調剤薬局というか処方箋には薬の名前がかいてはあるけどその人の病名は書いてありません。
薬剤師のスキルとして薬を見て状況を察する力とかもあるとよいのだけど、なかなかこれは難しいのかなぁと思ってみたり。
新入社員に伝えたいんだけど、ある程度実務をやった上でじゃないと難しいのかもしれない
例えばですね。
日曜に当日発行の処方箋
患者は1歳のお子様で出ている薬は白色ワセリン20g 左手に2回塗布。
これをみてどう思うか?っていうやつです。
日曜にわざわざかかるとなると緊急性の高そうな状態。
ワセリンって保湿剤でつかうんだけど皮膚の保護でも使う。
単なる乾燥肌とか傷とかなら日曜にわざわざかからんからやけどでもやったのかな?と推測して投薬するるとビンゴ。
魚のグリルを触って指4本やってしまった様子。
ただし、出ているのがワセリンだけなのでそれほどひどくはないのかな?と そんな背景までは読めたりします。
ステロイドみたいに適応がやたらある薬とかもこういうのは難しくて、周りの薬から埋めていくことも多かったりします。
プレドニンが6錠(30mg/日)で出ていた場合、めまい耳鳴り系なのか喘息系なのか、それとも全く別物なのか。
これはかかった医療機関とか過去履歴とかから推量したりして、あんまり的外れな質問をしないようにしたり。
あとは都会の薬局で若くて見た目が派手めのお姉さんでサワシリンっていう抗生物質が2週間高用量で出ていたりした場合とか。
これに対してどうされましたか?って大声で聞くのはさすがにNG。
新人に出させる場合、梅毒の可能性が結構高いから小声で聞いてみてって言ったりもしたり。
あとはそうね。
プロマックっていう胃薬あるんだけどもこれは亜鉛が含まれており、亜鉛不足で使ったりすることもあります。
保険的には胃薬としか適応がないがないけど、効果があるから胃が悪いってことにして使うことがあります。
亜鉛不足で使える薬としてノベルジンっていう薬があるんだけど、この薬ってのはもともと特殊な薬としてつくられたため薬価がとんでもなく高い。
ゆえにこっそり安価なプロマックでだしていたりすることもあるのよって話。
このあたりは知らないと「なんでだ!」っていう話になるのですけど。
と今回はここまで。
また来週もお願いします。
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