2021年9月4日土曜日

コロナとの薬局環境変化について

仕事がバタバタしていて更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。
デルタ株の感染力が思った以上に強く、八月中盤以降感染者数が爆発しております。
九月に入って若干ピークアウトしてきた感はありますが、それでも患者数が2か月前と比べると10倍ぐらい維持しています。
毎日2万人全国で感染者が見つかっている状態なので、医療機関は逼迫してしまいます。
そりゃ軽症は自宅で療養して下さいとせざるを得ないでしょう。

もちろん医療機関で診ることが出来るのならばそれに越したことは無いのですが、病床などのリソースがどうやっても足りません。
「国が患者を見捨てた!」みたいなセンセーショナルな報道があったりしますが、それについてはどうしてそうなったか
というのをちょっと考えてもらえるとわたしは嬉しいです。
丸投げしたくてしてるんじゃないんだよ?ってことです。

そこで8月中旬ぐらいからわれらが薬剤師会もいろいろお手紙書いておりまして、ざっくりまとめると

・今後病院のキャパがどうにもならんくなって自宅療養する患者が増えてくるから市井の薬局でフォローしてね。
・今まではコロナの感染がこわいから「医療機関を電話受診して薬をもらう(0410対応)」っていうのが主流だった。
・今後は既にコロナに掛かってしまってその治療の薬に対する処方箋が出ることになるよ!
・感染拡大を考慮して、患者と対面にならない受け渡し方法を考えてね!(配送業者による置配、家族のうけとり等)

今のところ自分のところでは0410対応という、コロナではないけど出かけるのを控えたいが薬は必要という患者対応ばかりでした
これについては2通り薬局対応がありまして

・医者には掛からないけど薬局には取りに来る。
・医者にも掛からないし薬局にも来ない。

弊社みたいに比較的人通りが多いところとなると後者の方が安全だったりするんですけどもね。
医療機関よりは薬局の方が待ち時間が少なく、他の人と同じ空間にいる時間が少ないから取りに来る人の方が多かったり。
別部署だと遠方から名古屋の医療機関にかかってという方が結構いたため、郵送対応が主流だったり。
ちなみに郵送の場合患者の負担金額は100円で、残りは薬剤師会が持ってくれたりします。
こうなってしまうと便利、不便という感じで感染するリスクがあるっていうベクトルではあんまり機能していない感はあります。

今後まだコロナにかかっていない人の処方箋ではなくてかかった人の処方箋が来るようになると
原則患者は薬局に来れないわけで、薬局としての業務は増えていくことになります。
コロナで自宅療養で対症療法の薬を持っていくというのもあると思いますが、定期で出ている薬が無いからどうしよう?
みたいな話も出てくるのではないのかなぁと思いっています。
幸い今のところ自分の部署ではコロナ患者の処方は出ていないんですけど、このペースで増えたら出くわすこともあるのではないのかな?

ちょっとおまけ

○薬局の従事者が患者宅等に届けた場合:
・交通費等の実費額相当として、距離を問わず以下のとおりとする
1.新型コロナウイルス感染症患者(自宅または宿泊療養)
即時的・緊急的な薬剤交付(配送)が求められるため、3,000 円
/1件とする。

デリバリーすると今まで500いぇんだったのが3000いぇんに増額されました。
ちなみに1か所に複数患者がいたとしても3000いぇんで、ホテルなんかを貸し切ってるとこにもっていくとあんまり割が合わないかもしれないです。

お上はこの報酬を上げた要因として

このことは、当初、自宅療養・宿泊療養の対象として想定されていた軽症者のみならず、高用量ステロイド剤の
早急な投与が必要となるような状態の患者が自宅や宿泊施設で療養するケース等が増加していることに鑑み、
夜間や休日を含め即時的・緊急的な対応の必要があり得ることを踏まえ、このような場合に薬剤師が患者の自宅や
宿泊施設に薬剤を届けることを基本として想定したものです。

とのこと。
さらっと夜間や休日を含め、即時的緊急的な対応ってのが乗っかっているんですが・・・。
患者の状態が良くないから真夜中だけど対応して!っていうのが出てくるんではないかなぁ?
在宅の契約してればまぁ良いんだけど、そういうの無しでやれとなると薬局が持たないと思うんですけどもね。

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