具体的にはゼビュディって薬が先月末にグラクソ・スミスクラインから発売されました。
ウイルス感染症だとインフルエンザとかのタミフルみたいな治療薬がありますが、今回の治療薬ってのはそういうのとは全く違うものとなります。
ざっくりと説明してみましょう。
まず、タミフルとかイナビルみたいにインフルで使う薬というのは今いるウイルスをどうこうする薬ではなく、これ以上ウイルスが増えなくさせる薬となります。
ウイルスってのは指数関数的に増えるので、なるべく早いうちに使う必要があります。
増えきったあとに使ってもあんまり効果がないのです。
で、今回のゼビュディってのはどういうものかというと「今いるウイルスを捕まえる」薬になります。
モノクローナル抗体っていって、ウイルス見つけ次第逮捕して無力化するというものだと思ってください。
使える患者ってのに制限もありまして
● 本剤による治療の対象となる方
本剤は新型コロナウイルス感染症患者さんを対象とした治療薬です。重症化リスクがあり、本
剤投与時に酸素投与が必要ない患者さんに使用されます。
なお、本剤の臨床試験では、以下の患者さんが対象とされました。
新型コロナウイルス感染症が確認され、症状を有する18歳以上の患者さん
以下に示す重症化リスク因子を1つ以上有する患者さん
55 歳以上
肥満
うっ血性心不全
中等症から重症の喘息
薬物治療を要する糖尿病
慢性腎臓病
慢性閉塞性肺疾患
とのこと。
酸素吸入が必要レベルの状態まで行ったら使えないよ、ということね。
リスクファクターのある自宅療養とかの状態とかだとうってつけなのかもしれませんね。
この薬なんですが、一旦国が一括で買い上げて流通システムを構築して注文が来たら配送するって感じの運用になりそう。
管理センターに注文すると迅速対応してくれるみたい。
ただ、どれくらい必用なんですかねぇ、これ。
治療を開始する為には同意書を交わす必要があり
https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/xevudy/Xevudy_Consent_Form_NP-JP-SOT-LBND-210005_202109.pdf
一応貼っておきますね。
まだデータが足りないので情報収集に協力してねとも書いてありますね。
さて、こうやって治療薬が出てきたわけですが副作用も当然あるわけで反ワクチンの人はらが騒いだりしないかなぁ?と思ったり。