2020年10月12日月曜日

血糖を下げる薬 その1

 前にメトホルミンの話を書いたのでちょっと糖尿病の薬について書いてみますかねぇ。


糖尿病の治療っていうのは血糖を下げる、とか上げないとかそんな感じの作用なのですが

効き方によって副作用のでかたも違ったりするのです。


まず直接血糖値を下げる薬

・インスリン

もともと体内にあるものですね。

それが分泌されなくなったり、少なくなったり効きが弱くなったりとかで起こるため

外から補充することでコントロールする薬?なのです。

作用的にはとにかく血糖を下げる薬なので使い方守らないと簡単に低血糖になります。

量を使いすぎたり、食事をとって血糖が上がる前提で量を設定しているのに食べれないとか

そういうことをすると低血糖になります。

体内の場合、血糖が上がった場合インスリンが分泌されるけど、下がったらストップするような機能があります。

が、外から投与されてしまうとそのブレーキ機能とは関係なく下がってしまう。

飲み薬という形ではなく、注射のみで手技も覚えてもらわないと使えないので敷居は高い薬ではありますね。


ほかに手がない場合に使う薬ですね。


・SU剤(スルフォニルウレア剤)

膵臓に働いてインスリンを出させる薬。

インスリンとの違いは中から出すか外から入れるかの違いで、中から出す機能がある状態でないと使えない。

インスリンを出す機能がないと効果がない薬です。


これはインスリンを出す機能をオンにする薬なので効きすぎるとインスリンが出っぱなしなります。

そうなるとインスリンを過剰に注入するのと同じであるのと、体内に入った薬って分解されるまで残る。

インスリン自体は結構すぐに分解されるものなんだけど、インスリンをだす機能をオンにする薬なので

これで低血糖が起きると結構面倒なことになります。薬が切れるまでそういう症状が続くことになるから。


膵臓に無理やり働かせる薬くすりなので、今では医師はあんまり使いたがらない薬ですね。

酷使させたことによって膵臓が完全にいかれることもあるし。



・即効型インスリン分泌促進薬

上記SU剤と基本的にシステムは同じなんだけど、効きが早く切れるのも早いというもの。

血糖が上がるということは基本的に食事をとって吸収することによって起きるものである。

であれば、食事する前に飲んでおいて血糖が上がるタイミングで効果が出るように効けばちょうどいいわけで。

薬が切れなくて低血糖が継続するとかいう副作用は起きにくいんだけども...

食前に飲まないとならんのであらかじめ飲んだけど用事が入ってご飯が食べられないと…っていうのが難点。

とはいえ、SU剤よりは副作用が少なめではあるのでこっちのほうが使われるかな?

もっと新しい薬がどんどん出てるから下火ではあるんだけどもね。


と今回はここまで。

また来週以降に続きは書きますよっと。

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