2019年3月27日水曜日

GWの営業は

アノマリーでいろいろあって1週お休み、今週も更新が遅れてしまい申し訳ありません。
軽めの記事で一つ。
来月末から5月頭にかけて10連休があるんですけど、医療機関には厚労省からお達しが規定おりまして。

https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T190117G0010.pdf


ちょっと抜き出し。
10連休に おいても引き続き必要な医療提供体制を確保することが重要であり、医師会等の 地域の医療関係者、医薬品、医療機器等の卸売販売業関係者(以下「卸売販売業関係者」という。)、
関係団体、関係機関、都道府県・市町村等の行政機関等が有機的に連携して対応することが求められます

まぁ10連休であっても需要あるからちゃんと働けよってことですよね。
実際にはこんな感じ





1 10連休において必要な医療が提供できるよう、地域の実情に応じて必要な医 療機関、薬局等(以下「医療機関等」という。)が対応できる体制を構築するこ と。

2 貴都道府県内の10連休における医療提供体制に関する情報(二次救急に対応 する医療機関、三次救急に対応する医療機関、精神科救急に対応する医療機関、 在宅当番医制度や休日夜間急患センター等の初期救急提供体制、外来診療を実 施する医療機関及び開局する薬局に関する情報等)について、関係者による二次 医療圏ごとの協議会等の開催や地域の医師会、歯科医師会や薬剤師会への照会、 個別の医療機関等への照会等の方法を通じて各医療機関等の承諾を得た上で、 別添様式を参考に、2月中旬を目途に把握すること。

3 2において把握した10連休における医療提供体制に関する情報について、10連休までの間に、医療機能情報提供制度や薬局機能情報提供制度の公表システ ム、都道府県・市町村等の行政機関のホームページや広報誌等を通じ、医療関係 者や卸売販売業関係者、住民等に対して十分に周知すること。なお、当該情報は 医療機関等における医療従事者の確保や医薬品、医療機器等の供給等に重要な 情報であるため、医療関係者及び卸売販売業関係者に対する情報共有は可能な 限り早期に行うとともに、医療提供体制の確保に万全を期すため、病院群輪番制 度や在宅当番医制度、当番薬局制度等に参画していない医療機関等の参画を促 すなど適切に対応すること。

4 各医療機関等に対し、病床が満床になり患者の引受先が必要になる等の事態が発生する場合に備えた対応方針についてあらかじめ医療機関等間の協議の下 で定めておくよう求めるとともに、10連休中に行政機関や地域の医療関係者等 の間で連絡を取ることができる体制(処方箋に疑義が生じた場合等に処方医と 調剤を行う薬剤師とが連絡を取ることができる体制等を含む。)を確保するこ と。

5 在宅医療を実施する医療機関に対し、10連休中に自施設が休診する場合に往 診等の対応ができる他の医療機関を確保できるよう、必要に応じて、都道府県医 師会や郡市区医師会等を通じ事前に調整しておくとともに、在宅患者に対して 10連休中の自施設の連絡先及び自施設が休診時の対応先である医療機関の連絡 先を周知しておくよう、指導すること。特に、人工呼吸器、酸素供給装置等を使 用する在宅患者に対しては、当該機器の取扱事業者の連絡先も併せて周知して おくよう指導すること。

6 10連休中も必要な医薬品、医療機器等が医療機関等に供給されるようにする ため、医療機関等と卸売販売業者等において適切に情報共有・連携を図るよ う、関係者に周知すること。 されるようにするため、医療機関等と卸売販売業者等において適切に情報共有・連携を図るよう、関係者に周知すること。


・10連休中どこかやっているようにしとけよ
・それは地域の医師会とか薬剤師会が把握しとけよ。

そういうやつね。
とはいえ薬局とかだと営利企業だったりするから門前の医療機関休みならぶち抜きで全部休むところもあります。
まぁ弊社は土日祝の休みないし、在宅とかあるから営業は変わらんのだけど、「ほかのところがやっとらんから任せた!」みたいなことを薬剤師会から言ってきたりします。
個人薬局ならば仕事が増える=収入増えるからいいんだけど、会社員だとそういうのないからむしろイラっと来るんですよね。
わたしはむしろ休みが減るって感じになりそうです。

ちなみに公的な総合病院は4/30、5/2は診療するという話です。
診療所と門前薬局は休むところ多そうなので、そのあたりで薬がなくなりそうならば早めにかかるようにしましょうね。

今回はここまで。
来週は月曜日までにアップします。
ぐぐたすの方では最終回になるのかもしれませんね

2019年3月11日月曜日

透析止めてお亡くなりになった件

今回も時事ネタ
先週慢性腎不全で透析打ち切ったらお亡くなりになったというニュースがありました。
これについてちょこっと書いてみようと思います。
わたしの意見を結論からいうと「メディアが騒ぎすぎなだけでしょ」と思っています。
事の顛末として
・人工透析ってのは手にシャントという透析受け入れ部分を作って行う
・その人はその部分に不具合が起きて手ではできなくなった。
・首のあたりを使えば透析を行えるんだけど、患者が透析はもう嫌だという
・医師は透析しないことによるリスクを説明したんだけど、患者がNOというので同意書を取って透析を中止
・しばらくして患者が重体に。亡くなる手前で再開してくださいとお願いするも、医師は同意書を取ったときの判断を優先して緩和医療のみ行う
・緩和医療なので患者死亡。その直前のメールやり取りが公開される。結構センセーショナル
客観的に書くとこんな感じ。
メディアは透析しないって選択肢を提示したというのを「患者に死ぬことを提示した」みたいなこと書いてます。
これは間違いではないんだけど、言い方の問題ってのはあるのだと思うのですよね。「PVが取れる表現」っていいますか。
治療法の提示として
①プランA
②プランB
③それ以外のプランはここでは提示できないので他でかかる
こんな感じであると思います。
で、普段なら医師から提示することはあんまりないけども
④(治療行為は)なにもしない
これを提示したってことなんでしょうね。
在宅医療だと患者というか患者家族が自由意志で④を選ぶってのは割とある話だとは思うんですけども.
患者が選ぶことがあってもそれを医師が提示したことが良くないっていう方もいるのかもしれませんね。
自分は医師ではないですが①②③提示してどれもNoと言われたら④提示するかなぁとは思います。
もちろん、④に関してはそれによって発生しうるリスクをきちんと説明するというのが前提ではありますけど
患者が納得して選んだのであればそれは尊重したいと思います。
このあたりってのは安楽死、尊厳死の問題にも引っかかってくると思うんですが、日本は安楽死はまだ認められてないですからね。
この辺のことがさっぱり進まないってのはメディアが騒ぎ立てるのが原因の様な気もします。
20年ぐらい前だと末期癌でとかでもとにかく延命してっていう考え方もあったんですが、今だと治療をせずに緩和医療だけするってのもあります。
今回の例ってのはそれの延長線上の出来事であるのかなぁと思っています。
人によってどれぐらいか延長線の距離が違うと思いますし、遠すぎて一緒の扱いにすべきではないという人もいるのではないでしょうか?
わたしにとっては治療法がない状態で人工呼吸器で生きながらえている人の呼吸器を外すのと同じでは?と思うんだけど
あと4年生きることができるんだからそれとは違う!という人もいると思います。
これについてはどっちも正しいし、間違っているっていうもんではないと思うのです。
「わたしとあなたは意見が違う」「意見が違ってもそれはそれでよくあること」
大事なのはここなんじゃないかな?
あんまり薬っぽい話ではなかったけど今回はここまで。
そろそろアノマリーがらみで忙しくなりそうなのでもしかしたら来週、再来週はお休みもらうかも。
またその時は連絡しますね。

2019年3月3日日曜日

花粉症市販薬の話。目薬もすこし

ツイッターでアンケート取った結果花粉症の市販薬的な話になりました。

これはバックナンバー(ブログの方にはないけど)探せばあるような気もするんだけども。
まずは飲み薬。
処方箋でしか出ない薬と市販でも買える薬ってのがあります。
処方箋が必要な薬
ザイザル(ジルテックの改良品であるが改良前のジルテックは市販あり)
デザレックス(クラリチンの改良品。ただしいろいろあって現在市場になし。クラリチンは市販あり)
ルパフィン(ある意味デザレックスの改良品といっていいもの。最近出るようになってきた)
タリオン(鼻水に特化した感じの薬。完全コピーのジェネリックあり)
ビラノア(眠気の副作用がない優等生。ただし飲み方に難あり)
アレロック(1日2回タイプ。即効性はそれなりにあるが眠気もでることが)
だいたいこんなところでしょうか。エバステルとかいろいろあるけどあげるときりがないのでこんなもんに
オノンとかディレグラとかそういうのもあるんだけどちょっと置いときます。

市販にあるけど処方箋でも出ることが多い薬
アレグラ(副作用はないが即効性に欠ける。予防で使うのが吉)
ジルテック(強力だけど眠気なんかはある)
アレジオン(上記二つの中間と思ってもらえれば)
クラリチン(即効性、副作用のバランス的には悪くない薬。市販は薬剤師からの販売になる。お高い)
こんな感じかしら。
花粉症に限った話ではないのですが、治療には時間的コストと金額的なコストがあります。
時間的なコストってのは医療機関に行って診察待ちして、処方箋書いてもらって、薬局に行ってそこで待って薬をもらうというもの
金額的なコストってのは文字通り。
医療機関にかかった結果アレグラがでた場合と市販薬でアレグラを買う場合だと金額的なコストは保険で済む前者の方がやや安く済む程度。
医療機関にや調剤薬局ってのはいわゆる手数料的なものがあるので3割負担だったとしても少し安い程度だと思います。
時間的コストは圧倒的に前者が高いことになりますね。
が、ちょっと医薬品の通販を調べてみたら市販品でアレグラのジェネリックだととんでもなく安く売っているのです。
1000いぇん/月ぐらいが最安値。これって保険使うよりも安かったりするので、通販に抵抗が無ければよいのかな?と思います。
他の成分はあんまり値崩れしてなくてアレグラ(フェキソフェナジン)使うならば視野に入れた方がいいかもしれませんよ。というお話でした。
市販薬の鼻炎の薬だともっと他にもあります。
昔からあるコンタックとかパブロン鼻炎とかそういうやつも。
即効性を求めるならばそっちの方がよいですが、眠気の副作用が出てきます。
眠気の副作用を抑えるためにカフェイン入れたりとかもしてあるんだけども、そのあたりはどうなんでしょうかねぇ。
自分で選べない場合は優先順位を立ててどれがいいか聞いてみるとよいでしょう。
副作用が少なく即効性が高いなんて薬があればそれだけあれば十分なわけで、種類がいっぱいあるってことはそんなものはないっていうことの裏返しなのです。

あと目薬についてちょっと解説してねという話がありました。
花粉症関連の目薬で有効成分ってのは大きく分けると3つ
①抗ヒスタミン剤(マレイン酸クロルフェニラミンなど)
②抗アレルギー剤(クロモグリク酸ナトリウムなど)
③抗炎症成分(プラノプロフェンなど)
ざっくり書くと
①は花粉症用のものだったら大体入っている。毒消し的な意味合いの薬。
ベーシックな花粉症の目薬だったら大体500いぇんぐらいで買える
高級な疲れ目用の目薬(1500いぇんぐらいのやつ)ならばなぜか入っていることもある。

②は高級品な花粉症の目薬に入っている。どっちかというと予防用の成分ではある。
毒というステータス以上の防止であってすぐには効かない成分。
市販のものだと①と一緒に入っていることが多く、シーズン前から使うのが吉。
入っているものは1本1000いぇんぐらいのものになってしまう。
③は一番高い部類の薬。
こっちは今ある症状を抑える薬。ポーションっていうとちょっと違うけど毒消しよりも今の症状を抑える効果がある。
①と組み合わせて入っていることが多い。
炎症というものを抑える効果なので原因が花粉でなくても効果がある。
①②③全部入りだと1500~1800いぇんぐらいする。
もちろん高い方が性能がいいんだけども、このあたりも自分に合ったもので良いと思います。
ただし、安いの買ってきかなかったりすると二度手間になるのでそのあたりも考えて選んでみましょう。
今回はこんなところで。