2019年12月23日月曜日
ビバンセについて追記。
流通管理委員会にいろいろ提出した結果、わたくしもビバンセを取り扱っても良いようになりました。
データベースが見えるようになったんですが、あまりに処方できる医師は少ないのですね。
12/23現在で延べ60人、実質全国に40人いないというありさまで処方できる医師がいない県も結構あったりします。
この制度が出来たのが今月の頭であり、書類等の不備があったとはいえ、わたしが登録終わるまでに2週間程度かかったってのもあるんだけどね。
このビバンセについてざっくりと説明しますか。
・適応は18歳未満のADHDの患者。大人には使えない。
前にビバンセについて書いたときに引用リツイートで使ってみたいみたいなこと書いてた人がいたけど大人には出ないからね。
・小児のADHDなんだけど6歳以下の安全性が確立されていないため、あまり年齢が低いと出ないと思う。
実際問題12~18歳限定で、選ばれた医療機関のみ使えるって感じですね。
・薬の実態としては「制御できるレベルで覚せい剤を投与して集中力を高める」っていうもの。
患者さんには悪いんだけど、こんなものは使わないに越したことは無いんだけども、使えるならば使ってなぜ悪い?っていうのもわからんでもない。
コンサータで済むならばそれに越したことはないので、コンサータでダメだった場合という状態に限られるのではないだろうかね?
・流通管理体制がくっそ厳しい。麻薬とかよりも厳しいレベル。
処方箋が来たら裏取りしないとならない。裏取りできなきゃ出せないっていうか状況によっては警察に通報ということもある。
麻薬とかだと偽造処方箋でワンチャン詐取も可能だけど、これは薬局がルール遵守していればそういうことが起こりえない。
薬局がルール守らないとペナルティが当然あり。一回ペナルティ食らうと二度と管理者としての申請はできないって書いてあった。
患者にも「わたしはビバンセ使ってます」カードみたいなのが発行され、それを持っていないとその段階で門前払いされる。
ADHDの患者だとなくしちゃうこともあるような気もしますが、適応が小児しかないから保護者が管理する形になるんだろうかね?
流通管理体制理解してないと偽造処方箋でなんとかっていうこともあると思うんだけど、そういう浅はかなことをするとパクられるから注意ね。
・処方可能医師って流通管理委員会にログインしないと見れないような気がするし、扱い薬局ってリストあるのかしら?
仮に処方がでたとして、扱える薬局ってのがなくてウボァーってなるような気がしますね。
医師ですら40人ぐらいなんだから、薬局ってもっと少ないんじゃないんかなぁ?
ちかくの医師から「ビバンセ出すから準備しといて」って言われた薬局の管理薬剤師がとる感じなんかね?
だいたいこんなところかな?
裏取りのやり方についても書いておきますか。
・医師が診察して、処方が出す場合データベースに処方内容及び患者のイニシャルを登録し処方箋を患者に渡す
・薬局に処方箋をもっていく。この時に「わたしはビバンセ使ってます」カードを提示する。提示しない場合薬局は「帰れ!」と言ってよい。
これについては処方箋をたまたま拾ったとかそういう状況で詐取を防ぐって感じなのかな?
・薬局はデータベースに該当処方箋が載っているいることを確認する。確認できない場合は偽造の可能性があるので委員会に連絡する
処方医が資格持っていないって場合もあるんだけどもその場合、処方医師がリストに載ってないからその時点で処方箋を預かる。
患者には医師が資格ないから出せないよっていう話をする(薬局の窓口で揉めそうな予感がするなぁ)
きっちり運用すれば漏れはないと思うんだけど現場のやることは増えますよねぇ
こんなところで今週は終了
また来週お願いします。
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