2021年3月11日木曜日

日医工ってなにやったの?

 日医工やらかし問題について。


ツイッターでもざっくり書いたんですがちょっとまとめてみますね。


実際は3/3に行政処分、3/5に業務停止(32日)って感じのものです。


では、何をやらかしたかというのをざっくり書くと


①手順上認められない再試験

②再加工処理

③不適合品の出荷

④良品選別後の試験の不実施


具体的に何をやってたかというと


薬の試験をやって不合格がでた。

が、不合格がぎりぎりの点数だったので同じロットの別のサンプルをつかってテストをした。

そうしたらテストで合格点出たのでそのロットの品質ヨシ!


品質不合格にでたものを再度材料にして製品化した。

たとえというならサーモン炙りのすしを作って炙りすぎて焦がしてしまった。

酢飯部分はノーダメだったのでネタは捨ててシャリはそのまま使った。

そんな感じ。


薬の承認規格とそれより厳しめに作った社内規定があって、仕様書では社内規定が通らなかったら

アウトとしてたんだけど承認条件はクリアしているからヨシ!とした。


絶対通るであろうサンプルをロット内で用意してから試験通りましたってやってた。



その結果業務停止。

特に健康被害が出たわけではないけど、管理体制、製造過程に問題ありということでってことですね。


ちなみにこの日医工っていう会社は前から目をつけられていて、それが抜き打ちチェックをくらったら

ガバガバだったので行政処分って形になってしまったと。


以下日医工側の言い分

ジェネリックをリードしていく会社として医薬品の安定供給というのが社会的な責務である。

が、品質不良で欠品起こしてしまうとその責務を果たすことができないから仕方なく・・・

そんな感じみたい


結構ブラックぽい社風があったのかもしれんけど、実際薬局で採用するとしたら注文しても入ってくるか

わからんメーカーってそもそも採用したりせんからなぁ。

売り上げをキープするために致命的でなければ不良品でも出荷してしまおう。ってなっちゃったのかも。



これの影響として

・ジェネリック医薬品の製品品質の不安

これは風評被害も多いけども、小林化工みたいなクッソやばい案件もあった後にこれだと結構厳しい。

お上としては医療費削減のためにジェネリック推進しているんだけどもそれに対して逆風になること。


・日医工の薬の拒否反応

患者から「日医工はいやだから他のメーカーにしてほしい」とか「ジェネリック自体いやだ」ってなる。

そうなってもメーカーは保証してくれるわけではないもんなぁ。

調べてみたら「日医工」って書いてないものであっても日医工が作っているのがかなりあるのが・・・

なんでサワイの製品を日医工が作ってるんだよ!

ヒルドイドソフトのジェネリックあたりが結構うるさくいわれるかもしれんなぁ。



・営業停止のため医薬品の流通が

1月製造とかが止まるため、今使っている日医工製品が入ってこなくなるかもしれない?

なんか配送センターにまで行ってるものの出荷はOKらしいのでなんとかつながりそうな気もしますが。

もちろん問屋にあるのも出荷は可能。


総じていうと小林化工は再起不能レベルのダメージになりそうだけど、日医工は何とか再起はできると思います。

なんにせよ今後の様子に期待、ってことですね。

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