種したことがあるかとか
調べてみるのも大事だと思います。
実際問題なかなかよけられるもんじゃないかもしれないけど、知っていればある程度備えることができるので
この機会にどういう病気か調べてみるとよいでしょう
厚労省の麻疹のページ
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
ちなみに麻疹は五類感染症。コロナと同格扱いなんだけどコロナよりは全然手ごわいと思いますけどねぇ。