2019年7月22日月曜日

薬の飲み方とか

先週は作戦でお休みをいただきました。
ページビューでいうとそっちの方が圧倒的に多かったりするんですが、ここは本来くすりのはなしをだらだら書くところなので
そっちのほうに移るとしましょう。
先々週は骨の薬で飲み方がいろいろ面倒な薬の話をしましたが今回も飲み方の話をします。
薬には添付文書ってのがあって、用法用量ってのがついています。
保険医療っていうのはルールを守ることで成立するものであり、ルール外のことをするとお金払うところが払ってくれなくなります。
このルール守るっていうのは効く、効かないっていうのと別の話です。
例えばアレロックっていうアレルギーの薬があるんですが、これは添付文書では朝、寝る前の服用とあります。
朝夕食後に飲んでも効果的には問題ないのですが、保険にうるさい監査官の場合朝夕食後だと保険おりずに返金してくださいとか言ってくることもあります。
これ、朝、寝る前って飲み方なのはアレルギーの薬だと眠気が出るから夕食後よりは寝る前だろっていう感じで試験設定を行ったのかな?と
で、効能や副作用の試験が寝る前でっていうデータなのでこれが夕食後でいいっていうことにはならない。
ゆえに添付文書にある用法は寝る前服用っていう感じだと思います。
副作用多すぎると薬自体が通らないから、副作用軽減させることを優先、飲み方は次点にしたのかもしれません。しらんけど。
これみたいに効能と用法があんまり関係ないのもあれば効能に関わるものもあります。
漢方薬って基本的に食前、食間に投与することになるのですがこれには理由があって、食後だと吸収が落ちるからというもの。
これも審査機関のひとが食後に出すと喜んで「減点ですね!」って言ってくるやつです。
これが食前投与っていうのは、漢方薬っていうのは胃の表面から吸収されるので胃の表面が空いている状態でないと吸収されにくい
ってわたしは説明しています。目安としては食前30分とか食後2時間ぐらいが目安。
・・・とこれは建前。
食前に飲むのが筋なんだけど食前服用っていうのは飲めないことが結構あったりします。
食事の30分前に昼休みなんてとれないし、うっかり食事を取ってしまうという話もあるでしょう。
だからといって飲まないっていうのはどうなの?っていうのもあって
「食後だと効果が落ちるけど飲まないよりはましだから飲んでね」っていうこともあります。
前回紹介した骨粗鬆症みたいなのはダメですが、漢方薬ぐらいだったら食後でもやむなしってこともあります。
医師の判断で食前も食後も飲むのは大変だから食後にまとめるっていうこともあります。
漢方食後はルール違反ではあるけど、きちんと理由を立てれるならば保険通りますからね。
薬局の場合は一応お伺いを立てる必要がある。
「コンプライアンス向上のために食後なんですよね?」って感じで電話確認取れば薬局はおとがめなしです。
やらんとペナルティね。医師もカルテにきちんと残さないとペナルティ。
薬の飲み方ってのはこういう効能とは関係ない所も結構あるよっていう話でしたとさ。
来週もまたよろしくお願いします

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