2023年3月30日木曜日

2023年薬価改定+α

2月3月は忙しくて更新できずにすみません。大体桃鉄が悪いんだよ! 2023年薬価改定 毎年4月に薬価が改定されます。 基本的に薬価って安くなる一方なんですが、今年はなんか様子がおかしい感じです。 何がおかしいかというと「品薄商品が薬価が高くなってきている」 具体的には抗てんかん薬(バルプロ酸ナトリウム、カルバマゼピンなど)とか解熱鎮痛剤と漢方薬など。 厚労省ってのは医療費を削減したいので基本的に薬価は改定のたび下がることになります。 が、今回は上がっているものが結構ある。 まぁ、市場原理とか考えたら需要が供給を上回っているならば値段が上がって当然なんですが 薬価みたいに値段が決まっているとそういうのが成り立たないのですよね。 そうなると製薬会社も「作ってももうからないから作りたくないなぁ」って感じになったりします。 とはいえ、社会的な責務っていうのがあるから「儲かるものだけ作る」って訳にもいかないのです。 御上としてもそういうのを少しでも是正するために薬価を上げて生産を促す というのはわかる話なんです。 だけどそれに伴う問題点があります。 御上「4月から薬価あげていいよ」 製薬会社「やったぁ!」 薬局「4月から高くなるのかぁ。今のうちに買い占めておけば差額で儲かるな!」 これは当然の流れだと思います。 そうなるとただでさえ品薄な商品が買い占められて市場に存在しないという状態になるわけで 薬不足に拍車がかかります。っていうか、今発生していますね。 4月に入れば仕入れたタイミングの値段と請求するときの値段の差が無くなって安定するかもしれませんが しばらくは影響が続きそう。 あと小ネタを少々 ジェネリック最大手の日医工が上場廃止になりました。 会社規模が縮小される→生産品目の削減って流れになって、市場全体にそもそもの薬の供給量が減るという話もあるみたいです。 薬局としては正直キチい。 クラシエっていう漢方を作っている会社があります。旧カネボウって言った方が知っている方がいるかもしれません。 この会社って漢方薬を錠剤の形でもつ食っているところでして、オースギとか他社でも作ってるものがありますが 漢方の錠剤シェア的には1位だったりします。 ここも材料不足、生産力不足というのが発生していまして、欠品対策をいろいろやっています。 担当「弊社で一番売れているのが防風通聖散の錠剤で、一番多くラインが動いていました。今はそれを止めて他の薬を作っています」 要は欠品品目数を最小限にするために一番売れている商品を切ったという感じのアクションなんですね。 これについては賛否両論あるかなーとは思いますがどうなんでしょうね?

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