2020年10月26日月曜日

血糖を下げる薬 その2

作戦のsitrepとかと平行してやると遅れちゃうね

糖尿病の薬その2

前回はインスリンを出して下げる系の薬でしたが今回は他の系統の薬をば

ビグアナイド系
血糖値が上がるというの炭水化物がブドウ糖まで分解されて、それが吸収されて起こる現象。
例えばごはんってデンプンなんだけど、これはブドウ糖いくつもくっついてできたものであり、消化酵素で分解できないと吸収できはい。
この薬は分解スピードを下げることで吸収を減らすというもの。
エネルギー効率を下げる、ある意味カロリーカット的な感じで謳われてたこともあったりしたした。
これ自体は血糖値を上げないっていう作用なので低血糖は起きにくいけど、これが聞いてる最中は食事を取っても血糖が上がりにくいので
低血糖が起きるとブドウ糖を摂取しないと改善しないっていうことに。
あくまで補助で使われることが多く、先週挙げたので低血糖になってる場合は注意。

DPP-4阻害薬
これは一言で説明しにくい薬。
インスリンではなく、一個手前のインクレチンっていうホルモンが分解されるのを防ぐ薬。
インクレチンってのはインスリンを出させたり、その反対のグルカゴンの作用を下げたりするホルモン。 
ざっくり言うと担当者ではなく、上司に話を持っていく感じですか。
直接やるよりは働き方はマイルドで低血糖は起きにくい。
比較的新しい薬でできたのは10年ぐらい前。その分お高い。


インスリン抵抗性改善剤
インスリンは出てるけど効果がでないっていう状況を改善する。
大抵は肥満が原因だったりするんですが、医師によって使ったり使わなかったりがわかれるかなぁ?

最初に発売されたノスカールって薬が発売されたあとに肝臓やられて死人が結構出たため発売中止になってまして
それからしばらく空白の時期があってアクトスが発売になったり。



SGLT-2阻害剤
これも酵素阻害剤なのだけど、尿中に糖を出すという作用の薬。
糖尿病ってのは糖が尿に出る病気ではあるんですが、それとは別ルートで糖を出すというもの。
副作用としては尿量が増えるため頻尿になるのと、尿に糖分があると細菌感染が起きやすくなる。
健康診断とかで検尿すると4+で引っ掛かるので飲んでいる旨伝えましょう。


GLP-1作動薬
これは作用的にはDPP-4阻害に近いやつで「血糖が高ければインスリンを出させる薬」ってところ。
投与経路が注射しかないのは難点ですが、食欲下げたり、胃の中の食べ物をゆっくり進ませるという副産物的な作用もあり今では結構使われてたり。
インスリンではないけど注射といったらだいたいこの系統ですかね。
基本一日一回だけど週に一回だけというのもあるので、人によってはそっちのほうかよいのかも?
比較的新しい薬なのでお高いのが難点。


こんなところかな?

2020年10月12日月曜日

血糖を下げる薬 その1

 前にメトホルミンの話を書いたのでちょっと糖尿病の薬について書いてみますかねぇ。


糖尿病の治療っていうのは血糖を下げる、とか上げないとかそんな感じの作用なのですが

効き方によって副作用のでかたも違ったりするのです。


まず直接血糖値を下げる薬

・インスリン

もともと体内にあるものですね。

それが分泌されなくなったり、少なくなったり効きが弱くなったりとかで起こるため

外から補充することでコントロールする薬?なのです。

作用的にはとにかく血糖を下げる薬なので使い方守らないと簡単に低血糖になります。

量を使いすぎたり、食事をとって血糖が上がる前提で量を設定しているのに食べれないとか

そういうことをすると低血糖になります。

体内の場合、血糖が上がった場合インスリンが分泌されるけど、下がったらストップするような機能があります。

が、外から投与されてしまうとそのブレーキ機能とは関係なく下がってしまう。

飲み薬という形ではなく、注射のみで手技も覚えてもらわないと使えないので敷居は高い薬ではありますね。


ほかに手がない場合に使う薬ですね。


・SU剤(スルフォニルウレア剤)

膵臓に働いてインスリンを出させる薬。

インスリンとの違いは中から出すか外から入れるかの違いで、中から出す機能がある状態でないと使えない。

インスリンを出す機能がないと効果がない薬です。


これはインスリンを出す機能をオンにする薬なので効きすぎるとインスリンが出っぱなしなります。

そうなるとインスリンを過剰に注入するのと同じであるのと、体内に入った薬って分解されるまで残る。

インスリン自体は結構すぐに分解されるものなんだけど、インスリンをだす機能をオンにする薬なので

これで低血糖が起きると結構面倒なことになります。薬が切れるまでそういう症状が続くことになるから。


膵臓に無理やり働かせる薬くすりなので、今では医師はあんまり使いたがらない薬ですね。

酷使させたことによって膵臓が完全にいかれることもあるし。



・即効型インスリン分泌促進薬

上記SU剤と基本的にシステムは同じなんだけど、効きが早く切れるのも早いというもの。

血糖が上がるということは基本的に食事をとって吸収することによって起きるものである。

であれば、食事する前に飲んでおいて血糖が上がるタイミングで効果が出るように効けばちょうどいいわけで。

薬が切れなくて低血糖が継続するとかいう副作用は起きにくいんだけども...

食前に飲まないとならんのであらかじめ飲んだけど用事が入ってご飯が食べられないと…っていうのが難点。

とはいえ、SU剤よりは副作用が少なめではあるのでこっちのほうが使われるかな?

もっと新しい薬がどんどん出てるから下火ではあるんだけどもね。


と今回はここまで。

また来週以降に続きは書きますよっと。

2020年10月11日日曜日

sitrep 天空のさんかく9119

ことの始まりはけっこう前でして
去年の8/9
tsukamaru @gifu Japan:
ちょっとやる気がなかったけと、次の作戦を考えたいとおもう
天空のさんかく(仮)

これかな。

7月に島三角やりとげてしばらくはなにもしたくない状態だったんだけど、こんなのできたらいいなーと思ってました。

山を使った作戦で合計高度ってのはわかりやすい目標であり、やるんだったら3000メートル峰縛りってのは山登り人からみたら魅力的。
とはいえ、プランニングするほど元気はなかったのでそのまま塩漬けに。
具体的な線も引いてませんでした。

で、今年の春からコロナとかで色々自粛ムードに
作戦も建てづらいなーとずっと思ってたんだけども。

乗鞍と御嶽山の間がクリア、御嶽の山頂が緑になったので色々考えることに。

乗鞍→御嶽は通るとしてあと一点どうしようか。
三角の形を考えると南アルプスだよなー。
今年富士山使うとうるさそうだし

それで
・南アルプス
・3000メートル越え
・緑フルデプ


この条件でマップをみたら農鳥岳が見つかりまして、そういや登ってた人いたなーとその人に声をかける

つかまる「農鳥岳のキーってある?」

山登りする人「有るけどどうするの?」

つかまる「乗鞍と御嶽と結んで3000メートルオーバー縛りの三角作りたい」

山を登る人「いいね!全部持っていっていいよ!」

そんな感じでキー確保。
これが8月のおわりぐらいかな?
人員の見積もりをたてると青の強い木曽とか伊那とか駒ヶ根通るけどカッター26いればなんとかなる。
余裕をもって30か?

乗鞍、御嶽登る人はまぁなんとかなるだろ。1つは自分が登ればいいし
権現山と高座岩が難所だけど、そういうのが得意な人も捕まえた。
やっぱり作戦を求めてる人が結構多いのだなーと。


そんで。
当初は人員は適正だと思ってたんだけども、ポータルの減衰率が戻り始めたあたりからクロスリンクが減りはじめまして
人員がオーバーキルになってきてしまったんですね。

途中から作戦ルームでお土産情報とか、現地のグルメ情報とかで参加者のモチベを維持するというのがメインの仕事になったりしました。

2週間前ぐらいになったあたりで大分盤面が悪化しまして、当日仕事がないカッターが続出しはじめました。

オペ「このリンクが切れたので○○さんの仕事がなくなりましたね」

つかまる「失業してしまったか。次の雇用先出ることを祈ろう」


オペ「やりました!雇用が生まれました!」

つかまる「やった!クロスリンクだ!」


オペ「あ、緑リンクが切れて雇用が・・・」

つかまる「はぁ?なにやってんだよ!雇用を奪うなよ!」

つかまる「これは俺が駒ヶ根と伊那でログを出して雇用を捻出したほうが・・!」

オペ「それはやめて!」


そんな感じのゆるーい作戦室でしたわ。

そうこうしてたら台風14号がこっち来るって?
勢力も結構強くて、日程的に直撃では??
中央アルプスに「天候はわれらに機会を与えず」ってポータルがあって、そこがクロスリンクにもなってました。
うーん、こういう状況になった先人がいるんだなぁ。

色々あって作戦日はこの日しかなくて予備日はなし。
台風さん、邪魔しないでもらえますか?

と念じたら空気を呼んで南のほうにいってくれました。
てんきとくらす見てたら風速20メートル越えるからやめとけ!という予報だったときもあったけど
風速2メートル絶好の登山日和です!手のひらがくるくる回るなど。


当日はクロスリンクよりも人員配置のほうが多かったから作戦自体は一瞬でおわり。
天候にも恵まれて自分の担当した乗鞍のエコーライン、10時発のバスが4台出るぐらいの人気っぷり。
さすがに昨日は雨で登れなかっなかたからその反動もあるのかもしれんですね。

登山道も人がいっぱいで、30人ぐらい山頂にいたりしました。
山影のレンジインするところギリギリのところで待機してましたけどもね。

で、1300にGo、3分かからずCF完成
段取りきっちりやればこんなもんだよ!

皆さんお疲れさまでした!

2020年10月5日月曜日

学生時代の生物系実習のはなし

動物を使った実験の記事をTwitterに書いたんだけど、大学でやったやつをちょこっと書いてみますかね?
あ、20年ぐらい前の話だから今とは違うかもしれんけども。

まず鎮痛剤の試験。
①マウスを5匹ずつのグループを4つ用意します。

②そのマウスに鎮痛剤を投与します。
グループによって投薬量が違う感じで。投与しない群もあり。

③そのマウスをアルミホイル敷いたホットプレートに乗せる。

④熱がると足を舐める動作をするのでそれで見て鎮痛剤の効果があるかを見る。

⑤実験に使用したマウスは次の実験を使うとデータのブレが発生するかも知れんので以下略


残酷と思うかい?
こういうのをやることで我々は薬を開発することが出来てるんです。

もっとあれなやつも。

ストリキニーネとその拮抗薬についての試験

ストリキニーネってのは神経の伝達を高めるっていうか、ブレーキをぶっ壊す薬で投与すると全身痙攣起こして死にます。
で、ストリキニーネの効果を防ぐ薬を前もって投与するとどうなるか?という試験する。

防ぐ薬の量を調整して効果があるラインを調べるんですが、中途半端にプロテス掛けると苦しんだ結果死ぬので
かなり後味が悪い実験です。
もちろん生き残ったマウスも以下略なんですけども。


もちろん学生がやる実習なので、既に結論がわかってる実験なのですよね。
にもかかわらず毎年行われるわけでして、薬学部ってのも結構グロいことやらんと卒業できないんだぜってお話でした。

人間のエゴでしかないけど「かわいそう」じゃなくて「ありがとう」っていう考え方した方がいいんじゃないかなぁ?

まぁ、ここ見てる人で高校生なんていないと思うけど、もし薬学目指すとなるとこういうこともあるから覚えといてねってことで。